試合日程・結果

スクラムに苦しみながら、後半は持ち味を発揮。

ShiningArcs

14

VS

東芝ブレイブルーパス

31

今季トップリーグ最後の試合は、プレーオフ常連の東芝と。2ndステージでまだ勝ち星がないシャイニングアークスとしては、春から訓練してきたことを結実させたいゲームでした。

しかし、試合開始から前半20分過ぎまでは、自陣でディフェンスを強いられる苦しい立ち上がり。早めに前へ出るディフェンスは機能していたものの、スクラムでは圧倒されてしまいます。

●前半10分、LO杉浦直人OUT、栗原大介IN。

◆前半10分ごろから、自陣ゴール前のスクラムが、アゲインになったり反則を取られたりで、実に5分の間に8度。場内やや騒然とするなか、前半18分、この10分台で10度目のスクラムが崩れ、東芝に認定トライが与えられました。G0-7

◆さらに前半21分、相手のキックが自陣奥へ転がると、拾い上げるときにノックオンを犯してしまい、自陣ゴール前でまたも相手ボールのスクラム。これも東芝のペナルティトライになりました。G0-14

痛恨の2連続ペナルティトライでしたが、セットプレー以外は互角の勝負。前半24分から自陣ゴール前での守備の時間になりましたが、ディフェンスラインをきれいに保って、東芝の前進を許しません。約3分後、ブレイクダウンでFL小林訓也が絡んで、とうとう東芝のノットリリースザボールに。締まったディフェンスを見せました。

◆しかし前半34分には、自陣ゴール前のラインアウトをキープされ、モールで押し切られ、東芝3本目のトライ。G×0-19


◆後半3分、東芝がカウンター攻撃でゴール前まで迫ると、一度はボールを奪うものの、キック処理のミスから相手のチャンスになり、4本目のトライを許します。G0-26

●後半11分、SH西村渉OUT、西橋勇人IN。

徐々にラインアウトの安定度が上がり、スクラムも前半より改善し、アタックの時間が増えていきます。後半14分には、自陣ゴールラインからボールを回し、CTB諸葛彬が一気にハーフウェイライン付近までエリアを回復。さらたにアタックを続け、敵陣ゴール前5mライン付近でのラインアウトのチャンス。キープしてラックを形成すると、HO三浦嶺が突進しながらパスを受けてゴールライン際へ。ラックからSH西橋がグラウンディングを狙いますが、これはダブルモーションの反則となり、トライは成りませんでした。

●後半20分、PR秋葉俊和 OUT、山口泰生IN。PR斉藤展士OUT、楢山直幸IN。

東芝のタッチキックがよく伸びて、シャイニングアークスは再び守勢に回ります。

●後半22分、CTB溝口裕哉OUT、友井川拓IN。

◆後半25分、ゴール前のスクラムを起点に東芝がトライ。G0-31

もはや逆転は難しい状況で、それでも高い集中力を保ち続ける選手たち。敵陣ゴール前のラインアウトをキープすると、FL栗原大介がラックから前へ。一撃では取りきれないものの、逆サイドへ展開して、FBブラッキン・カラウリアヘンリー、HO三浦らが近場を攻めてフェーズを重ねます。

■そして後半29分、ラックからWTB友井川がインゴールへボールをねじこんで、チーム待望のトライ。角度のあるGKもSOエルトン・ヤンチースが決めて7-31

●後半34分、HO三浦OUT、白隆尚IN。WTB小泉将OUT、小野寛智IN。

後半37分、残り時間が少なくなるなか、自陣深い位置からボールをつないでいきます。WTB羽野一志、PR山口、HO白がゲインを切って起点をつくり、40分経過のホーンの後、FBカラウリアヘンリーが強烈なハンドオフをまじえたラインブレイク。WTB友井川もタックルをかわして前進します。

■最後はSOヤンチースが敵陣10mラインを越えた辺りでパスを受けると、ディフェンスを抜き去り、一気にインゴールへダイブ。スタジアムの時計で後半42分20秒。自陣から約5分、アタックを継続してトライを取り切って試合を終えました。

これで、シャイニングアークスの今季トップリーグは全日程が終了し、8位が確定しました。2ndステージを上位グループで戦ったため、厳しいシーズンという印象になりましたが、成績は過去最高を更新しています。

2週間後の1/24(土)には秩父宮ラグビー場で、日本選手権への出場をかけたワイルドカード・トーナメント第1戦(vs リコー)を迎えます。

勝てば2戦目へ。この2戦目に勝てば日本選手権へ。シーズンはまだ終わりません。もっと戦って、もっと強く。シャイニングアークスの挑戦に引き続き、ご声援をお願いします。
KEEP SHINING !!

ロブ・ペニーHCのコメント

ロブ・ペニーHC

――今日の試合の感想を。

東芝という成熟したチームが相手で、タフなゲームになりました。特にスクラムでは圧倒されました。ただ、われわれも闘志を見せることができたと思います。後半だけなら14-12と、最後まであきらめずに戦う姿勢を示せたことは評価できます。この経験を、ワイルドカード・トーナメントに生かしたいと思います。

――アタックをワイドに展開しすぎたのでは?

