Enterprise Cloud for ERP ソリューション
SAP on Azure/AWS ソリューション

SAPシステムのクラウド移行で企業の成長戦略を支える

ITグランドデザインとロードマップの策定をサポート 25年間で100社以上のお客さまを担当してきた知見に基づき、ERPからネットワークまで、全体的なITインフラ最適解をご提案します。

安心・安全に構築~運用を推進 豊富な設計パターンや運用メニューを組み合わせることで、簡便な導入を実現します。
IaaSからSAP Basis、Non-SAPまでをまとめて、IT運用体制のシンプル化を担います。

ソリューションの概要
特長
マネージドサービス
Enterprise Cloud
for ERP ソリューション
SAP on Azure/AWS
ソリューション

DXの中核を担うのがERPである、こう言われている今。

皆さんは、この認識を持って、ERPをコアとしたあるべきITインフラの全体像を描けていますか?

「ERPのクラウド移行」、「ITサービスの疎結合・複合管理」、「データ利活用」、「セキュリティ担保」 、「グローバル標準化」など…

さまざまな課題が山積していますが、それ、全部NTT Comにお任せください。

NTT Comは、日系企業初、SAP Certified Outsourcing Operations PartnersとしてHosting/Cloud/SAP HANAの3カテゴリーでグローバル認定を取得した、実績あるプロバイダーです。

キャリアプロバイダーならではのグローバルなネットワーク、コロケーション、マネージドサービスを組み合わせ、基幹システムのクラウド化に挑むお客さまの多様なシナリオを強力にサポート。

お客さまがDXによる価値創出の先導役となるための共創関係を目指します。

フルライフサイクルソリューションの全体像

Enterprise Cloud for ERPソリューション、SAP on Azure/AWSソリューションは、コンサルティング~マネージドサービス(移行・構築~稼働・運用)までをサポートする、フルライフサイクルソリューションです。

必要に応じて、以下のサービスメニューを選択的にご利用いただき、最適な形にソリューションを組み合わせます。

基盤サービス

用途に応じて、最適なクラウド環境を組み合わせることが可能です。

  • Enterprise Cloud for ERP
    米・Virtustream社のアーキテクチャーを踏襲・共同開発した、SAPシステム向けクラウドサービス
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  • ベアメタルサーバー(Enterprise Cloud 2.0)
    ライセンスの課金ポリシー上、シングルテナント環境を利用したいお客さま向け
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  • 仮想サーバー(Enterprise Cloud 2.0)
    OpenStack環境で、Webサーバーなどのオートスケーリング機能を利用したいお客さま向け
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  • コロケーション
    物理サーバーや物理機器を持ち込んで、本ソリューションと接続したいお客さま向け
  • パブリッククラウド
    Microsoft Azure/Amazon Web Servicesなどのパブリッククラウド上のSAPシステム及び周辺システムを運用したいお客さま向け

コンサルティングサービス

お客さまにとって最適なITグランドデザインを描き、実現のための計画策定までをご支援します。
25年間で100社以上のSAPシステム基盤の導入~運用実績から培ってきた豊富なナレッジを基に、経営力強化・企業競争力向上に貢献する、最新・最適な企業ITインフラをご提案いたします。

移行サービス

SAPシステム、Non-SAPシステムのマイグレーションをサポートします。

マネージドサービス(構築・運用)

ネットワークからSAP BASISまで、お客さま、パートナーさまのご要望に合わせた構築・運用スコープを提供します。
NTT Comの運用サービスについて、詳細はこちら

  • システム設計
    基本要件のヒアリングから、デザインパターンから取捨選択し、お客さまにとって最適なサービス構成の設計および設定を実施
  • グローバル基盤の監視運用
    ネットワーク、クラウド基盤の24時間365日体制での監視業務、一元窓口、多言語対応
  • システム運用
    周辺系を含むお客さまシステムの運用、バックアップ、故障対応、監査対応

ネットワークサービス

  • クラウド/データセンタ間閉域接続サービス(Flexible InterConnect)
    SDPFクラウド(旧名称 EnterPrise Cloud)、Microsoft Azure/Amazon Web Services/Google Cloud Platformなどのパブリッククラウド、SaaS、データセンタ間をセキュアに接続するサービスを提供
  • 仮想ネットワーク(Arcstar Universal One)
    Software Defined Network技術により、システムデザインの自由度を格段に向上

