試合日程・結果

相手をノートライに抑え、リコー戦初勝利をもぎ取る。

ShiningArcs

14

VS

リコーブラックラムズ

9

9月21日、金曜ナイターとなったこの試合。秩父宮ラグビー場には、仕事帰りの多くのファンが集まってくれた。対するリコーブラックラムズは、昨シーズン激戦の末引き分けたが、トップイースト時代を含めて未勝利の相手である。是が非でもここで勝って、2勝2敗の5分に戻して、リーグ序盤戦を締めたいものである。

19時30分、リコーボールでキックオフ。シャイニングアークスは、前半電光掲示板側に向かって攻める、風下の陣地を選択している。

7分ぐらいまではセットプレーでも優位に立ち、多くの時間帯を敵陣で攻める。しかし、その後相手のアグレッシブな攻めに自陣から抜け出せなくなってくる。自陣22m以内に何度も攻め入られる。ゴールラインの瀬戸際で何度も耐えるシャイニングアークス。25分ゴール前5mでオーバーザトップの反則を犯してしまう。ショットを選択するリコー。ゴール成功、0-3とリードを許す。しかし、20分近くも劣勢に回りながらもトライを許さず、3点で済ませることが出来たことは、この試合の勝利の大きなポイントになったかもしれない。

28分、敵陣40m付近で相手がオフサイドの反則を犯す。ショットを選択したSO君島良夫選手だが、惜しくも外してしまう。36分、自陣20m付近でハイタックルの反則を犯し、相手にショットを決まられて、0-6と差を広げられる。雨が降り出した39分、自陣25m付近で相手がハンドの反則を犯す。ショットを選択した君島選手がゴールを決め、3-6と詰め寄る。ここで前半終了。

君島選手のキックオフで、後半開始。3分、敵陣25mのマイボールラインアウトから連続攻撃を仕掛ける。CTBアレサナ・ツイランギ選手が中央を大きくゲイン。10m付近までボールを持ち込む。ここから、WTB小泉将選手が、ツイランギ選手が、連続して縦への突破を図る。たまらず、人数をかけて防御するリコー。すかさずSH鶴田諒選手→君島選手→CTB山下大悟選手と渡ったボールを右サイドに選手が余っているのを確認して、一人飛ばして大外のWTB小川優輔選手にパス。キャッチした小川選手が走り抜け、待望のトライ。

ゴールは決まらなかったが、8-6と逆転。PR山口泰生選手OUT、PR秋葉俊和選手IN。シャイニングアークスに傾いた流れは止まらない。次から次へとアタックのテンポが出てきた。敵陣22m内に攻め入る。14分、敵陣ゴール前22mから相手の犯したオフサイドにより、君島選手がゴールを決め、11-6。その後もブレイクダウンにおいて二人目のプレーヤーが相手よりも早く反応しリサイクルできているため、リコーのディフェンスラインが下がらざるを得ない。また、この時間帯に双方キックを多用してキック合戦の様相を示してきたが、風上を利してエリアを優勢に支配するシャイニングアークス。23分にも敵陣ゴール前10mから君島選手が確実にPGを決め、14-6と1トライ・1ゴール以上に差を広げる。SH鶴田諒選手OUT、SH岡健二選手IN。PR斉藤展士選手OUT、PR山口泰生選手IN。この後も、敵陣での展開が続く。相手の足が止まりだす中、動きが落ちないシャイニングアークス。34分、HO濱田宇功選手、LOアイザック・ロス選手、FL小峰徹也選手OUT、HO種本直人選手、LO馬屋原誠選手、No.8トッド・クレバー選手IN。36分、自陣でハイタックルの反則を犯してしまい、ゴールを決められ、14-9と詰められる。しかし39分、タックルに行ったFL小林訓也選手が相手のノットリリース・ザ・ボールを誘い出し、マイボールラインアウトとなったところで、試合終了を告げるホーンが鳴る。落ち着いてボールをタッチへ蹴り出してノーサイド。対リコー戦において、初勝利をあげ、2勝2敗の5分に戻した。

次節のトップリーグは一週空いて、10月6日(土)。同じく秩父宮ラグビー場にて、NTTダービーとなる、対NTTドコモレッドハリケーンズ戦。同門ライバルとの一戦、ぜひ熱い応援をお願いします。グランドで会いましょう。

林雅人監督のコメント

林雅人監督

――今日の試合の感想を。

今日は今まで勝ったことの無いリコーが相手と云うことで、チャレンジャーとして試合に臨みました。試合前にフォーカスしたことは、セットプレーとアタックのコントロールでした。しかし前半は今年一番出来が良くなかったと言っていいほど苦しい戦いになってしまいました。選手に気負いがあったのか、次のプレーを考えてしまい、目の前のブレイクダウンに集中できなかったですね。アタックをしてもサポートが無くボールが動かなくなってしまってすぐ捕まるという繰り返しでした。それでも前半は風下で3点差での折り返しでしたので、パナソニック戦と同じパターンだねと言って励ましました。後半は、敵陣で戦えたことが大きかったですね。あんなに変わるものかというぐらいいいアタックができるようになって、相手をノートライに抑えて勝つことが出来ました。ディフェンスが強いチームだというカラーを出していこうと取り組んできたことが、ノートライという結果に結びついたことは良かったと思います。また前節のヤマハ戦では、試合を左右する場面での反則が数多くありました。そういう場面で反則をしないように、この一週間の練習でケーススタディをやってきました。

――ハーフタイムに修正をしたことは?

