クライアントとサーバーの中間で、両者の通信を中継する役割を担うサーバーをプロキシサーバーと呼びます。プロキシサーバーを介した通信では、クライアントからサーバーへのリクエストをまずプロキシサーバーが受け取り、その内容を宛先のサーバーに送信します。サーバーからリクエストに対する応答があれば、その内容をプロキシサーバーが受け取ってクライアントに送り返します。
プロキシサーバーを利用する目的の1つがコンテンツのキャッシュです。Webサーバーから送られてきたコンテンツを一時的に保存しておけば、同じコンテンツがリクエストされた際にWebサーバーへアクセスすることなくコンテンツをクライアントへ送ることができます。
さらに現在では、セキュリティを目的としてプロキシサーバーが使われることが増えています。プロキシサーバーはクライアントからのリクエストやサーバーからのレスポンスをすべて把握することが可能であるため、詳細な通信内容をログとして記録したり、Webサーバーから送られてきたコンテンツをチェックし、不正なコードやマルウェアが含まれていないかをチェックしたりするためにプロキシサーバーの仕組みが使われています。
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