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なぜ島製作所は、高齢者向けの
製品カタログを電子化しているのか

なぜ島製作所は、高齢者向けの製品カタログを電子化しているのか

近年、販促活動に使う製品カタログを電子化する企業が増えています。紙のカタログでは印刷や配送のコストがかかり、保管場所や持ち運びに苦労しますが、電子カタログであればこうしたデメリットはありません。また、スマホやタブレットがあれば、お客さまがいつでもどこでも最新の製品情報にアクセスできるので、営業機会が広がる可能性もあります。そこで今回は、ドコモビジネスの「dX電子カタログ」を活用し、コスト削減やお客さまの利便性向上につなげている株式会社島製作所の事例を紹介します。実際にカタログの制作を担当している企画部の森脇裕介さんに話を伺いました。

目次

取材対象

株式会社島製作所様

株式会社島製作所様
企画部 森脇 裕介様

96ページの総合カタログを電子と紙の2種類で提供

大阪市東住吉区に本社を置く株式会社島製作所は、1958年設立の歩行車やシルバーカー(高齢者用手押し車)、杖などの高齢者向け福祉用具を開発・製造する会社です。もともとベビーカーを手がけていましたが、1981年からシルバーカーやショッピングカーの製造を開始。以来、長年の営為により使いやすく安全で、メンテナンスにも配慮した多様な製品を手がけています。

「歩くことは健康寿命に大きく影響します。当社は高齢者の方々が健康的に歩くことをサポートし、誰もが生き生きと笑顔で暮らせる社会をめざしています。そのための製品を開発・製造することで、お客さまの健康と人生に貢献できればと考えています」

株式会社島製作所様

島製作所では、お客さまのニーズが多様化するなか、歩行車一つとってもコンパクトでスリムなタイプや買い物に便利なタイプ、身体をしっかり支えられるようなタイプなど、さまざまな製品を用意しています。お客さまの目的や嗜好にマッチした製品を届けるには、間を取り持つ問屋や小売店に製品への理解を深めてもらう必要があります。そのうえで重要な役割を果たしているのがカタログです。

森脇さんによれば、同社のカタログには、主に問屋に配布する100以上の製品を網羅した96ページの総合カタログと、小売店に置くことを想定して低価格帯のものを中心に紹介する24ページのカタログの2冊があり、2017年から両方とも紙と電子の2種類で提供しているといいます。

紙のカタログも必要。しかし、電子カタログも便利

島製作所ではもともと、紙のカタログとは別にPDFで製品情報を問屋に提供していたそうです。ただ、PDFでは複数のファイルを横断しての検索はできないので、全製品のなかから瞬時に知りたい製品を検索できる電子カタログに移行しました。電子カタログではアプリやファイルをダウンロードする必要がなく、URLやQRコードを共有するだけで、スマホやタブレット、パソコンなどさまざまなデバイスで閲覧できる点も大きなメリットです。

「当社の製品は主に高齢者が対象なので、小売店に置かれるカタログは紙であることが求められるケースが多いです。とはいえ、紙のカタログは重く、持ち運びが大変で、知りたい製品の情報を探すのに時間がかかったりもします。そこで当社では、検索によって瞬時に知りたい製品情報にアクセスできる電子カタログを併用するようにしています」

島製作所では2017年から電子カタログを活用していますが、2023年2月から新たにドコモビジネスの「dX電子カタログ」を使って電子カタログの制作、配布を行うことにしました。「dX電子カタログ」は簡単な操作で電子カタログを作成でき、動画や音声を入れたり、アクセス解析によって顧客ニーズを把握したりできるといった機能がありますが、森脇さんは価格が導入の決め手だったと振り返ります。

「当社が『dX電子カタログ』を導入した最大の決め手は価格です。ドコモビジネスの営業担当者の方に紹介されたとき、これだけの性能、機能がありながらこの価格で利用できるのはすごいと思いました。操作もわかりやすく、導入もとてもスムーズに行えました」

現在、紙と電子カタログを併用している島製作所ですが、これまで紙の需要が多かった問屋でも近年電子カタログの閲覧数が増えているといいます。

「電子カタログは製品のスペックを知りたいとき、スマホやタブレットを利用してその場で情報を得られるので便利なんですよね。問屋さんが小売店の方に製品の説明をする際などにも、タブレットでカタログをパッと見せながら話ができますし、必要なページだけを印刷して渡すことも可能です。弊社の社員も製品のスペックを確認するときなどは、よくスマホで電子カタログを見ていますよ」

目標は、福祉用具に対するイメージを改善すること

「dX電子カタログ」は動画や音声を埋め込んだり、リンクを貼ったり、より高機能なカタログをつくることもできます。さらに、お客さまが見た製品や拡大した回数を多い順に色別で表示するヒートマップという便利な機能もあります。

株式会社たかやま様

「どのページのどの部分がよく閲覧されているかがビジュアルでわかるのはいいですね。『dX電子カタログ』への切り替えによって、従来のものに比べ電子化できる容量がアップしたので、追加でチラシなどを載せられるようにもなりました」

今、森脇さんがめざすのは、歩行車やシルバーカーなどの福祉用具のポジティブな面を伝え、購入のハードルを下げることだといいます。高齢化が進む日本ですが、まだまだ福祉用具を使うことに抵抗がある人が多いそうです。

「こうした状況を変えるためにも、たとえば『dX電子カタログ』上で動画をうまく使い、歩行車などの使用例を多くの方に伝えていければと思っています。加えて、カタログに動画サイトのリンクを貼ったり、製品の写真をクリックしたら3D画像や動画が出てきたりするようなことができれば理想的です」

電子カタログはコスト削減だけでなく、製品情報へのアクセスを容易にし、従来のカタログにはない新たな付加価値を与えることが可能です。ペーパーレス化の第一歩として、またマーケティングや顧客とのコミュニケーションの新たな手段として「dX電子カタログ」は活用されています。

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