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意外と知らない?ITトレンド用語

MEC(Multi-access Edge Computing)とは

5Gで分散処理を実現するエッジコンピューティング技術または規格。

高速大容量、高信頼・低遅延通信、多数同時接続が5Gの特長ですが、MECは主に高信頼・低遅延通信の実現に欠かせない、エッジコンピューティングを提供します。ちなみに、エッジコンピューティングとは端末本体、端末の近くに分散配置されたサーバーでデータを処理・分析する技術です。エッジコンピューティングの領域のうち、モバイル機器からのアクセスに特化した技術がMECになります。

クラウドの普及が進んだ現在、多くのサービスはクラウド上のサーバーに収納され、各種端末からインターネットなどを経由してサービスを利用します。このため、端末とサーバー間の距離が遠くなるほど通信が遅くなってしまうなどの課題があります。このような通信の遅延を解消し、リアルタイムなサービスを実現するためにETSI(欧州電気通信標準化機構)で標準化された技術及び規格がMECです。

MECではインターネットに出る前の社内ネットワーク、あるいはローカル5Gなどの端末に近い場所にエッジサーバーを構築して低遅延を実現し、通信のレスポンスを高めます。従来は処理時間に加えて数百ミリ秒程度の遅延が発生しますが、MECでは遅延を数ミリ秒程度にまで短縮可能です。この超低遅延通信の実現により、リアルタイムなレスポンスができる新規サービス開発の可能性は広がります。

MECは必要最低限のデータしかクラウド上のサーバーに送らないため、ネットワークの負荷を軽減する効果もあります。さらに重要なデータをインターネットに出る前の閉じたネットワーク内で、匿名性の高いデータへ変換してクラウド上のサーバーに転送できるため、セキュアな通信が実現できることも特長です。

「MEC(Multi-access Edge Computing)」概要説明図

MEC(Multi-access Edge Computing)についてもっと詳しく知りたい方はこちら

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