電子商取引（EC：E-Commerce）において、国境を越えて取引を行うことを越境ECと呼びます。海外のECサイトで商品を購入して日本に取り寄せる、あるいは日本のECサイトで海外の顧客向けに商品を販売するといったことが挙げられます。

越境ECの市場は拡大しています。経済産業省の調査によれば、特に中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は1兆5,345億円で、前年比18.2％増だったとした上で、中国消費者による越境EC購入額の拡大が目立っているとしています。

消費者として越境ECサイトを見た場合、メリットとなるのは国内では販売されていない、あるいは手に入れにくい商品を購入できることでしょう。また商品によっては、海外のECサイトで購入するよりも安く購入できるといったことケースもあります。逆にデメリットとしては、商品が届くまでに時間がかかる、送料が高くなるといったことが挙げられます。

ECサイトの運営側のメリットは、商圏が大きく広がることでしょう。特に日本では少子高齢化が進むことにより、今後マーケットは縮小することが考えられるため、海外も視野に入れたECサイト運営は広まっていくと考えられます。