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2021.06.23

リアル×デジタルで新たな顧客体験を創造する「Hisaya Digital Park」

愛知県名古屋市にある久屋大通公園の北エリアとテレビ塔エリア「Hisaya-odori Park」において、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と三井不動産株式会社(以下、三井不動産)の共同実験が6月3日から始まった。

これはHisaya-odori Parkの実店舗と、デジタル空間上に構築した「Hisaya Digital Park」およびバーチャル店舗の運営を通じ、リアルとバーチャルの垣根を越えて位置情報データや来店データを統合的に分析、周辺エリアの回遊性向上や新たな顧客体験の創造を目指すもの。今回は、この共同実験に取り組んだNTT Com スマートカスタマーエクスペリエンス推進室(以下、スマートCX推進室)のメンバーに話を聞いた。

左から中村俊充さん、大垣哲也主査、齊藤 凌さん ※撮影時のみマスクを外しています

DXで顧客との関係強化を支援するスマートCX推進室

現在NTT Comでは、データ利活用を通じたデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)の推進によって社会的課題を解決する「Smart World」実現のため、「Smart City」「Smart Factory」「Smart Education」など7領域でのDXソリューションの開発を進めている。「Smart Customer Experience(Smart CX)」もこの領域の一つで、顧客接点業務のデジタル化を通じて、多様な生活者の格差や不便を取り除いた豊かな社会と、社会価値と経済価値の両方を創造するCSV(Creating Shared Value)経営を目指す。

この領域の取り組みを進めるスマートCX推進室は、2021年2月に新設されたばかり。現在は13人(兼務などを含むと25人)のメンバーがおり、NTT Comの社員だけでなく、グループ会社の人材交流でNTTドコモやNTTコムウェアの社員が参加しているほか、外国籍のメンバーも在籍している。

メンバー全員がデータ分析にかかわる資格を取得していることもユニークな特徴だ。CXの高度化を考えたとき、顧客のニーズの把握やそれぞれの顧客に合わせた情報提供などにおいて、データ分析は極めて重要となる。スマートCX推進室は、このデータ分析の精鋭が集まり、企業のDXをサポートする体制を整えている。

そのような同推進室において、現在テーマとなっているのが「エリア開発」と「ファンコミュニティー」、そして「バーチャルモール」である。

エリア開発はリアルに存在するエリアと対になるバーチャル空間を作り、相互に送客することを目指して取り組んでいるテーマ。2つ目のファンコミュニティーは、DXによってお客さまやファンの方に新たな価値を提供することが目的であり、その実装の一つとしてメットライフドームをバーチャル空間で再現する『LIONS VIRTUAL STADIUM』がある。

バーチャルモールは、リアルとバーチャルを組み合わせることでOMO(Online Merges with Offline)を実現し、リアルの中にVRやXRなどのバーチャルの要素を取り入れることで高度な顧客体験を提供する、あるいはバーチャルで商品を探してリアル店舗で購入するなど、オフラインとオンラインを組み合わせながら消費者の購買体験を高度化していく取り組みだ。

スマートCX推進室が発足してわずか4カ月で、ファンコミュニティーを実践するLIONS VIRTUAL STADIUMと、エリア開発を実践するHisaya Digital Parkの2つのサービスをリリースした。このようにスピーディーに展開している理由について、Hisaya Digital Parkのプロジェクトマネージャー(PM)である大垣主査は次のように話す。

「新型コロナウイルスの感染拡大により、外出することが難しくなったり、非接触の販売・接客が求められているのが現状であり、店舗などリアルな場でビジネスを展開してきた企業は『お客さまに来ていただけない状況を何とかしたい』という思いがあります。そこでデジタル技術を活用した解決策を模索したいとのことで、多くの企業から引き合いを頂いています」

大垣主査

「われわれの推進室は新しい組織で、メンバーのバックグラウンドもさまざま。プロジェクトを進めるにあたって、多様な視点からメンバー同士で活発に意見を出し合いました。それぞれの役割は決まってはいるものの、それに縛られず、やりたい人がやるという流動性があったことで、短期間でもやるべきことを順序良く進めていくことができたと思います」

CGとリアル映像を組み合わせたHisaya Digital Park

Hisaya-odori Parkのプロジェクトは、ステップ1&2とステップ3に分かれている。まずステップ1&2では、COTOHA Takumi Eyes®を導入した安心安全な街づくりの実現、そして株式会社NTTドコモが提供するdポイントクラブアプリの位置情報データを活用したマーケティングの利活用に主眼を置いて進められた。ステップ3では、バーチャル空間のHisaya Digital Parkを活用した、リアルとの相互送客の実現を目指している。

プロジェクト概要

Hisaya Digital Parkは2021年6月3日から公開されており、パソコンやスマートフォン、タブレット端末から「 https://hisayadigitalpark.jp/ 」にアクセスするだけで体験することが可能。アプリのインストールもユーザー登録も不要なため気軽にアクセスできる。

