試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2016年10月22日14時00分 KICK OFFジャパンラグビートップリーグ 第8節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

ヤマハ発動機ジュビロヤマハ発動機ジュビロ

17vs21

前半7 - 14

後半10 - 7

スクラムで屈せずに戦い抜き、敗れるも勝点1を獲得

10月22日(土)、東大阪花園ラグビー場。前節でトヨタ自動車を降し、暫定5位に浮上したシャイニングアークス。この日の相手は、目下全勝でトップを走るヤマハ発動機ジュビロ。

夏の北海道合宿においての練習試合では勝利を収めていますが、全ての選手が揃ったトップリーグ本番はまた別物。トップリーグ随一のスクラムを武器に、高い得点能力と強固なディフェンス力を兼ね備えた相手にどのような戦いを挑むのか、ラグビーファン注目の一戦となりました。

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14時、マイボールでキックオフ。開始1分、敵陣25mで早くも注目のファーストスクラム。お互いに綺麗なスクラムが組めませんでしたが、昨シーズンのように一方的に押されてしまうことはありません。この後も、どちらが原因とも判断できないようなスクラムの崩れが何度も発生しました。しかし、シャイニングアークスにとって厳しい判定が多かったようにも思えてしまいます。この判定が変わっていれば、ゲームの流れも違う展開になっていたかもしれません。

前半4分、自陣15m正面でハイタックルの反則を起こしてしまいますが、相手はPGを狙わずタッチキックを選択。この後もヤマハはPGを狙える位置で得た数度のペナルティチャンスにおいて、すべてタッチキックを選択し、ラインアウトから攻めてきました。

スクラムで圧倒されることはありませんでしたが、相手のディフェンスの圧力からか、ボールを継続し続けてのアタックができず、逆に自陣で受けに回る時間が多くなります。

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前半17分過ぎに攻めていた展開からミスで相手にボールを渡してしまい、ここからまた自陣ゴール前でしのぐ時間帯が続きます。

前半28分、自陣20mでの相手ボールラインアウトを起点に連続攻撃を受け、トライを奪われます。G0-7。

前半34分にも自陣ゴール前からの相手ボールラインアウトを起点に展開されて、トライを奪われます。G0-14。

前半35分、選手入替。PR甲斐尚哉→佐藤勇人。

前半36分、これ以上点差が広がると厳しいところでしたが、トライ後のリスタートキックをマイボールにして速攻を仕掛けます。CTB石橋拓也がゴール前まで大きくゲインし、ラックからSH友井川拓→SOヤンチース→CTB小倉順平→FB小川優輔へと一気に繋ぎ、数的有利になったところで最後はNo.8アマナキ・レレィ・マフィが大外からインゴールを内に回り込んでトライ。SOエルトン・ヤンチースのゴールも決まり、7-14。ここから得点は動かず前半終了。

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後半開始。メンバーの入替はありません。

SOに今シーズン初めてエルトン・ヤンチースが入り、フラットな飛ばしパスやキックパスも織り交ぜて多彩なゲームメイクを繰り広げ、後半は敵陣での展開が多くなります。

後半13分、敵陣20mでの相手のオフサイドにショットを選択。SOヤンチースのPGが決まり、10-14。

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後半13分、選手入替。SOエルトン・ヤンチース→ブラッキン・カラウリアヘンリー。

しかし後半途中から、スクラムで反則を取られてしまうことが多くなり、試合の流れを掴みきれなくなります。

後半19分、選手入替。PR庵奥翔太→上田竜太郎、HO須藤拓輝→三浦嶺、LOアイザック・ロス→ラーボニ・ウォーレン・ボスアヤコ。

後半19分、選手負傷交替。PR佐藤勇人→甲斐尚哉。

後半23分、自陣ゴール前10mでの相手ボールスクラムから展開され、トライ。G10-21。

後半23分、選手入替。SH友井川拓→西橋勇人。

後半30分には敵陣10mでのマイボールラインアウトのチャンスを得ますが、ノットストレートの反則。しかしこのあたりから、また勢いを盛り返し敵陣での攻撃の時間が多くなります。

後半34分、選手入替。FL小林訓也→山下弘資。

後半35分、選手入替。WTB小泉将→沼尻大輝。

敵陣22m内で攻め続けます。敵陣ゴール前ラックから近場を攻め続けている間にラストプレイを告げるホーンが鳴ります。しかし集中力を切らさず、最後はNo.8マフィがラックからピック&ゴーでトライ。G17-21。ここでフルタイム。

試合写真

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敗れはしましたが、最後まであきらめずに攻め続けトライを奪ったために7点差以内の敗戦に与えられるボーナスポイント1を獲得しました。

相手の絶対的な生命線であるスクラムで決定的な劣勢に陥ることは無く、成長の跡を見せてくれました。ただ相手のディフェンスは強固で、得意とするボールを継続しての大きな展開から連続アタックを繰り広げることはなかなかできませんでした。
しかしながら、この試合で初組み合わせとなった10番エルトン・ヤンチースと12番小倉順平を擁したシステムがこれからどういう進化を見せていくかが楽しみになりました。

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次節は10月22日(土)、対するは東芝ブレイブルーパス。ウィンドウマンス前の最後の試合となります。

また、グランドで会いましょう。

ロブ・ペニーHCの試合後共同記者会見でのコメント

ロブ・ペニーHC

――本日の試合の感想を。

強豪であるヤマハさんを相手にボーナスポイントを獲得することができ、選手たちのパフォーマンスを誇りに思っています。ただフラストレーションが溜まった面もありました。

前節のヤマハさんの試合はニュージーランド人のレフリーだったのですが、スクラムの場面でいくつもヤマハさんの反則を取っていました。日本のラグビーレベルを上げていくためにも、この試合でももっと厳しくスクラムとオフサイドの反則を取っていただきたかったと感じています。しかしそうは言っても、本日の勝利はヤマハさんが相応しかったと思います。

