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DXを加速させるITシステムの運用改革。
増え続けるデータは“Wasabi漬け”で解決!
オブジェクトストレージ活用術

DXを加速させるITシステムの運用改革。<br>増え続けるデータは“Wasabi漬け”で解決!<br>オブジェクトストレージ活用術

増え続けるデータの保存先として、ぜひ検討したいのがオブジェクトストレージの活用です。ここでは、Wasabi Technologiesが開発したクラウドサービスである「Wasabi」と、多くの企業でファイルサーバーとして使われている「NetApp」を組み合わせ、オブジェクトストレージを活用して低コストでのデータ保存を可能にするソリューションを解説します。

目次

ストレージを埋め尽くす、ほとんど参照されないコールドデータ

増大し続けるデータをどのように保存するかは、多くの企業に共通する悩みでしょう。手っ取り早い解決策はストレージの追加ですが、導入費用や保守費用、ファシリティ費用など、新たなコスト負担が生じてしまいます。

さらにドコモビジネスの調査によれば、ファイルサーバーなどに保存されているファイルのうち、更新や参照が頻繁に行われる「ホットデータ」は全体の10~20%に過ぎず、普段はほぼ参照されることがない「コールドデータ」が大半を占めています。このようなデータのために、多額の費用をかけてストレージを増設するのは、あまりにも無駄が大きいでしょう。

画像:ホットデータ/コールドデータの存在

そこで検討したいのが、クラウドサービスとして提供されている「オブジェクトストレージ」の活用です。

オブジェクトストレージは、ファイルを“フラット”に保管するストレージであり、個々のファイルに付与された一意の識別子(ID)を使って、ファイルの送受信を行います。このオブジェクトストレージにコールドデータを保存し、必要なときだけファイルサーバーを介してアクセスする形にすれば、多額のコストを費やしてストレージを増設することなく、増え続けるデータに容易に対処することが可能になります。

このオブジェクトストレージと既存のファイルサーバーを連携し、コスト削減を実現するソリューションとしてNTT Comで提供しているのが「Wasabi Tiering for NetApp」です。

ファイルサーバーと同じ感覚でオブジェクトストレージを利用可

Wasabi Tiering for NetAppは、多くの企業でファイルサーバーとして使われている「NetApp」のストレージと、Wasabi Technologiesが開発したオブジェクトストレージサービスである「Wasabi Object Storage」を組み合わせたソリューションです。

画像:Wasabi Object Storageとは

Wasabiにデータを転送するために使うのは、NetAppのアプライアンス用OSである「ONTAP」の自動階層化機能である「Fabric Pool」です。これは事前に設定したポリシーに従ってファイルを階層化し、別のストレージやクラウドストレージにファイルを転送できる機能です。Wasabi上のデータにはNetAppのストレージを介してアクセスすることが可能であり、ファイルがクラウド上にあることをユーザーが意識する必要はありません。

画像:Wasabi Tiering for NetAppを可能にする機能

クラウドサービスとして提供されているオブジェクトストレージを利用することで、データが増加しても新たにストレージを追加する必要はありません。これにより、ストレージの購入費用やデータセンターのラック費用が不要となるほか、保守運用コストも抑えられます。

Wasabiが低価格で提供されていることも大きなポイントです。1GBあたりの1カ月の料金は約0.75円であり、競合サービスと比較して7割ほど安価になっています。

オブジェクトストレージによっては、ファイルをダウンロードする際に通信量が従量課金で発生することがあります。しかしWasabiは通信量が発生しません。このため、競合サービスよりも低コストでオブジェクトストレージを利用することが可能です。

99.999999999%の可用性を確保していること、アメリカとヨーロッパに加えて日本にもリージョンがあり、遅延の問題が生じないこともWasabiのメリットです。

データの“Wasabi漬け”でストレージコストを削減!

Wasabi Tiering for NetAppを用い、ファイルサーバーのコストを削減したのが製造業のA社です。同社はもともと2つのデータセンターにNetAppのストレージを設置し、それぞれをメインとバックアップとして運用していましたが、コスト負担の大きさが課題となっていました。

そこでWasabi Tiering for NetAppを利用し、NetAppのストレージをメインのデータセンターに集約、バックアップデータはWasabiに転送する形としました。これによりバックアップサイトとして利用していたデータセンターのラックが不要となり、ファシリティ費用を削減しています。

画像:事例 Backup Tiering 製造業A社

パフォーマンス重視でWasabiを利用しているのは製造業のB社です。メインサイト、バックアップサイトともに、Wasabiが運用されているデータセンターにNetAppを設置することで、通信をデータセンター内で完結し、高いパフォーマンスを実現しています。

画像:事例 Main & Backup Tiering 製造業B社

データの保存先としてクラウドを利用する場合、セキュリティが気になるケースもあるでしょう。しかしNTT Comの「Flexible InterConnect」を利用すれば、VPNでWasabiとオンプレミス環境を接続することが可能であり、セキュリティ上のリスクを軽減することができます。NTT Comでは、このような手法でデータをWasabi上に保存することを“Wasabi漬け”と呼んでいます。

増え続けるデータの保存先やコスト負担の増大に頭を悩ませているのであれば、Wasabi Tiering for NetAppを利用した“Wasabi漬け”を検討しましょう。

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