GX(グリーントランスフォーメーション)とは?
DXとの関係や企業の対応を解説

もはやデバイス頼りでは守れない。
最新IoTセキュリティの傾向と対策

GX(グリーントランスフォーメーション)とは? DXとの関係や企業の対応を解説

気候変動対策やサステナビリティへの取り組みが重視される昨今、「GX」への対応を迫られている企業も多いことでしょう。とはいえ、GXとはなになのか、なにから手をつければよいのかわからず、課題を抱えたままではありませんか。

2025年2月には政府が「GX2040ビジョン」を閣議決定し、2026年度からの排出量取引制度(ETS)が段階的に導入され、対象拡大が検討されています。もはやGXは将来の話ではなく、いますぐ行動を始めるべき経営課題です。このコラムでは、GXの基本から政府の最新方針、企業が取り組むべき理由、IoTを活用した実践方法までをわかりやすく紐解いていきます。

GHG削減の具体方法
GXに取り組む企業のためのIoT導入ガイド
  • GX推進の鍵はデータ分析と収集の効率化
  • IoTの活用は効果的で持続可能なGXを実現
  • GHG削減の取り組みを4フェーズに分け解説
GXに取り組む企業のためのIoT導入ガイド

GXとは? 脱炭素・エネルギー安定・経済成長を同時に実現する国家戦略

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GXとは、グリーントランスフォーメーション(Green Transformation)の略称です。化石燃料依存の経済・社会構造から、太陽光・風力などのクリーンエネルギーを軸とした構造へ転換することで、脱炭素・エネルギーの安定供給・経済成長の三つを同時に実現することを目指す取り組みです。

単なる省エネや環境対策とは異なり、GXは経済システム全体の変革を意味します。日本政府は2050年カーボンニュートラルを国際公約として掲げており、GXはその実現に向けた中核的な政策として位置づけられています。

GXを通じて日本政府が目指すものとは?

日本政府は、GXを通じて次の3点の実現を目指しています。

  • GX2040ビジョンが示す、2035年度60%・2040年度73%(いずれも2013年度比)に向けた段階的な削減シナリオ
  • 化石燃料への依存を減らし、国内再生可能エネルギーの調達を拡大することによるエネルギー安全保障の強化
  • GX分野への官民合わせた150兆円超の投資を通じた産業競争力の強化と経済成長の実現

【引用元】経済産業省「GX2040ビジョン 脱炭素成長型経済構造移行推進戦略 改訂」
https://www.meti.go.jp/press/2024/02/20250218004/20250218004.html(2025年2月18日閣議決定)

GX実現のための取り組み——なぜ段階的アプローチが必要か

GX実現に向けた移行が難しい理由は、日本の産業構造にあります。工場などは20〜30年の減価償却を必要とするため、脱炭素化への移行には長い時間を要します。カーボン排出量の規制を一気に厳しく設定すると、経済成長を阻害してしまう可能性があります。

そのため政府は、省エネ法の改正やGX推進法を通じて、段階的な再生可能エネルギーへの移行を促しています。カーボンプライシングについても、最初は小さい負担で導入して徐々に引き上げる方針をあらかじめ示すことで、早期のGX投資に対するインセンティブを確保しています。この「成長志向型カーボンプライシング構想」こそが、カーボンニュートラルと経済成長を両立しようとする日本独自のアプローチです。

GXが注目される背景

GXが大きく動き出した契機として、2015年の国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)において採択された、パリ協定が挙げられます。これは産業革命以来、進行し続けている地球温暖化を世界共通の脅威と見なし、加盟国196ヵ国が温室効果ガスの削減について合意を得たものです。

パリ協定では、「世界の平均気温上昇を産業革命以前と比べて2度より十分低く保ち、1.5度以内に抑える努力をする」という長期目標が掲げられています。この「1.5度目標」を達成するために、脱炭素に向けた国際的なルール作りや機運の醸成が一気に進展することになりました。GXが注目されるようになった背景には、次のような事象が挙げられます。