――スクラムに関して、どのようなところでもっと反則を取って欲しかったですか。

前節のヤマハさんの試合では、ニュージーランド人のレフリーがスクラムのアングル(角度)を厳しく取っていました。本日のゲームでも相手のスクラムは同様のアングルがありましたので。レフリーがそれを判断するのはとても難しいことだとは思うのですが。

須藤拓輝ゲームキャプテンの試合後共同記者会見でのコメント

須藤拓輝ゲームキャプテン

――本日のゲームの感想を。

試合の結果にはがっかりしています。勝てる試合だったと思いますし、そのための準備もしてきました。最後のところでトライを獲りきれなかったり、スクラムでペナルティを取られたりというところは課題として残りましたので、もう一回グランドに持ち帰って反省をします。来週の相手である東芝さんは同じようにスクラムが強いFWのチームですので、今日の試合よりももっといいパフォーマンスをして、いい結果が出せるように準備をしていきます。

――スクラムの判定に関して。

ロブが言った通り、前節のヤマハさんの試合を捌いたレフリーの見解だと、相手の3番の角度がアングルに入っていて、3番がインサイドに押していくうちにスクラムが崩れたり曲がったりという事象が起きていたわけです。それに対して反則が与えられていました。我々もそれがルールであり指針だと考えて対策を練ってきました。今日の試合でもやはり3番がインサイドに入って来たので我々の1番がまっすぐ押したつもりだったのですが、相手の3番ではなく、我々の1番のアングルと見なされて反則を取られてしまいました。ただし、いいスクラムを組まれてしまったのも事実ですので、仕方がないかなとも思います。

ラーボニ・ウォーレン・ボスアヤコ選手の試合後コメント

ラーボニ・ウォーレン・ボスアヤコ選手

――トップリーグの2試合に出場しての感想を。

とても速い展開のアタッキングラグビーで、楽しいです。

――トップリーグ出場最年少プレイヤーになったと思いますが。

キャプテンから前節での試合の前日の夜に教えてもらいました。すごく光栄に思っています。

――前節でのトライに繋がった大外でのオフロードパスに関して。

たくさん練習をやってきましたので、試合で発揮できて良かったです。

――それでは、今日の試合の感想を。

セットピースが強いチームですので、そこで負けなければ展開を有利に進められることが出来ると考えていました。前半はうまく対応できたのですが、後半は劣勢になってしまいました。ただお互いにいい試合ができたと思っています。

――自分自身のパフォーマンスに関して。

今日の試合ではいつもと違うポジションでのチャレンジでもありましたので、あまりチームに貢献することが出来なかったと感じています。次の試合で出場のチャンスがあれば、もっといいパフォーマンスをお見せしたいと思います。

――東芝戦に向けて。

チームとしていい成長を続けていると思いますので、負けの後でもいい勝ちを掴んでいきたいと思います。

甲斐尚哉選手の試合後コメント

甲斐尚哉選手

――みんなスクラムに注目していたと思いますが。

自分たちはFW8人全員で組むことを意識して、今日まで取り組んできました。今日のスクラムに関していろいろ反省点はありますが、昨シーズンに比べれば前進できたかなあという手応えはあります。

――スクラムが崩れた場面に関して。

何本か反則を取られてしまいました。自分としては楽な方に逃げたわけではないのですが、もう少し我慢出来ていればよかったのかなと思います。

――ヤマハさんは角度をつけてきたように見えましたが。

もちろんその対策はしていました。ただ相手に関係なく自分たちのスクラムを組もうということにベクトルを向けました。

――スクラム以外でもみんな落ち着いてプレーしているように感じましたが。

この試合までの一週間で、今年一番の準備ができたという手応えが選手のみんなにありました。試合前にロブからも、いい準備ができているので自分たちの持っている力を出そうという言葉をかけられました。少しミスはでましたが、みんな落ち着いて試合に臨めたと思います。

――東芝戦に向けて。

今日の試合では負けてしまいましたが、FW戦とスクラムに関しての手応えはありました。東芝さんもFWのチームですが、スクラムを優位に進めて勝ちに行きます。

エルトン・ヤンチース選手の試合後コメント

エルトン・ヤンチース選手

――いつチームに合流しましたか。

八か月南アフリカでプレーをした後、一週間前にチームに合流しました。実際に練習に参加してみて、チームの成長を実感しています。

――どういうところが成長したと感じますか。

ゲームの中で規律を守るということが、まず改善されていると思います。あとはゲームの作り方、例えばコールに反応することとか、コミュニケーションの取り方などがうまくなっていると思います。

昨シーズンは、どう試合を作っていけばいいかがわかっていなかったこともあったと思いますが、ゲームの理解度が深まってきていると感じます。

――日本でプレーしたことが、再び南アフリカ代表に選ばれたことに影響していますか。

ロブ(ロブ・ペニーHC)とリース(ヒュー・リースエドワードBKコーチ)からは、アタッキングラグビーに関して、常に判断力を求められます。それが大きな学びになっています。自分自身としても、いろんなことを学んでもっと成長していきたいと、いつも思っています。このチームで得たことが、スーパーラグビーや南アフリカ代表でも還元できていると思います。

また、栗原さん(栗原徹スキルコーチ)からキックなどの個人セッションを受けていて、新たなスキルを獲得させてもらっています。

――今日の試合で小倉順平選手と一緒にプレーした感想を。

彼はどんどん成長してゲームの理解度も上がってきていますし、すごくいいコミュニケーションが取れる選手です。お互いに刺激を与えて学び合いながら、チームにもいい還元ができていると思います。

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*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。