
多様性を尊重して、早くシャイニングアークスファミリーの一員として認められたい
――みんなからは、なんと呼ばれていますか。
シェーンです。
――生まれたのは南アフリカですか。
はい、そうです。
――ラグビーもずっと南アフリカでやってきましたか。
はい。学校のクラブでラグビーを始めて、高校を卒業してキングスに入って6年経ちます。
――スーパーラグビーに出場したのはいつからですか。
2013年に6ゲーム出場しました。その年で下部リーグに落ちてしまいましたので、今年が2度目のシーズンとなります。
――スーパーラグビーは、どういうところが優れているリーグだと思いますか。
インターナショナルレベルの選手になる一番の近道がスーパーラグビーだと思います。そこで成功すれば、国代表への道も開けます。そのようにすごく高いレベルのラグビーが行われていると思います。
――同時にスケジュールも移動もハードですね。
確かにタフさが求められますが、世界のいろいろな処へ移動して、いろんなものを見たり経験出来たりしますので、楽しみもあり、同時に自分へのテストでもあり成長を促してくれます。
――今シーズンのスーパーラグビー最終ラウンドが行われたのが7月17日でしたね。
はい、そうです。18日に家に戻って、その翌日に日本に向け出発しました。
――コンディションは大丈夫ですか。
今シーズンはほぼフルタイムで15試合出場していました。ただ、この北海道合宿の前にシャイニングアークスに合流することが大事だとわかっていました。合宿に参加することでチームメイトのことを知ることもできますし、チームの文化を理解することもできるので、急いで来ました。
――来日前に、ヴィリー・ブリッツ選手やエルトン・ヤンチース選手から日本のことを訊きましたか。
リースコーチからヴィリーの連絡先をもらいましたので、いろいろと質問をしていました。すごく協力的でいろいろと教えてくれました。
――実際にチームに入ってみてどんな印象ですか。
フレンドリーで心地よく迎え入れてもらっています。スタッフの皆さんもすごくよくサポートしてくれますし、プロフェッショナルな意味で素晴らしいクラブだと思います。そして、ラグビースタイルもとてもエキサイティングだと思います。
――日本のラグビーに対してはどんな印象を持っていましたか。
すごく展開が早くフィールドをワイドに使うラグビーをするという印象を持っていました。実際にチームに入ってみると、選手たちはすごく練習熱心で学びの姿勢が強いと感じます。ですから、成長が早いのではないでしょうか。また、みんなが早めに来て個人練習を行っていたりして、自分自身もいい刺激を受けています。そういうハードワークをする姿勢は、日本人独特のものではないでしょうか。
――南アフリカの選手は、トップリーグのチームに入るとすぐフィットし活躍する選手が多いのですが、なぜそうできるのだと思いますか。
南アフリカにはいろんな種族がいたり、宗教もいろいろで多様性に富んでいますので、人々がそれぞれの文化を尊重したり、学びの姿勢を持っているのではないかと思います。それが溶け込みやすい理由なのかもしれません。
――自分のプレーの強みは?
ボールを持っていない時の動きは自分の強みかなと思っています。例えば、タックルをした後にすぐ立ち上がってディフェンスのできるポジションを取ったり。
またランニングやキックなどの能力もあると思っています。ハードワークをして、どんどんアタックに絡んでいきたいと思います。
――センターのほかには10番もやることがあるのですか。
はい、そうですね。2011年から2013年の3年間は10番をやっていました。2013年のシーズンが終わって12番に変更しましたので、両方とも約3年間やっています。今は12番の方が好きです。
――それはなぜですか。
正直に言えば、ポールの間にキックを蹴り込むことがあまり好きではないことが理由です(笑)。12番でやっていた時の方が評価が高かったので、12番の方が向いているのかなと思います。ただチームが必要とする時に、10番をやることには何の問題もありません。
――では最後に、ファンの皆さまにメッセージを。
応援いつもありがとうございます。チームに合流してまだ一週間足らずなので、これから言葉を覚えたり文化を学んでいくことを楽しみにしています。ファンの皆さまに喜んでいただけるようなエキサイティングなラグビーをしていきたいと思っています。シャイニングアークスファミリーの一員に早くなれるように努力していきます。皆さまが誇りに思っていただけるように頑張ります。グランドで会いましょう。
