試合日程・結果

絶対に負けられない一戦を制し、トップリーグ残留を決める!

ShiningArcs

31

VS

キヤノンイーグルス

19

2月12日(土)、ShiningArcsは秩父宮ラグビー場でキヤノンイーグルスとトップリーグ入替戦を戦った。文字通り絶対に負けられない一戦は、時折り雪がちらつく悪天候の中で行われた。

先制したいShiningArcsであったがいきなり自陣でペナルティを犯し、開始早々の1分、キヤノンにPGを決められ0対3と先行を許す。ShiningArcsは天候とグランドコンディションが悪い中でも積極果敢にボールを動かして攻撃するものの、キヤノンの気迫のこもったディフェンスもあり自らのミスとペナルティで得点を奪うまでに至らない。14分にもPGで0対6と差を広げられたShiningArcsは18分、FB栗原がPGを決め3対6と反撃の狼煙をあげる。今季初コンビとなったSH中山主将とSOウイングのハーフバック陣が、徐々に攻撃のリズムを生み出す。30分、自陣のラックからウイングが持ち出し相手ディフェンスを突破、フォローしたWTB友井川が追いすがる敵を振り切り中央にトライ。栗原のゴールも決まり10対6と逆転に成功する。34分にはキヤノンにPGを決められ10対9とされるがすぐさま37分、エンジンがかかりだしたShiningArcsFW陣がキヤノンゴール前に迫り、連続攻撃から最後は栗原が抜け出しトライ。ゴールも決まり17対9と突き放しにかかる。その後はホーンが鳴る直前に犯したペナルティによりPGを決められ、17対12と5点差となったところで前半を終了する。

後半開始早々から一気に勝負をつけたいShiningArcsは猛攻をしかける。キヤノンゴール前に押し寄せ5分、ウイングがトライをあげゴールも決まり24対12とする。しかし、昇格への執念を見せるキヤノンにゴール前に釘付けにされる。ShiningArcsも激しいディフェンスで応酬するも19分、バックスラインの隙間を狙って蹴られたボールがインゴールに転がるのを押さえられトライを献上。ゴールも決まり24対19と1トライで同点という点差に再び詰められる。戦局の打開を図るべくShiningArcsは3人の選手を入れ替えるが、これが功を奏す。23分、代わって入ったHO濱田が密集から抜け出し値千金のビッグゲイン、フォローした栗原がゴール真下にこの日2本目となるトライ。ゴールも決まり31対19と差を広げる。その後はキヤノンの反撃をShiningArcsが無得点に抑えてノーサイド。来季もトップリーグで戦う権利を死守し、トップリーグ元年は幕をおろした。

大沼照幸監督のコメント

大沼照幸監督

―今日の試合の感想を

1月10日の対コカ・コーラさんとのリーグ最終戦が終わってから、この一か月間はコンディションを整えるということでは無く、レベルアップを図って今日の試合を迎えるために厳しい練習や練習試合を重ねてきました。その代償としてけが人も出てしまったのですが、チームとしては間違いなくレベルアップした状態で今日の試合に臨めたと思います。ただゲーム展開はキヤノンさんの気迫のこもったディフェンスや我々のペナルティで得点を奪われ、厳しい展開でしたが、自分たちがやろうとしていたラグビーを選手たちが後半やってくれたと思います。今は、今日の試合に勝つことができてほっとしていると共に、来年もトップリーグで戦える喜びを感じています。

―前半に苦戦していましたが

自陣でボールを少し展開して、キヤノンさんのバックスリーを少し動かした状態からテリトリーをとっていこうというゲームプランでした。しかし、フォワードに固執しすぎてエリアを取るタイミングが前半は良くなかったと思います。

―ハーフ陣が代わっていましたが

西村が先日の練習で腰を痛めてしまって今日できる状態ではなかったので、急遽先発を中山に代えました。

―厳しい練習の代償として他には?

他にもアストン鷹クロフォード選手であったり、山口泰生選手であったりと。トップリーグでメンバーに入っていた選手が今日の試合には何人か出場できませんでした。

―その代償を払って、どういう部分でレベルアップできましたか?

ボールキャリー、タックル、ラックといったベーシックな部分を上げていきました。また非公開でしたが、三週連続でサントリーさん、ヤマハさん、三洋電機さんと練習試合を行い、選手にとってはかなりタイトだったと思いますがチーム力がアップしたと思います。

―来シーズンへの課題は?

