Chromebook にAI機能が搭載? Chromebook Plus とは?

Chromebook にAI機能が搭載? Chromebook Plus とは?

Google は Chromebook の新たなラインナップとなる「 Chromebook Plus 」を発表し、北米やヨーロッパでの提供を開始しました。日本でのリリース時期は未定ですが、業務にこれまで以上に快適なパフォーマンスを提供するノートパソコンとして注目されています。具体的に Chromebook Plus はどんな特徴を持っているのでしょうか。その概要や Chromebook との違い、新機能などについて紹介します。

目次

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Chromebook Plus とは

Google は、Chrome OS を搭載したノートパソコン「 Chromebook 」のラインアップに、処理性能を大きく強化した新モデルの「 Chromebook Plus 」を追加しました。

最低保証として示されているスペックは、下記のとおりです。
-CPU:Intel Core i3 第12世代以降、またはAMD Ryzen 3 7000シリーズ以降
-メモリ:8GB以上
ストレージ:128GB以上
-ウェブカメラ;1080p以上、3次元ノイズリダクション機能付き
-ディスプレイ:フルHD(1920×1080ピクセル)のIPS液晶以上

価格は399ドル~となっており、日本円に換算すると5万7000円(1ドル143円で計算)ですから、かなりコストパフォーマンスの高いノートPCと言えそうです。

残念ながら日本でのリリース時期は未発表(2023年12月22日現在)ですが、2023年10月からすでに米国、カナダ、ヨーロッパでの提供が始まっており、Acer、ASUS、HP、Lenovoの4社から合計8モデルが販売されています。

なお、当然のことながら Chromebook Plus でも、これまでの Chromebook と同様に下記の特徴はそのまま継承されています。

  • システムがセキュアで、自動的に更新やウイルス対策が行われる
  • 端末が軽量で持ち運びやすい
  • 端末管理システムが用意されており、企業内での導入や管理も簡単
  • 既存の Google アカウントと連携し、Google Workspace や Google ドライブなどのサービスを利用できる

このように Chromebook Plus は、業務利用にも最適なノートパソコンです。

アドビの画像編集アプリに対応

Chromebook Plus の特徴は先にも紹介した充実したスペックにあり、従来モデルと比べて約2倍の性能向上を実現したとされています。

これによりアドビの画像編集アプリ「Adobe Photoshop web版」が Chromebook Plus に対応しました。Adobe Photoshop web版は、Adobe Photoshopデスクトップ版の機能を受け継ぎ、ブラウザベースのUIで利用できるようにしたものです。たとえばAdobe Firefly機能を使った「生成拡張」や「生成塗りつぶし」といった制作手法も、Chromebook Plus 上で実行することが可能です。

なお、これとあわせてアドビではコンテンツ編集アプリ「Adobe Express」のサポート対象を、Chromebook Plus を含むすべての Chromebook に拡大しています。これによりAdobe Photoshop web版で作成したデザインアセットを、クリエイティブチームのメンバーやユーザーのAdobe Expressに展開するといった、一連の創作活動を Chromebook のネットワーク上で行うことも可能となります。

画像:アドビの画像編集アプリに対応

AI機能の搭載とさらなる強化

大幅な性能向上に伴って、Chromebook Plus に搭載されたのがAI機能です。

たとえば Google Meet、Zoom、Microsoft Teamsなどを使ってWeb会議を行う際のノイズキャンセルや明るさの調整、背景ぼかしなど、快適なコミュニケーションをサポートするAI機能が新たに搭載されました。たとえば「自宅の部屋を見られたくない」という場合、画面を数回タップするだけで背景をぼかすことができます。

また Google のスマートフォン Pixel シリーズや、Google One サービスを利用しているユーザーの間ですでにお馴染みの「消しゴムマジック」と同等の機能が、Chromebook Plus にも搭載されました。写真に写り込んでしまった不要な人やモノを、AIによって簡単に消すことができる写真編集機能です。

さらに2024年中には、AI機能のさらなる強化が期待できます。搭載予定となっているのは次のような機能です。

まずはWebサイトでのコンテンツの下書き機能。SNSに投稿する記事など、比較的短い文章の推敲をAIが支援してくれます。

もう1つは画像生成機能。テキスト入力した指示(プロンプト)に基づいて画像を生成するもので、Chromebook Plus の壁紙やWeb会議を行う際の背景画像などが、この機能によって生成できるようになるとされています。

また Google では、Google Workspace 上の Gmail やドキュメント、スライド、スプレッドシート、Meet などの各アプリに対して生成AIの機能を追加した「 Duet AI for Google Workspace 」の提供を開始しています。これによりシンプルな指示のやり取りを重ねるだけで、目的とする文書や資料を作成することが可能となります。

Chromebook Plus では標準的に Google Workspace のアプリを利用することから、自然な形でこの生成AI機能の恩恵を受けることができます。

まとめ

Chromebook Plus の最大の魅力は、399ドル~という低価格でありながら、処理性能が大幅に向上された点にあります。これによって操作の快適性が向上し、Web閲覧や文書作成などの通常業務はもとより、画像編集などのクリエイティブ業務にも対応可能となります。
注目されるAI機能についてはまだ道半ばですが、Duet AI for Google Workspace の動向とあわせて今後の展開が大きく期待されるところです。

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