そうは思いません。自分たちのラグビーは、左右に展開してスペースを探し、そこにボールを持ち込んでいくスタイルです。プレッシャーがかかるなかで、正確性を保つことが難しかったのは確かですが、これからスキルをつけて、判断の精度も上げていけば、この戦術が必ずスコアに結びつくはずです。また、今後1~2年の間に、アタックのパターンをさらに増やすつもりです。

――アタックはまだ発展途上ということですか?

もちろん、成長途上です。ディフェンスの裏へ蹴る、近場で体をぶつける、エッジへボールを運ぶ、といった多様な状況判断を正確にできるよう、チームでは今、「首振り」というキーワードを掲げて練習しています。首を左右へ振って、周りをよく見て判断しよう、という意味です。

――チームの主軸を担ってきたWTB友井川をリザーブにした意図は?

毎試合、先発出場してきて、タフな戦いが続いたので、少し休ませようという考えでした。

溝口裕哉キャプテンのコメント

溝口裕哉キャプテン

――今日の試合の感想を。

2ndステージでは一勝も出来ていないなか、今日は魂を込めた戦いをして、しっかり勝ちに行こうと臨んだ試合でした。セットプレーでプレッシャーを受けてトライを重ねられ、負けてしまいましたが、セットプレー以外ではアタックもディフェンスも通用した部分がありました。そういうところを磨いていけば、ワイルドカードで結果が出せると思います。

――ワイルドカードに向けて。

セットプレーなどは一朝一夕に良くなるものでもないですし、基本的には、これまでやってきたことを継続します。加えて、相手のプレースタイルに合わせることもしながら、勝機をつかみたいと思います。

エルトン・ヤンチース選手のコメント

エルトン・ヤンチース選手

――今日の試合を振り返って。

僕自身は試合をとても楽しみました。今日は普段とは違う“入り”だったと思います。東芝のセットピースが素晴らしく、最初の20分は守りの時間になりました。ですが、僕はSOとして、いいボールをいいタイミングで出すことに集中していました。前半は相手にトライを重ねられましたが、集中し続けて後半に入り、自分たちにもチャンスが回ってきました。

――前半は圧倒されましたが、後半は五分の戦いになりました。ハーフタイムはどんな話を?

特別な会話をしたわけではありません。相手のプレッシャーは強いけれど、バックスとしては、これまでしてきたように、ボールを回していくこと、展開することに集中しようと話しました。

――最後のトライ・シーンについて。

僕は常に相手のプレーを読みながら、プレーしています。あのときはギャップが先に見えていたので、ボールが回ってきたら、自分でこのチャンスを必ず取り切ってやるという思いでいました。

――1年目のトップリーグを終えて。

僕は試合が大好きなので、毎週、試合に出られて楽しかったです。結果はなかなか伴いませんが、チームの良いところを試合で出せたことは良かったと思っています。日本での1年目、収穫の多いものになったので、この後のスーパーラグビーでのプレーにも生かして、自分自身さらに成長していきたいと思います。

斉藤展士選手のコメント

斉藤展士選手

――前半10分台はスクラムを組み続けました。PRとしてどう感じましたか?

我慢しきれなかったウチが悪いと思います。元をただせば、ファーストスクラムで受けて、ちゃんと組めなかったのが間違いです。ウチは、HOは若いけど両サイドのPRはベテランなのに、あそこで受けて相手に「イケる」と思わせてしまった。ファーストスクラムが始まりなんです。分かっていたのにカバーできなかったベテラン2人の責任は大きいですね。あれはもう力負けですよ。悔しいですね。腹立たしいです。

――後半にはスクラムが東芝の反則になる場面もありました。ハーフタイムはどんな話を?

失敗を怖がらずに、ちゃんと仕掛けようと話しました。反則はどっちに取られるか分からないし、怖がってもしょうがないので、自分たちのベストを尽くすだけだと。でも、自分の頭の中では、ファーストスクラムと10分台のあのスクラム、粘れなかったことが全てでした。後半になって良いスクラムを出しても流れは変えられません。

――スクラムの強いチームは、フロントローだけではなく「8人で一体」と強調しますよね?

前がしっかりしていて、初めて8人なんですよ。今、それを後ろに求めるのは良くないと思います。僕も春からケガをしていて調子は良くなく、スクラム練習に十分入れませんでした。そういう春からの積み重ねがこの時期に出ているなと感じます。スクラムって分かりやすいんですよ。やっただけのことが出るし、個人の実力もハッキリ見えます。

――ワイルドカードに向けて、どう修正を?

頭を使って修正するしかないですね。体は今から筋トレして作り直していたら3カ月かかりますから。体が使えないなら頭を使うまでですよ。それから、せっかく若い選手が多いなら若いなりのことがあってもいいかなとも思いますね。練習から元気出して声出してっていうのもそうだし、もっとラグビーに関して議論してもいいと思います。東芝にフィジカルでやられたのをビデオで見直して、どうしていくか考えるとか、体が疲れていても出来ることはたくさんあります。

――2週間後の試合に向けて、意気込みを聞かせてください。

自分たちにもっとフォーカスして、まず自分たちのラグビーをどうするのか見つめ直して、みんなで元気を出してやっていきたいと思います。

*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。

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