圧巻の12トライ! 必勝パターンで快勝!
NTTコミュニケーションズ
72
日本航空
7
9月16日、トップイーストリーグ11公式戦第2戦。NTTコミュニケーションズ ラグビー部が12本のトライを量産し、72点を奪う圧倒的猛攻で日本航空を退けた。NTTコミュニケーションズの力は、観客に、そしてこの日同じ会場で試合を行った、トップリーグ昇格にあたってのライバルチームでもあるセコムラガッツと明治安田生命にも存分にアピールすることができたであろう。
公式戦初戦の課題を克服
ゲーム序盤から立て続けにトライを
決めたWTB河津周平
陽射しの強さこそないものの、衣服が肌にまとわりつくような蒸し暑さが感じられた高崎浜川陸上競技場。スタミナ消耗戦になるということが容易に想像できる天候の下で、NTTコミュニケーションズの選手たちは一丸となって最後まで貪欲に攻め続けた。先週の清水建設ブルーシャークス戦においての課題のひとつだったFWとBKの連携のまずさは、この日のゲームを見る限り、軌道修正ができたようだ。 猛攻の口火を切ったのは、前半11分。敵陣ゴール5m前でのラインアウトからのモールから出たボールがSH友井川拓からSO君島良夫へ。君島はWTB河津周平にロングパスを送り、河津が難なくトライ。その4分後には敵陣ゴール10m前のスクラムからNo.8ダレン・マーフィーが飛び出しサイド攻撃を展開、FL川上利明らを経由し、河津がゴール右すみにトライ。17分にも敵陣ゴール前ラインアウトからのモール攻撃からボールを確実に活かし続け、再度河津がトライした。32分には反則をきっかけに日本航空にトライを許したものの、41分には、LO細川智弘と交代出場のサイモン・リビングストーンがトライを挙げ、前半を27−7で折り返した。
重量FWが果敢にゲイン
後半も集中力を切らすことがなく、
FW陣は縦横無尽に走りまくった
「やるべきことをきちんとやれ」——。ハーフタイム、山本監督から選手たちに檄が飛んだ。前半を見る限り、プレーヤーそれぞれの役割を十分に果たしているゲーム展開だったが、そこに甘んじるな、という意味が込められていた。だからこそ、NTTコミュニケーションズは後半も攻撃の手綱を緩めることがなかった。
相手ボールのスクラムもプレッシャーをかけて
ターンオーバーし攻守逆転する場面も
後半6分、敵陣でのモールからHO大内和樹がトライ。9分にはWTB河津から同じラインに参加したWTB矢口和良へとパスをつないでトライを決めるなど、夏合宿での成果が垣間見られた。また、BKのみならずFWも、FL川上、No.8ダレンを核に果敢にゲインを切っていった。なかでも32分にLO馬屋原誠がゴールポスト真下にトライを決めた瞬間は、会場が大きく沸いた。後半挙げた7本のトライのうち、FW陣が決めたのはなんと4本。振り返ってみれば、NTTコミュニケーションズが誇る重量FWの体躯をフルに活かした、理想的なゲーム運びのできた試合であった。
山本監督のコメント
先週の試合でわかった課題は、とりあえず修正できたように思います。ハーフタイムに檄を入れたのは、後半どんなに苦しくなっても「全力を出し尽くす」ことを忘れてもらいたくなかったからです。今日は反則も少なく、満足のいく勝利でした。
秋葉俊和ゲームキャプテンのコメント
FWがコンタクトプレーで積極的に前に出ることができたこともあって、いい流れの中で試合をすることができました。次戦もいいゲームをすることでチームとして成長していきたいです。