コンサルティング

NTT ComのEnterprise Cloud for ERPソリューション、SAP on Azure/AWS ソリューションは、コンサルティングフェーズから始まります。はじめに、お客さまの現在の運用状況に関する課題や問題点を明らかにします。ここでの目標は、お客さまが将来経験するはずの成長や企業統合にも役立つ計画を練り上げることです。

調査

まず現在のシステムを調査します。
現行のICT環境の状況を判断するため、各地域や本部のICT/ビジネス担当者にインタビューを行います。
この調査により、現在の状況を正しく把握し、解決すべき課題を確定させることができます。

設計

この調査により、現在の状況を正しく把握し、解決すべき課題を確定させることができます。
データセンター、サーバー、ネットワーク、セキュリティ、DR/BCP、UX(ユーザーエクスペリエンス)、運用の監視など、ソリューションのさまざまな側面についてポリシーを策定します。
これらのポリシーに基づき、システムの移行、再構築、運用方法の変更に関するアクションプランが立案されます。

財務分析

最後に、現行システムと提案モデルを比較し、ROI(投資利益率)とTCO(総所有コスト)を算定します。
算定に際しては、既存システムの費用分析、新システム導入後の変化、運用のためのリソースシミュレーションを行います。
各地域での聞き取りを通じて現行のTCO算定を実施し、提案するソリューションによる新たなTCO、ROIを比較可能にします。

こうした調査、設計、および財務分析の結果が、Enterprise Cloud for ERPソリューション、SAP on Azure/AWS ソリューションの実装に反映されます。

適材適所なクラウド環境を実現

現在、マーケットでは急速な変化が不規則に発生しており、予測不能な時代となっています。
そんな中、ますます複雑化するハイブリッド/マルチクラウド環境において、柔軟性あるIT基盤の設計と構築・運用が必須になります。

NTT Comでは、これらに対応するソリューションを提供しています。
クラウド/データセンタ間を閉域で接続するFlexible InterConnectを中心に、セキュリティ、一元運用から、お客さまにとって最適な全体像の実現をお支えします。

Enterprise Cloud for ERPや、Microsoft Azure/ Amazon Web Services/ Google Cloud Platformといったパブリッククラウドサービスを組み合わせ、日本拠点・海外拠点運用を含めたSAPシステム環境の最適化と迅速な事業展開をサポートします。

さらに、クラウドークラウド間・クラウドー拠点間をVPNで接続する「SD-Exchange」、「Arcstar Universal One Multi-Cloud Connect」を提供。マネージドセキュリティソリューション「Wide Angle」と組み合わせ、セキュアなシステム環境を実現します。

適材適所なクラウド環境を実現する概要図

ベストプラクティスに基づくプロジェクト推進

多様な移行・導入シナリオに対応

ハードウェア更改のタイミングでクラウドに移行するが当面はSAP ERP 6.0を使うお客さま、まずはPoCでSAP S/4HANAへ移行した場合のインパクトを検証するお客さまなど、さまざまなシナリオをサポートします。
基盤選定、移行計画、運用設計から実際の移行・構築・運用まで、ワンストップにサポートします。

定型化されたプロジェクトフロー
品質を保証するため、プロジェクトフローを定型化しております。
作業範囲や責任分界点を明確に定義したうえで、プロジェクトを円滑かつ確実に推進いたします。

ソリューションSLAの提供
サービス、基盤単体ではなく、マネージドサービスを構成するシステム全体の可用性を含むSLAを設定しています。

グローバルで統一された運用品質

マルチクラウド環境のSAPシステム/周辺システムを包括的に一元運用

選べる運用スコープ

基幹システムから広がる周辺システムを含めて、
クラウドプラットフォームからSAP BASISまで選べる運用スコープを提供します。

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グローバルな運用体制

リージョンごとにIaaSからSAP BASIS運用までカバーするオペレーション体制を設置し、
水平統合型の運用体制を実現。SAPシステムのグローバル展開をサポートします。

さまざまなクラウド基盤の運用サービス

Microsoft Azure上でのSAPシステム運用サービスをグローバルに提供しています。

https://www.azure4sap.com/

マネージドサービス(*)によるITリソースの価値シフト

SaaSやマルチクラウドなど、企業を取り巻くIT環境はより複雑に、また急速に変化してきています。
自社のITリソースで運用管理業務を完結することは困難を極め、一方経営視点では企業競争力に寄与するITが求められています。
これらに対し、マネージドサービス(*)を活用することで、IT運用品質を維持しつつ、自社ITリソースはLOBサポートやデータ利活用といった価値創出の先導役へのシフトが可能になります。