今シーズン戦ってきて、セットプレーだとかディフェンスだとかは通用することを感じました。ただ大きな課題としてまず、7点差以内で負けた試合が5試合あったのですが、勝ちきれないところに選手だけではなく我々スタッフにも甘さがあったのかなと感じております。アウェーの試合であったり、ゲーム間隔が空いてしまった時にいいパフォーマンスができませんでした。そこはスタッフ側でコントロールできる部分なので改善していきます。また後半35分過ぎからの試合運びももっと意識統一ができていれば勝てる試合が幾つかあったのかなと感じています。ペナルティの多さも改善しなくてはいけません。今年一年の経験で得たことを、細かいところまで意志統一してやっていきたいです。トップリーグの5位から12位までは力の差はほとんどないと感じましたので、そこで勝ちきれるチームを創りたいと思っています。

―ファンの方々に向けて

普段、我々スタッフはメイン側にいて、応援団の方々はバックスタンドにいるのですが、天気が悪かったせいで今日初めて応援団の方々と一緒に見させてもらいました。そして本当に選手やチームを応援してくださっているんだということが改めて伝わってきてうれしかったです。やっぱり、あの声援が選手の後押しになるんだと身をもって感じました。来シーズンは、今シーズンよりもいい結果をプレゼントしたいと、春から頑張っていきます。

中山浩司キャプテンのコメント

中山浩司キャプテン

―今日の試合の感想を

今シーズンを通してチームとして成長できた部分も、逆に課題も、それぞれたくさんありましたが、監督から先ほどありましたように、選手たちは、この一か月は成長するためにあるという想いで過ごしてまいりました。今日のゲームに関しては、我々がこの一か月やってきたことを出せた部分と、キヤノンさんのプレッシャーのために出せなかった部分とがありました。来シーズンに向けてまたいい経験をさせてもらったと思います。まずは今日勝てたこと、来シーズンもトップリーグで戦えることをチャンスとして次につなげて戦っていきたいと思います。

―後半5点差に迫られたところから突き放したときは、チーム内でどういう確認を?

前半終了して、ハーフタイムの話し合いの中で、監督からボールを一つ二つ動かしてからキックを使っていこうという指示がありました。あとは個人で判断をしていく中で濱田が抜け出していい状況になり、そこでみんなが意識を統一できていたのがチャンスを作れた一番の要因だと思います。基本的にバックスからのコールが無い限りフォワードでいくという約束事がありましたから、交代メンバーもそれを理解していたことがキーになったと思います。

―相手フォワードのプレッシャーは想像以上でしたか?

ブレイクダウンの前のディフェンスから、けっこうプレッシャーがかかってきました。ディフェンスとブレイクダウン、その両方にプレッシャーはありました。

―来シーズンへの課題は?

チームとしては今監督が言われた通りなのですが、個人としてはベスト4に入ることが目標です。まず、個人個人がしっかりと目標を持って練習に取り組むことが大切だと思います。

シャノン・フレイザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレイザーヘッドコーチ

―今日の試合の感想を

まずキヤノンさんがいいプレーをしてきたと思います。接点のところでもフィジカルを強く出してきたと思います。同時に我々も一方的に受けること無く、いい対応ができたと思います。そして、我々は選手の頑張りでトップリーグに残るという目標を達成できました。

―けが人が多く出たことでゲームプランに変更はありましたか?

今回けが人が多く出ましたが、正直に言ってまったくゲームプランは変えていません。変えなかった理由は、今まで試合に出ていた22人以外の選手がレベルアップしてきて選手層が厚くなったことによって、けが人が出てもそれを埋めて余りある仕事をしてくれるからです。

―今シーズンを戦い終わって、見えてきた課題は?

もちろんペナルティを犯さないということもありますが、まずボールを手に持った時のプレーの精度を上げていくことによってアタックの幅が広がっていくと思います。ペナルティに関しては、どちらがペナルティを犯したのかレフリーが迷わないくらいに、完全にクリーンなプレーまでに精度を上げていかなければならないと考えています。この二つをやっていくことによって、トップリーグ終盤の試合で見せたように、簡単にキックしていくのではなくまずボールを回していこうというゲーム展開をさらに洗練したカタチで来期はお見せできると考えています。

―最後にファンの皆さまへ

ヘッドコーチとしてではなく、私個人としても今までの三年間の集大成のような試合でした。これまでの三年間のどの試合にもファンの方々が応援に駆け付けてくださって、大きな力をもらいました。また試合の応援に来れなかった皆さまも私たちを支えてくれました。本当にコーチとしても個人としてもチームの一員としても、NTTの皆さまやファンの皆さまに感謝しています。皆さまの応援があったからこそ、我々の成功があったのだと思います。そして、来シーズン以降もShiningArcsの未来は明るいと思いますので、その後押しをこれからもよろしくお願いします。ありがとうございました。

馬屋原誠選手のコメント

馬屋原誠選手

―今日の試合を戦ってみて

まあ、予想通りでしたね。最初からフォワードで耐えていこうということでやっていましたが,立て続けにペナルティで得点を与えてしまってリズムに乗り切れませんでした。ですが、自分たちを信じて戦いました。

―フォワードが押されているシーンもありましたが

急にメンバーが代わったので安定していないところもあったのですが、試合中に修正しました。

―後半うまくゲームが回り始めましたが、ベテランとして何を?

経験値の差ですかね(笑)

―今シーズンを振り返って

いいシーズンでしたよ。レベルアップできたので。

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