「フィットネス合宿 in 菅平」レポート
7月8日(日)~7月14(土)にかけて、長野県菅平高原でフィットネス合宿が行われました。この合宿では、練習試合が組まれることは無く、トップリーグ公式戦を戦い抜くフィットネスを強化するためのトレーニングが連日行われました。その合宿の様子をスタッフや選手のインタビューと写真でお届けします。
*現地取材は、7月10日(火)に行われました。
今回のフィットネス合宿目的を、トレーニング前に、奥野純平S&C(ストレングス&コンディショニング)ヘッドコーチに伺いました。
奥野純平S&Cヘッドコーチのコメント
—この合宿の大きな目的は?
ストレングス・トレーニングの観点からは、ベースの持久力の部分がかなり上がってきていますので、そこにスピードの要素を加えることです。ダッシュをした後に、それをどれだけ維持できるかということを、ターゲットにしています。
—昨年の今の時期と比べても上がっていますか?
そうですね。今年は、春からコンディショニングの基礎の部分を入れることができましたので、ベースとしてはかなり上がっていると思います。
—メニューが毎日違いますが、着いた当日の日曜日から教えてください。
オフ明けの初日ということもありましたので、体をまずアップでしっかりほぐして、眠っていた体を起こすような目的のメニューでした。
—昨日は、選手に訊くと相当ハードだったようですが。
はい、今シーズンで一番きつかったと思いますね。朝一のボクシングから始まって、午前中のユニット練習で走る内容が多かったです。午後のコンディショニング練習では、内容自体は極端に変えていませんが、トータルのボリュームを上げていますので、選手としてもかなり負担になったんじゃないかと思います。
—では、今日は選手のみんなは体がきついですね。
はい、そう思います。それもあって今日のメニューは、GPSでトータルのスピードとトータルの走行距離を管理した上で、昨日今日のボリュームを考慮してバックスは特にスピードをメインにしたメニューにしてあります。正しい姿勢で、トップスピードで走るということにフォーカスしています。時間は短いですが、内容は質の高いものにしたいと思います。
—今日の午前の練習は?
本当に走りのみで、アップも込みで30分以内の短い時間で集中力と質を高めていきます。
—午後の練習は?
疲れがどんどん蓄積してくるので、疲れが溜まった中で高い精度で普段の練習をやりこなすことがターゲットです。
—明日のメニューは、やや軽めですね。
はい、中日なので、走るボリュームも時間もコントロールして、ウェイトの方も少し減らして午後はプールだけにして、回復に当てる日と考えています。
—そして、木曜日からまたハードに。
そうですね。水曜日に一山落ちて、木金曜日でまた上げて、土曜日に合宿を終えて帰って日月と休んでまた回復して戻ってきてもらいたいというイメージです。試合の最後の最後にばてないための基礎体力作りといいますか一番根柢の部分を高めていこうという目的です。
続いて、木曽選手とともに今シーズン絶好調のベテラン、馬屋原誠選手に話を伺いました。
馬屋原誠選手のコメント
—木曽選手と馬屋原選手の両ベテランが絶好調ですね。
そうそう、ふたり併せて70歳(笑)。
—春からのトレーニングがうまくいっているということですか?
そうですね。今年はシーズンの「入り」から調子いいんですよね。オフ中にコア系(体幹トレーニング)ばっかりやっていたんですよね。そのせいか走りも結構いい感じなんですね。なんでこんなに調子いいのかよくわからないところもあるのですが。どこまで行っちゃうんでしょうね(笑)。年齢関係無いってことですね。今年初めてオフに食事制限もしたんですよ。脂肪を増やさないように油分を少なくしてとか。それもあるかもしれないですね。歳なんで、体調管理を気にしないと。
—今までは、春先に腰を痛めていたりしましたよね。
そうですね。やっぱり体幹があんまり強くなかったからだと思いますね。
—去年のトライでたしかトップリーグ最年長トライランキングの6位に入りましたね。
そうですね。下山(シャイニングアークスOB)が言っていましたね。オフィシャルじゃないと思いますが。ぜひ今年も更新したいですね。狙っていきますよ。
—今シーズンに向けてメッセージを。
チームが一つでも上に行けるように、チームに貢献したいですね。去年、林監督がチームに入ってまだ戦術的に慣れない部分もあったのですが、二年目の今年は理解度もみんな増していますしね。頑張ります。
そして、今年度の新人選手を代表して溝口裕哉選手にも話を伺いました。
溝口裕哉選手のコメント
—会社の新人研修はまだ続いているのですか?
まだ続いています。7月20日までに第二ローテーションが終わりまして、そこからまた一週間全国各地に散らばっている新人たちが集まり、その後は配属が決まって終わりになります。7月末までですね。
—それでは、普段の練習は?
今は研修中なので17時までしっかり仕事をして、19時半から新人だけの練習に参加しています。
—明治大学時代の練習と比べてどうですか?
明治では熱い監督と熱いヘッドコーチがいて、それに自分たちが付いていこうという感じでした。シャイニングアークスでは一つ一つの練習に目的があって取り組んでいますが、大学では結構先の目標に対しての練習でした。大学は、練習時間が長いのですが、今はひつひとつに凝縮されて集中して取り組めていると思います。それと一人一人の意識が、学生と社会人では全然違うなあと感じました。一つ一つの練習がものすごくためになっていいですね。
—今、大学時代と比べて体重は?
85kgぐらいですので、ちょっと減った感じですね。学生時代は、シーズンに向けてだいたい88kgぐらいまで上げていったんですけど、今はシーズン前には90kgぐらいあったらいいと思っています。
—練習試合で社会人チームと当ってみての感触は?
やっぱり一人一人の強さが全然違いますね。一回一回のタックルにしても、絶対一発では倒れないですし。強さという部分では、全然学生とは違いますね。すごくいい経験をさせてもらっていますね。練習中でもちょっとでも気を抜いたら怪我してしまうという緊張感がありますね。
—ドコモ戦ではトライしましたね。
あれはもう、拓さん(友井川選手)の個人技なので(笑)。まあ、僕もしっかりついて行ったといえば言えるんですけど。拓さんからパスが来るなんて思っていませんでしたし。学生だったらあそこでウィングは外に出されて終わりだったと思いますが、その辺もやっぱり違うなと思いました。つなぐ意識とかトライに持っていく意識とか、全然違いますね。
—自分のプレーの持ち味は?
ディフェンスですね。タックルが好きなんで、タックルを見てほしいですね。アタックじゃパンチないんで(笑)。
—今シーズンに向けて抱負を。
6位以内に入るために、7,8勝をマストでしなければいけないので、自分が試合に出て、その試合で勝つというのが目標ですね。目標はスタメンですけど、出してくれればリザーブでもいいですので。応援よろしくお願いします。
*合宿の様子は、公式facebookページでも多数の写真・動画等ご覧いただけます。