(*) マネージドサービスとは
マネージドサービスとはクラウドサービスの機能を提供するだけでなく、それらの運用管理を一体型で提供するものです。
顧客企業が運用設計を行いその作業を委託(アウトソース)するものとは異なり、ベストプラクティスに基づきあらかじめ定義されたサービスメニューから選択して利用するものとなります。
アウトソースによるブラックボックス化からの脱却、内製管理の負荷軽減を目的として普及しつつあるサービスです。
また、あらかじめ業務内容が定義されたサービスであるため、将来的な再インソース化も容易である点が特徴です。

NTT Comのマネージドサービス特長

ハイブリッド・マルチクラウド対応からネットワークまで全てのインフラ領域をカバーする広範囲に渡るメニューと共に、デジタル化過度期における変革支援から運用後の継続的な改善までフルライフサイクルでサポートいたします。
また、SLAに関しても単体の機能やサービス単位ではなく、対象となるシステムやその基盤に対して動作を保証いたします。
上記により、安心・安全にお客様のスピーディなIT変革をご支援いたします。

  アウトソーシング マネージドサービス
ITインフラ設計 ビースポーク ベストプラクティス
ITインフラ構築 別ベンダが実施する場合が多い マネージドサービスプロバイダがセットで実施する場合が多い
運用メニュー ユーザ企業が提供 マネージドサービスプロバイダがベストプラクティスに基づき提供
DX(ITSM/ITOM)プラットフォーム提供 個社別に構築・運用 サービスに含まれる
SLA サービス単位 マネージドサービスを構成するシステム単位
提供範囲 個社別に業務範囲をカスタマイズし、体制を組んで提供
  • ITコンポーネント毎に運用項目や回数、頻度含めてサービス仕様書化されている
  • 関連サービス含む場合が多い
    (クラウドサービス自体とその運用等)
リソース 専任 共用(但しその道のプロが実施)
例えるなら、、、 オーダーメイド
スクラッチ開発
レディメイド
ERPパッケージ

高信頼性

すべては、大切なSAPシステムを安心してお任せいただくために

SAPシステム×クラウドの決め手となるのは、信頼性です。

仮想環境が安定して稼働するかどうか。
マルチテナント環境でセキュリティを確保できるかどうか。
荷が重い運用部分を基盤シームレスにアウトソースできるかどうか。

理想的なクラウドは、これらの信頼性ニーズを一元的に満たす、トータルソリューションであるべきです。

本ソリューションは、最高99.999%の稼働率SLA、高セキュリテイの仕組みを実装した基盤と選べるバンドルサービス、アウトソース範囲を選べるマネージドサービスを提供し、お客さまの大切なSAPシステム環境を守ります。

SLA

仮想環境で稼働するミッションクリティカルなワークロードについて、最高99.999%の稼働率SLA(IaaS)を提供します。

用途 ランドスケープ µVM種別 稼働率SLA
SAP Fiori、
Webサーバーなど
本番環境 DMZ Core µVM < 99.9%
本番環境/
開発検証環境
DMZ Basic Plus µVM < 99.7%
開発検証環境 DMZ Basic µVM < 99.4%
アプリケーションサーバー、
SAP HANA以外の
データベースサーバーなど
本番環境 Enterprise Core µVM < 99.999%
本番環境/
開発検証環境
Enterprise Basic Plus µVM < 99.7%
開発検証環境 Enterprise Basic µVM < 99.5%
仮想SAP HANA 本番環境 vHANA Enterprise Core µVM < 99.999%
本番環境/
開発検証環境
vHANA Enterprise Basic Plus µVM < 99.7%
開発検証環境 vHANA Enterprise Basic µVM < 99.5%

また、ストレージ種別に応じて、最短3ミリ秒以下の応答性能SLAを提供します。各ストレージについて、レプリケーションオプション選択が可能です。

ストレージ種別 応答性能SLA(月間平均)
Tier0 ブロックストレージ ≦3ms
Tier1 ブロックストレージ ≦10ms
Tier2 ブロックストレージ ≦20ms
高セキュリティ

本クラウドのシステム基盤は、NTTコミュニケーションズが提供・運用する高品質なデータセンター「Nexcenter」内で構築されています。一貫した運用手順※1を導入し、冗長化された設備、耐震建物および業界トップレベルのセキュリティシステムにより信頼性を高めています。

さらに、インターネットアクセスの有無によってワークロードを物理的に分離したシステム構成を採用しています。
最も堅牢なセキュリティを必要とするワークロードを選択するだけで、閉域網環境に隔絶し高いセキュリティを提供します。