地球温暖化と環境問題

世界の平均気温は現在も上昇を続けており、国連のグテーレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、"地球沸騰"の時代が到来した」と危機感を表明しています。このまま気温上昇が進行すれば、海面上昇による沿岸域の消失・熱波・豪雨などの異常気象・生態系の崩壊といった世界規模のリスクが懸念されます。また、温暖化による災害や環境資源の損失は、とりわけ途上国に強いる負担が大きく、国際社会の分断を招く危険もはらんでいます。

世界的な脱炭素化の流れ

2023年のCOP28では化石燃料からの脱却がCOP史上初めて成果文書に明記され、2025年のCOP30では各国が2035年・2040年の具体的な排出削減目標を相次いで提示するなど、脱炭素化に向けた国際的な取り組みは年々具体化しています。

【引用元】国立環境研究所「COP28閉幕:化石燃料時代のその先へ」
https://www.nies.go.jp/social/navi/colum/cop28.html

【引用元】環境省「気候変動COP30@ブラジル・ベレン 結果概要」
https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/topics/20260121-topic-83.html

日本でも「重点投資分野」への位置付け

世界的な潮流を受け、日本政府はGX2040ビジョン(2025年2月閣議決定)のもと、150兆円規模の官民協調GX投資を推進しています。省エネ法の改正や成長志向型カーボンプライシング構想など、規制・支援一体型の投資促進策が実行に移されています。

ESG投資市場の拡大

内閣官房・金融庁・経済産業省の資料によると、責任投資原則(PRI)に署名した機関投資家は2025年時点で5,261機関、運用資産残高は139.6兆米ドルにまで拡大しています。気候変動対策に向けられるステークホルダーの関心は高まり続けており、ESG対応が遅れた企業は資金調達コストが高まるリスクが生じています。

【引用元】内閣官房・金融庁・経済産業省「人的資本可視化指針(改訂版)付録③」(2026年4月)(PDF/2.3MB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/hizaimu/pdf/2026/furoku3.pdf

GX推進に向けた政府の取り組み

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政府は「GX実行会議」を2022年から継続的に開催し、具体的な施策の検討を進めています。GX推進法の成立やGX2040ビジョンの策定もこの会議を通じて実現しました。

【引用元】内閣官房「GX実行会議」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/index.html

政府の取り組み:GX実行会議

政府は2022年7月から「GX実行会議」を継続的に開催し、エネルギー安定供給の再構築・カーボンプライシングの具体化・中長期ロードマップの策定などについて協議を重ねています。2025年2月のGX2040ビジョン閣議決定もこの会議を通じて実現しました。2025年12月には「分野別投資戦略(Ver.3)」を策定し、GX産業政策の具体化が着実に進んでいます。

【引用元】内閣官房「GX実行会議」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/index.html

経済産業省の取り組み:GXリーグ

経済産業省が2022年に発足させた「GXリーグ」は、 GXに取り組む企業群が官・学・金と協働するための実践的な場です。2024年度時点で747者が参画し、日本のCO2排出量の5割超をカバーする枠組みに成長しています。航空・鉄道・製造業・情報通信業など幅広い業種が参画し、市場ルール形成や自主的な排出量取引(GX-ETS)の実践が進んでいます。

【引用元】経済産業省「GXリーグに2024年度から新たに179者が参画し、合計747者となります」(2024年3月27日)
https://www.meti.go.jp/press/2023/03/20240327003/20240327003.html

環境省の取り組み:GXを支える地域・くらしの脱炭素

環境省は2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、全国各地で脱炭素先行地域の選定を進めてきました。2026年2月の第7回選定をもって全国45道府県133市町村・102件が選定され、「2025年度までに少なくとも100か所を選定する」という目標を達成。募集を終了しました。住宅の脱炭素化においては高性能な断熱窓への改修推進や、新築・既存建築物のZEB化拡大にも取り組んでいます。

【引用元】環境省「脱炭素先行地域選定結果(第7回)について」(2026年2月13日)
https://www.env.go.jp/press/press_02799.html

GX推進法とは?