「今回は『CGVR』と『PhotoVR』の2つの技術を組み合わせてHisaya Digital Parkを構築しました。実際の公園(Hisaya-odori Park)をCGで再現し、その中を回遊できるようにしています。さらに公園内には、今回のプロジェクトにご協力いただいた8店舗のバーチャル店舗があります。実際の店舗の中を360度パノラマ撮影した写真を使ってVR空間を構築しました」(大垣主査)

Hisaya Digital Parkの全体図(左)、公園(中央)、バーチャル店舗の中(右)。いずれもスマホ版の画面

なお将来的には、Hisaya-odori Park内にある店舗だけでなく、近くにある商店街など名古屋市内の店舗や商業施設をバーチャル化し、Hisaya Digital Park上で展開することも想定しているという。

データ分析もリアルとバーチャルを融合

Hisaya Digital Parkの公園内には「メディアヒロバ」というスペースがあり、大型ディスプレイに企業の動画広告が映し出される。この広告を企画したのは中村俊充さんだ。

テレビ塔下のディスプレイに動画広告が表示される(PC版の画面)

「このバーチャル広告では、どれぐらいの人が見ているのか、どれぐらいの人が興味を持って広告をクリックしたのかといったデータを取得しています。今後はこうして取得したデータを用い、どういった人たちが広告に興味を持っているのかなどを解析していく予定です。今後、Hisaya Digital Parkの複数の場所に広告を設置することも考えており、アクセスした人の行動の把握や属性分析を行い、最適な広告を提供する方法を模索することを検討しています」

中村さん

開発を担当した齋藤凌さんは、VR空間上でのユーザーの行動を補足する仕組みについて、これまで対応したことがなかった領域だったと語る。

「Hisaya Digital Parkにアクセスした人がどのように行動しているのかを把握するために、コンテンツに情報を書き加えたり、設定値をいろいろと変更したりするなど苦労しました。現時点ではどれくらいのユーザーがアクセスしたのか、それぞれのユーザーがどの程度滞在したのかといったことに加え、どの店舗にどれくらいの人が入店したのか、どのリンクが何回クリックされたのかといったことを計測しています」

齋藤さん

さらに大垣主査は、「Hisaya Digital ParkをきっかけにしてHisaya-odori Parkにどれぐらいの人が来たのかといった、バーチャルとリアルの相関関係の分析にも取り組む予定です。ステップ1&2で位置情報データを取得できる仕組みを構築しているので、どのエリアにどのくらいの人が来ているのかを把握できます。それとバーチャルのデータを組み合わせることで、例えばHisaya Digital Parkでオンラインイベントを実施したときに、その効果がリアル公園のHisaya-odori Parkにも波及しているのかを検証し、バーチャルのイベントの有効性などを明らかにするといったことができると考えています」と話す。

Hisaya Digital Parkを通じて新しいビジネスモデルの創出へ

6月にオープンしたHisaya Digital Parkは実証実験の位置付けであり、期間は2021年12月までとなっている。ただし、期間中には積極的にアップデートが行われる予定だ。

「今後はリアルな場で行われるイベントなどを踏まえてコンテンツをアップデートするほか、周辺の店舗や各種メディアとのコラボレーションを通じて、新しいビジネスモデルの模索も進めていきます。Hisaya-odori Parkとその周辺エリア全体がにぎわい、名古屋市全体の活性化につながることを目指しています」(大垣主査)

中村さんも「Hisaya Digital Parkはまだまだ詰め込みたい要素がたくさんあるので、ぜひ今後に期待していただきつつ、ご友人やお知り合いも含めてこのバーチャル空間に遊びに来てもらえるとうれしいです」と語る。

齋藤さんは「名古屋在住でない方にもぜひアクセスしてもらい、Hisaya-odori Parkの魅力を感じてほしいです」と話した。

最後に、大垣主査は「社内の各推進室や組織と連携して、より良いものを作っていきたいと考えています。また今のトレンドや、高校生・大学生の意見も取り入れたいので、アクセスした感想などをSNSなどに投稿してもらえるとありがたいです」と呼び掛けた。

今後はさまざまな店舗あるいは商業施設などにおいて、これまで以上にデジタルテクノロジーが活用されるようになるのは間違いない。リアルな場とバーチャル空間を相互利用することで私たちの買い物や飲食の在り方はどのように変化していくのか、一足先にHisaya Digital Parkで体験してみてはいかがだろうか。


Hisaya Digital Parkにアクセスした感想を、ぜひ下のアンケートからご回答お願いします。今後の開発の参考にさせていただきます。

社員メッセンジャー

NTTコミュニケーションズ事業推進部 スマートカスタマーエクスペリエンス推進室

大垣 哲也

オンラインとオフラインの一貫性のある体験による「ライフスタイルの変革」を目指して、新たな顧客体験を実現していきます。CXの視点で、B2B2Xでの新規ビジネスをさまざまな業種のお客さまと日々実践しています。

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