ふたつあります。一つは前半ジャッカルを試みてもことごとく決まらなかったので、ステップインに変えようということ。もう一つは、リコーがラックの近いところを攻撃し、われわれがブレークをされることが多かったので、そこの防御のセットを早くしようと選手たちと話しました。

――友井川選手が出場していませんが。

パナソニック戦で肩を怪我していまして、あと2週間ほどで戻って来られると思います。

――三人も新卒のルーキーが出場していましたが。

いずれの選手も身体能力がすごく高いですね。コーチングでは伸ばせないような運動神経がいいといいますか。小川優輔選手は、大学時代から上のボールのキャッチングに関しては、群を抜いて優れていましたね。タックルもいいですし。栗原大介選手は、FWにしては前に出るスピード、瞬発力があります。タックルもボールキャリーも優れています。小泉将選手は、持って生まれたランナーですね。すごくアグレッシブに前に出ていきます。3人とも充分Aチームのレベルに達しています。チームへの刺激にもなっていますし、今はベテランともかみ合って、すごくいいバランスのチームになっていると思います。

――次節までに修正していくポイントは?

ディフェンスでは少し倒れ込んでしまっていますので、タックル場面で二人目の選手がしっかり立ってプレーする、あるいはボールを越えていくように練習します。アタックでは、まだ自分たちのやりたい形が出来ていないので、圧力を受けた中でアタックの組み立てができるようにトレーニングしていきます。ドコモ戦に向けては、自分たちのラグビーをすることが一番大切だと考えています。そこにフォーカスして、これから2週間トレーニングしていきます。

小林訓也ゲームキャプテンのコメント

小林訓也ゲームキャプテン

――今日の試合の感想を。

序盤はリコーのプレッシャーを受けていいボール出しが出来ず、逆にチャンスを作られてしまいました。ただ、スクラムやラインアウトのセットプレーは調子良かったので、後半風上になればきっとチャンスができるだろうとみんな思っていました。その通り、後半はいいアタックをして勝つことが出来ました。今日のような立ち上がりの悪さが出ないように修正して、次の試合に臨みます。

――選手として実際にプレーしていて、春から取り組んできた成果を出せたという実感はありますか?

後半最後の20分間を走れるようになったという実感があります。最後の10分だったら気力で乗り切れるのですが、一番疲れるのが最後の20分間なのです。夏合宿ぐらいから、試合中にその最後の20分間でみんなから「まだ走れるぞ!」という声が出始め、トップリーグに入ってからも、カラダが楽に動くことを実感しています。林監督が80分間通したプレーの精度にこだわる意識付けをしてくれていましたので、フィットネスという土台ができて心肺機能に余裕を持ってプレーできるようになりました。

――最後の、相手のノットリリース・ザ・ボールに関して。

相手のミスに乗じてタックルをして、自分がタックラーだったので、ゲートから入らないでそのまま逆側から入ってもオフサイドの反則にはなりませんので、すぐに奪いに行って相手のノットリリースを誘いました。観ている方からすると、オフサイドにしか見えないと思うのですが。(記者から「詳しくはNTTコムのサイトで」と声がかかる(笑)。※「ラグビー早わかりガイド」)

栗原徹選手のコメント

栗原徹選手

タフな、ラグビーらしい試合でしたね。(怪我で前節まで出場できませんでしたが)大きな怪我では無かったのですが、調整していて復帰の練習試合でまたちょっと怪我をしてと続いてしまいました。プレーしようと思えばできそうな中、なかなか試合に出られませんでしたので苦しかったです。ようやく試合に出ることが出来て良かったです。今まで試合を外から見ていても、チームに地力がついてきていることはすごく感じます。そこに自分もメンバーの一人としてレギュラー争いに加わって、試合に出て勝ちたいと思っていました。僕らはチャレンジャーですので、クリンチしてでも最後勝つという気持ちでやっています。ノートライで、初めてリコーに勝てて良かったです。前半は相手がアグレッシブに来たので、自陣からの脱出がなかなかできなかったのですが、集中を切らさず守り切ることが出来ました。今日は久しぶりの試合でちょっときつかったので、ドコモ戦までの2週間でもっとコンディションを上げて、トライをしたいと思います。

小峰徹也選手のコメント

小峰徹也選手

ディフェンスの時間が長かったのですが、ノートライで抑えられて良かったです。自分としては、もっとアタックしたかったのですが。耐えて耐えて勝てたので、大きな一勝だったと思います。前半は受けに回ってしまい、自陣でラグビーをやってしまいましたが、後半攻め出してからはトライも獲れたし、逆に相手には獲らせませんでしたので良かったです。自分個人に関しては、春から調子良かったのですが、そのままシーズンに入ることが出来ました。昨シーズンまでに比べて怪我が減ったことと、たくさん走って体力がついたことが結果に繋がっているのかなと思います。ドコモ戦は、出場できたら全力でプレーしますし、やっている方もあの雰囲気が楽しいので、ぜひピッチに立っていたいと思います。今日も大勢のファンの方が来てくださってありがたいです。毎回試合中に声を掛けてもらえると、走んなきゃっていう気にもなりますし、背中を後押しされていることを感じますので、応援よろしくお願いします。

*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。

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