脱炭素社会への円滑な移行を推進するため、2023年2月10日にGXのための政策パッケージ「GX実現に向けた基本方針」が閣議決定されました。2023年5月12日にはGX推進法が成立。GX経済移行債の発行、成長志向型カーボンプライシングの導入、GX推進機構の設立など、2050年カーボンニュートラルに向けた具体的な施策が定められました。

GX経済移行債の発行

政府は150兆円超のGX投資実現に向けた財源として、2023年度から10年間、GX経済移行債(脱炭素成長型経済構造移行債)を20兆円規模で発行する方針を表明しています。海外の国債で一般的な環境債(グリーンボンド)は集めた資金の使途を再生可能エネルギーへの投資に限定していますが、移行債(トランジションボンド)はカーボン排出量が多い企業が脱炭素を進めるための広範な投資に活用できます。

GX経済移行債による約20兆円規模の政府支援額は、化石燃料に代わる次世代エネルギーとして期待される水素・アンモニアの需要拡大支援や、製造業の産業構造改革、省エネ推進などに使用される方針です。

GX推進機構の設立

GX推進機構(脱炭素成長型経済構造移行推進機構)は、GX推進法に基づく認可法人として2024年4月に設立が認可され、同年7月から業務を開始しました。民間企業のGX投資支援や化石燃料賦課金・特定事業者賦課金の徴収、排出量取引制度の運営などを担う専門組織として、官民合わせた150兆円超のGX投資実現を支援しています。2026年度からはカーボンプライシング関連業務が追加され、排出量取引制度の本格運用が始まります。ちなみにカーボンプライシングとは、企業の温室効果ガス排出量に価格をつけ、課税や排出量取引を通じて削減を促す仕組みです。

【引用元】GX推進機構「アニュアルレポート(2024年度)(PDF/3.6MB)」
https://www.gxa.go.jp/news/.assets/annualreport_FY2024.pdf

成長志向型カーボンプライシングの導入

2026年度から排出量取引制度(ETS)が段階的に導入されており、直接排出量10万トン以上の企業から参加が義務化され、今後対象拡大が検討されています。なお制度初年度は排出量の算定・届出が中心で、排出枠の本格的な取引は2027年度以降に始まる設計です。

企業がGXに取り組むべき理由

2015年のパリ協定をきっかけとして、世界市場で気候変動対策の開示義務化の動きが広がっています。各国政府・投資家・消費者といったステークホルダーの関心も年々高まっており、「脱炭素に消極的である」ことはもはや経営上のリスクになります。一方でGX分野のイニシアティブを握ることは自社の競争力を高めることにもつながります。政府による先行投資の促進も早期の移行を後押ししており、企業にとってGXは「取り組んだ方が良いこと」から「取り組まなければならないこと」に変わりつつあります。

法や国際ルールにおける義務化の流れ

国際的な動きとして、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)が2023年にサステナビリティ開示基準(IFRS S1・S2)を公表しました。気候変動に関するリスクと機会の財務的影響を開示することを求めるもので、日本でもSSBJ(サステナビリティ基準委員会)が国内基準の策定を進めており、上場企業を中心に対応が急がれています。

日本国内ではエネルギー使用の合理化等に関する法律(省エネ法)が2023年4月に改正され、一定規模以上の事業者に対して非化石エネルギー転換の目標に関する中長期計画の提出が義務付けられました。エネルギー使用量1,500kℓ/年以上の工場・事業場や保有車両トラック200台以上の運輸事業者などが対象となります。

【引用元】資源エネルギー庁「省エネ法の概要」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/overview/

投資家の多くが脱炭素に関心

脱炭素へのコミットメントは、事業の資金調達においても重要度を増しています。内閣官房・金融庁・経済産業省の資料によると、責任投資原則(PRI)に署名した機関投資家は2025年時点で5,261機関、運用資産残高は139.6兆米ドルにまで拡大しています。ESG債の発行に取り組む企業からは、自社の取り組みの認知度向上や新たな投資家の開拓につながったとのメリットが報告されており、ESG債市場の拡大が続いています。ESG対応が遅れた企業は資金調達コストが高まるリスクが生じています。

