トレーニングマッチ2連勝!選手発案の「なりきりアークス」企画も大盛況!
昨シーズンの5位から、日本最高峰「トップリーグ」で初優勝をめざすNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下「アークス」)。
12月14日(土)は待ちに待った快晴!
晴れ渡ったアークス浦安パーク(千葉・浦安)で、宗像サニックスブルース(以下「宗像サニックス」)と練習試合が行われました。
先週に続いてイベントは盛りだくさん!
キッチンカーが登場し、敷地内ではメルセデス・ベンツの試乗会も。
試合前には浦安で活動するフラダンスサークル「Hula ‘Ohana Laule’a (フラオハナラウレア)」によるハワイアン・ダンスも披露されました。メインピッチの周囲にはレジャーシートが広がり、休日らしい穏やかな空気が流れていました。
宗像サニックスは福岡・宗像市を本拠地とするトップリーグチームです。
昨年までアークスでプレーした、NO8のラーボニ・ウォーレンボスアヤコが所属。試合前には温かい交流がありました。
この日の実況は、先週に続いてラグビー中継でおなじみの谷口廣明アナウンサー。アークスからは解説として、後半からウイングの山田章仁が登場。
前半は猛タックラーでロックの斉田倫輝、大型ウイングの石井勇輝が解説を担当しました。
(※宗像サニックス戦に出場したメンバーはこちら!)
ゲーム主将のスクラムハーフ(SH)鶴田諒を先頭に入場したアークス。
気持ちの良い晴天のなか、アークスボールでキックオフ!
序盤から果敢に攻めるアークス。しかし宗像サニックスの激しいディフェンスにあい、なかなか前に出ることができません。
「サニックスさんはすごく前に出るディフェンスをしてきて、なかなか僕たちのアタックができませんでした」(WTB・小泉将)
複雑なムーブから左右に大きくボールを動かし、(WTB)池田悠希、フランカー(FL)のロバート・クルーガーらが突進しますが、宗像サニックスのジャッカル、堅守にあって、得点することができません。
防御をこじ開けたのは前半12分。
数的優位からウイング(WTB)のチャン・ヨンフンがビッグゲイン!
敵陣ゴール前でマイボールスクラムの大チャンスを迎え、ここで司令塔の10番クリスチャン・リアリーファノが突進。
最後は(FL)栗原大介がラック脇をこじ開け、先制トライ! (SO)リアリーファノのキック成功で7点を先取しました。
しかしここからアークスは劣勢ムードに。
反則が続いて自陣へ後退すると、前半18分、宗像サニックスがゴール前からラインアウトモールを組んで、そのままインゴールになだれ込んでトライ。
「ディフェンスが押し返す力をうまくいなし、内側に切り返した上手いモールでした」(解説・斉田)
さらに前半25分、強烈タックルからのターンオーバーがあり、宗像サニックスが独走トライ。連続のゴール成功で、7-14とリードを許しました。
ここで途中出場のベテランウイング、(WTB)小泉将が会場を沸かせます。
同じくベテランの(SH)鶴田ゲーム主将からのハイパントを、2回連続でキャッチ。観客がのけぞる激しいタックルも見せました。
「小泉選手は半年ぶりの試合なので、気合いが入っていると思います。大活躍ですね」(解説・石井)
さらに劣勢の場面で、フランカーに挑戦中の(LO・ロック)金嶺志がジャッカル成功。
7点ビハインド(7-14)ながら、追撃ムードで後半へ向かいました。
ハーフタイムでは、山田章仁の司会で、ラグビースクールの子供達によるハイパント・チャレンジが開催!
また応援に駆けつけた浦安市の内田悦嗣市長が「応援よろしくお願いします!」とマイクから呼びかけると、会場から拍手が起こりました。
後半のスタートは相手ボールスクラムから。
このスクラムで押し込みますが、後半もブレイクダウン(ボール争奪戦)でボールを奪われるなど、なかなか攻撃が続きません。
しかしアークスも途中出場の鶴谷昌隆がジャッカルなどで対抗。
優勢ムードから敵陣へ侵入すると、後半17分、スクラムで反則を奪ったうえで左展開。
ここでルーキーの(SO)松尾将太郎のランが閃き、防御を裂いて左中間にトライ!