また、侵入検知システム、アンチウイルスなどの各種セキュリティサービスをバンドルし、ご要望に応じて提供可能です。

※1 Nexcenter 運用基準:  
ISO 20000, ISO 9001, ISO14001, BS7799, SS507, ISO 27001, COPC-2000, SSAE 16, ITIL, Systrust, PCI DSS

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従量課金制

アイドリングリソースの料金を支払う必要はありません

コスト削減は、ミッションクリティカルなアプリケーションをクラウドに移行する際の重要な目的のひとつです。

約5年に1度のハード調達を前提にしたオンプレミスのシステムの場合、将来のトランザクション数やデータサイズの増大を見込んで、余裕をみたサイジングになる傾向にありました。また、重い処理が実行される時間以外はアイドル状態にあるリソース分もコストが発生していました。

本ソリューションではµVMテクノロジーにより、ミッションクリティカルなアプリケーションに必要最低限のリソースを予約確保した上で、余剰リソース分のコストを削減できます。

µVMテクノロジーによる従量課金制

本クラウドのリソース料金モデルは、実際のリソース消費量を計測し課金対象とする、「消費量課金制」です。

消費量課金制を可能にするのは、Virtustream社の特許取得技術である「µVMテクノロジー」です。
µVMテクノロジーは、リソース消費量(CPU、メモリ、ストレージI/O、ネットワーク帯域幅)を計測し、課金単位「µVM」に変換します。

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花王株式会社導入事例

<目的>

  • グローバルでのビジネス変化即応力獲得

<課題>

  • IT部門をイノベーティブな部隊へシフトさせたい
  • 変化に耐えられる柔軟性をもつインフラ基盤を構築したい
  • グローバルでの運用体制を統合したい

<ソリューション>

  • SAPに特化したクラウド基盤の導入とグローバルネットワークの全体刷新
  • グローバル一元運用

基幹システムは本クラウドに集約 日・欧米のクラウド間ネットワークで接続

製造業A社導入事例

<目的>

  • グローバルでのガバナンス強化

<課題>

  • 日本から欧州を含めたガバナンス強化したい
  • 情報管理を一元化したい
  • グローバルでの運用体制を最適化したい

<ソリューション>

  • グローバルワンインスタンス化による基盤統合
  • ポータル及びITSMでの情報管理一元化
  • リージョンSM配置によるコミュニケーション円滑化

中立性と専門性からお客さま最適解

最新クラウド技術の活用により、ERPシステムをより価値あるものへ

最新技術を得る反面、パブリッククラウドの選定、構築には中立性と専門性が必要となります。
お客さまのIT戦略、システム構成などに応じて、最適な基盤と運用体制をご選択いただくため、中立的に比較や組合せをご提案をいたします。
また、クラウド基盤を運営している専門的な目線から、お客さまの意思決定をご支援いたします。

パートナリング

Azure

NTTとマイクロソフト社は、Azureをベースとした戦略的提携関係にあり、DX推進強化を実現していきます。
SAP on Azure+マネージドをコアとして、ネットワークや様々なシステムを含む全体最適解をご提案してまいります。

AWS

NTTとAWS社は、先進技術の多方面でパートナリングしています。
AWS導入のConsulting Partnerとしても認定を受けておりますので、お客さまTo-Be像の実装に向けて最適かつ具体的な計画を確立させます。

製造業B社導入事例

<目的>

  • グローバルでのガバナンス強化

<現状、課題>

  • GDPRへの対応とネットワーク遅延の解消をしたい
  • 情報管理を一元化したい
  • グローバルでの運用体制を最適化したい

<ソリューション>

  • クラウド基盤としてリージョンごとでAzureに統一、グローバルネットワークの全体刷新
  • ポータル及びITSMでの情報管理一元化
  • リージョンSM配置によるコミュニケーション円滑化

製造業C社導入事例

<目的>

  • デジタル変革のためのグローバルERP再構築

<現状、課題>

  • 既存事業をデジタルで強化したい
  • ERPの刷新と標準化により、デジタル化の土台を作りたい
  • グローバルでのガバナンスを強化したい

<ソリューション>

  • ERP基盤をAWSに統一、グローバルネットワークの全体刷新
  • ERP基盤の運用体制を一元化することで、アプリ領域の適材適所なマルチベンダ化を可能に
  • 用途・クラウド適性に応じたハイブリッド/マルチクラウド構成(CAD、データ分析等)
 

関連リソース

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