また、経済産業省と東京証券取引所は共同でSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)銘柄を創設。持続的な企業価値向上を実現する上場企業を選定し、GX投資へのインセンティブを高めています。

消費者もGX企業を選ぶ時代に

消費者の間でもGX企業を選ぶ意識が高まっています。環境省はGXの実現において、商品やエネルギーの需要側に対しても広く働きかけています。国民・消費者の行動変容・ライフスタイル変革を後押しするための国民運動「デコ活」を主導し、新しい暮らしの在り方を提案しています。脱炭素の取り組みが消費者に浸透していく中で、環境負荷の少ない商品やサービスの需要は増大していくと予想されます。気候変動対策をコストではなくビジネスチャンスとしてとらえることが、今後の競争力につながります。

GXとDXの関係 〜GXの実現にDXは欠かせない要素〜

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GXを推進する上で、DX(デジタルトランスフォーメーション)は急務の課題といえます。GX実現には、サプライチェーン全体のカーボン排出量をコントロールするための、リアルタイムかつ正確な情報の収集と「見える化」が不可欠です。デジタル技術を用いた情報管理がGXの根幹を支えると言っても過言ではありません。

温室効果ガス(GHG)排出量の可視化にIoTが不可欠

デジタル技術の活用可能性として、IoT(モノのインターネット)が挙げられます。機械・自動車・建物などをインターネットに接続することで、稼働状況と時間ごとのカーボン排出量をリアルタイムでモニタリングできます。工場・オフィス・物流など各拠点のエネルギー使用量を一元管理することで、温室効果ガス(GHG)排出量の算定・報告を効率化し、ETSへの対応にも活用できます。人手による集計に頼っていては、迅速かつ精度の高いGHG算定は困難です。

エネルギー最適化とAI・IoTの活用

収集したデータをAIで分析することで、エネルギー消費の無駄を特定し、最適な省エネ施策を実行できます。製造ラインの稼働状況・空調・照明などをIoTで制御することで、業務を継続しながら段階的にGHG排出量を削減することが可能です。IoTで収集したデータをもとに自社のマテリアリティ(重要課題)を策定すれば、効果的な取り組みと情報発信も可能になります。DXとGXを一体で推進することが持続可能な経営の近道です。

「GX×DXの重要性について(資料ダウンロード)」
「【3分で読める!】GXとDX両輪の重要性「Green IoT」とは
https://www.mkt.ntt.com/jp_PS_dl_GX_speech_WP_reg.html

業界別 〜GXによる新たな可能性〜

日本の社会経済システム全体を変革するには、製造業や運輸・物流の果たす役割は大きいとされています。また、地方の人口減少による担い手不足を課題として抱え、気候変動が生産量と直接に関係する一次産業は、DXとGXの推進が事態を打破する手立てになりえます。その手段として、IoTの活用が期待されています。

では、NTTドコモビジネスのGreen IoTソリューションの導入によって、各産業のビジネスモデルにどのような変革が生まれるでしょうか。情報の見える化、ムダの削減という2つの視点から考えてみましょう。

製造業

複数の工場を有する製造業では、遠隔監視・制御システムの導入によって施設内電力使用量を分電盤単位で可視化できます。工場ごとの電力使用状況を詳細に把握することができれば、改善点の洗い出しが容易になります。

またAI運転支援や遠隔作業支援によって設備の稼働効率を高め、エネルギー使用量を削減できます。熟練者が現場の作業員を遠隔から監督することで、人・モノの移動にかかるカーボン排出を抑制できるだけでなく、従業員の負担軽減にもつながります。

詳しくはこちら:製造業の導入事例|NTTドコモビジネス
https://www.ntt.com/business/lp/iot/case-studies.html?industry=製造