場内解説の山田章仁から「このゴールは非常に重要です」とプレッシャーをかけられますが、ここで見事にゴールキック成功!
ついに14-14となり、スコアを振り出しに戻しました。
ここからアークスは堅守で失点を防ぎます。
プレーが途切れないきつい攻防戦では、(CTB・センター)の石橋拓也がビッグゲインを防ぐ好タックル。途中出場の(HO・フッカー)三浦嶺もジャッカルで魅せます。
勝ち越しトライが期待されていた後半37分。
アークスは敵陣ゴール前に侵入し、勝負のラインアウトモール。
「勝ち癖をつけることは大事です。負けていい試合はないと思うので、このまま勝つことが重要です」(解説・山田)
ここでモールは一度崩れますが、フォワードを当てながら、じりじりと前進。最後はアークスがトライラインをこじ開けて勝ち越しトライ!
ゴール成功でスコアは21-14となり、このままノーサイド。
終盤の勝ち越しトライをもぎ取り、冬のトレーニングマッチで勝ち癖をつける連勝を飾りました。
そして試合後には、ファン待望のサイン会と選手発案プレー体験企画「なりきりアークス」を実施!
サイン会に登場したのは3選手。
南アフリカ代表のHOマルコム・マークス、オーストラリア代表のSOクリスチャン・リアリーファノ、そして日本代表のNO8アマナキ・レレイ・マフィです。
ワールドカップ日本大会で活躍した英雄たちに、サインを求める長蛇の列ができていました。
そしてピッチ内では最高の光景が広がりました。
これはピッチの4カ所に選手が散らばり、一般のお客さんに1stジャージを着てプレー体験(トライ、スクラム、ラインアウト、ゴールキック)をしてもらおうという企画。
選手達がみずから企画した、子供から大人まで、たくさんの来場者とラグビーを通じて試合後のひとときを楽しみました。
LO金嶺志選手の声

――今日の試合を振り返ってください。
チームとしてアタックが上手くいかず、ストレスがかかりました。宗像サニックスさんのディフェンスのプレッシャーは強かったです。
ただ自分の役割は果たせたかなと思います。ラインアウトであったり、身体を当てるところです。
――スクラムについていかがですか?
自分達の強みでもありますが、上手くいかないところがありました。チームのスタートはセットプレーなので重要です。次の試合から圧倒できるように準備したいです。
――先週の試合に続いて、ジャッカルでチームを救いました。
今年はフランカーにチャレンジしています。DFは持ち味なので、今年はジャッカルにチャレンジしていきたいですね。それが良い感じにハマっています。
――1月12日から始まるトップリーグで、見て欲しいプレーを教えてください。
持ち味は激しさ、アグレッシブなプレーです。フランカーやロックなどいろいろポジションにチャレンジしているので、その中での仕事量、ジャッカルに注目してくれたらと思います。
――ジャッカルといえば、帝京大で同期の姫野和樹選手がワールドカップで有名になりました。
そうですね(笑)。同じ帝京大で比較される部分はあるので、自分も負けずにジャッカルという言葉が染み付くような選手になりたいなと思います。
WTB小泉将選手の声

――試合を振り返ってください。
サニックスさんがすごく前に出てくるDFをしていました。なかなか僕たちのやりたいアタックができませんでしたが、最後に勝ち切れたのは良かった。今後の試合に活かしていきたいです。
――ご自身のプレーはいかがでしたか?良いタックルで会場を沸かせました。
タックルはよく行けましたが、反面、アタックであまり良いプレーが出来なかったので、そこは課題にしていきたいです。
――試合はいつぶりでしょうか?
練習試合は半年前に一回出ましたが、それ以降なので半年ぶりです。
怪我続きでしたが、やっと治ってきました。久々の試合だったので気分は新人でした(笑)
――では、最後にファンへメッセージをお願いします!
トップリーグは1月から5月までのタフなシーズンです。ワールドカップでラグビーに興味を持った方には、ぜひ来て頂きたいです。応援よろしくお願いします!