  • 製造業
  • 製造業
  • 製造業

物流

2024年4月の働き方改革関連法施行により、ドライバーの時間外労働に上限が設けられました。その結果、輸送能力の低下や物流コストの上昇といった課題が顕在化しており、いかに効率化を図るかが業界全体の急務となっています。

IoTソリューションを導入し、空調の稼働確認やドライバーの健康管理システムを搭載すれば、荷物の品質や現場作業員の状態を必要に応じて自動でアラートすることが可能になります。

またドローンを用いた人・車・モノの移動削減や、倉庫と輸送トラックのクラウド連携による輸配送の効率化も、人件費や荷待ち時間の削減に大きく貢献します。

詳しくはこちら:物流の導入事例|NTTドコモビジネス
https://www.ntt.com/business/lp/iot/case-studies.html?industry=運輸・物流

  • 物流
  • 物流
  • 物流

農業

農業におけるIoTソリューションとしては、農機の自動操舵やドローンによる除草剤散布などを用いた人手不足の是正が効果的です。

現状では従事者の経験によるところが大きい田畑や家畜の管理も、クラウドシステムでデータを収集し、過去の気温や湿度と照らし合わせて分析すれば効率化できます。農作物の病害や家畜の伝染病といったリスク要因についても、早期の発見・対処が期待されます。

詳しくはこちら:農業の導入事例|NTTドコモビジネス
https://www.ntt.com/business/lp/iot/case-studies.html?industry=一次産業

  • 農業
  • 農業
  • 農業

業界を問わずIoT×AIの時代へ

監視カメラをはじめとする映像データを活用することで、GXはさらに高度化できます。設備の稼働状況や作業現場の映像をAIで分析すれば、エネルギーの無駄や非効率なオペレーションを可視化し、改善につなげることが可能です。

たとえば工場インフラなど屋外設備の稼働率や停止時間を映像データから分析すれば、不要なエネルギー消費を削減できます。物流領域では倉庫内の在庫管理やムダな移動・待機時間を削減することで、GXと業務効率化を同時に実現できます。

GXは単なる環境対策ではなく、企業競争力を左右する経営課題です。そしてその実行力を左右するのが「データの取得・活用基盤」です。IoTとネットワークを一体で最適化することで、GXは初めて「実行可能な戦略」へと変わります。

GXを進めるNTTドコモビジネスの取り組み事例

GXを推進するためには、温室効果ガス(GHG)排出量やエネルギー使用量を正確に把握し、継続的に改善していく仕組みが欠かせません。その実現には、IoTによるデータ収集と、収集したデータを活用するためのDX基盤の整備が重要です。
NTTドコモビジネスでは、IoTを活用した「Green IoTソリューション」を通じて、企業のGX推進を支援しています。センサーによるデータ取得から可視化、分析までを一貫して支えることで、脱炭素と業務効率化の両立をサポートします。

●IoTデータ活用の基盤となる「docomo business SIGN™」

GXを実効性のある取り組みにするためには、設備やセンサーから取得したデータを安全に収集し、継続的に活用できる環境が必要です。
docomo business SIGNは、さまざまなIoTデバイスやセンサーをネットワークにつなぎ、データの収集・管理・活用を支援するサービスです。工場設備やオフィス、物流拠点などに設置されたIoTセンサーから取得したデータを安全に収集し、AI分析や業務システムとの連携に活用できます。
例えば、電力使用量や設備稼働状況、温湿度データなどを継続的に取得することで、エネルギー消費の傾向や改善ポイントを把握しやすくなります。GX推進に必要な「見える化」を支えるだけでなく、AIによる分析や将来的な自動制御にも活用できるデータ基盤として企業の脱炭素経営を支援します。

IoTデバイス←docomo business SIGN(TM)→データ活用先

●収集したデータを可視化する「Things Cloud®」

IoTで収集したデータは、可視化して初めて現場の改善活動に生かすことができます。
Things Cloudは、センサーやIoTデバイスから収集したデータをクラウド上で一元管理し、グラフやダッシュボードで可視化できるIoTプラットフォームです。利用状況の把握や異常値の検知を容易にし、GXに向けた継続的な改善活動を支援します。
例えばオフィス環境では、電力量や温度変化、人流データを可視化することで、空調や照明の最適化、省エネルギー施策の立案に活用できます。拠点ごとの利用状況を比較することで、エネルギー効率の改善や運用見直しにつなげることも可能です。
さらにNTTドコモビジネスでは、電池交換を必要としない環境発電技術を活用したEnOcean規格のIoTセンサーを活用したGreen IoTソリューションに取り組んでいます。配線工事や定期的な電池交換の負担を抑えながら、温度・照度・人感などのデータを収集できるため、オフィスや施設における継続的なエネルギー管理や省エネ活動を支援します。

店舗→インターネット→IoTプラットフォーム→管理者

GXの実現には「データ取得」と「活用」の両輪が重要

GXは単なる省エネ施策ではなく、データに基づいて継続的に改善を行う経営変革です。IoTセンサーで現場の状況を把握し、クラウドで可視化し、AIで分析して改善につなげるというサイクルを回すことで、脱炭素と生産性向上を両立できます。 NTTドコモビジネスは、docomo business SIGNによるデータ収集基盤と、Things Cloudによる可視化基盤を組み合わせることで、企業のGX推進を支援しています。GXとDXを一体的に進めることが、持続的な企業価値向上への第一歩となるでしょう。

まとめ

GXは脱炭素・エネルギー安定・経済成長の同時実現を目指す国家戦略です。パリ協定を契機に国際的な義務化が加速する中、日本ではGX2040ビジョンのもと150兆円規模の官民投資が動き出しています。企業は段階的アプローチでGXを進めながら、IoT・AIによるデータ可視化を軸にDXと一体で取り組むことが競争力強化につながります。
GXの実現には「データ取得」と「活用」の両輪が重要です。GXは単なる省エネ施策ではなく、データに基づいて継続的に改善を行う経営変革です。IoTセンサーで現場の状況を把握し、クラウドで可視化し、AIで分析して改善につなげるというサイクルを回すことで、脱炭素と生産性向上を両立できます。
NTTドコモビジネスは、docomo business SIGNによるデータ収集基盤と、Things Cloudによる可視化基盤を組み合わせることで、企業のGX推進を支援しています。GXとDXを一体的に進めることが、持続的な企業価値向上への第一歩となるでしょう。

FAQ

Q:GXとはなにですか?
A:グリーントランスフォーメーション(Green Transformation)の略称です。化石燃料依存の経済・社会構造からクリーンエネルギー中心の構造へ転換することで、脱炭素・エネルギー安定供給・経済成長の3つを同時に実現する取り組みです。
Q:GXが注目されるようになったきっかけは?
A:2015年の国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択されたパリ協定です。196ヵ国が合意し、「気温上昇を1.5度以内に抑える」という長期目標が掲げられたことで、脱炭素に向けた国際的な動きが一気に加速しました。
Q:日本国内でのGXの位置付けはどうなっていますか?
A:GX2040ビジョン(2025年2月閣議決定)のもと、官民合わせて150兆円規模の投資を通じた脱炭素と経済成長の同時実現を目指す国家戦略として位置づけられています。2026年度からは排出量取引制度(ETS)も段階的に導入されています。
Q:GXを実現する際に、企業が段階的なアプローチを必要とするのはなぜですか?
A:日本の工場設備は20〜30年の減価償却を必要とするため、一度に置き換えることが難しいためです。政府もカーボンプライシングを段階的に引き上げる方針をあらかじめ示すことで、早期のGX投資を促しています。
Q:GX実現に向けたDXの推進とIoT活用のポイントはなにですか?
A:サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量をリアルタイムで可視化することが不可欠です。IoTで機械や建物のエネルギー使用量を一元管理し、AIで分析することで省エネ施策を最適化できます。DXとGXを一体で推進することが、持続可能な経営の近道です。
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