試合日程・結果

ひたすら前に出て、雨中の激闘を制す!

ShiningArcs

13

VS

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

10

10月9日(土)、ShiningArcsは熊谷ラグビー場でトヨタ自動車ヴェルブリッツと対戦した。昨季の日本選手権二回戦では17対50と大差で敗れ、ここまでのリーグ戦を全勝で勝ち進む強豪に挑んだ一戦は、朝から降り続く雨の中で最後まで死力を尽くした激闘となった。

雨でボールが滑りやすい状況の中で、ShiningArcsは序盤から積極的にボールを動かし、CTB山下がラインブレイクシ大きくゲイン。先制したのはShiningArcs、3分にSO君島がPGを決めリードを奪う。トヨタも7分、PGを決めて3対3と追いすがる。対してShiningArcsは10分、君島がPGを決め6対3と再びリードを奪う。その後はトヨタの強力FWを向こうに回し、スクラムでも組み負けないShiningArcs FWがゴール前に迫るが、あと一歩でトライに結びつかない。前半は6対3のまま終了する。

後半開始早々からトヨタが積極果敢にShiningArcsを攻め立て、3分にはトライ&ゴールで6対10とされ、この試合初めてのリードを奪われる。ShiningArcsもすかさず反撃し、7分にはWTB友井川が抜群のスピードで相手ディフェンスラインを突破、トライを決めて逆転に成功。君島のゴールも決まり、13対10と再びリードを奪う。しかし、ここから約30分間、トヨタがShiningArcsに牙をむく。特に20分過ぎからはShiningArcsは自陣ゴール前に釘付けとなるが、懸命のタックルでゴールを割らせない。WTB沼尻のトヨタBKがあわや独走というシーンを止めたタックル。そして、CTB倉林が抜ければトライという巨漢FWを一発で倒したタックル。数えればきりがないほど、素晴らしいタックルが何度も続く。FW/BK一体となって襲いかかるトヨタの攻撃を何度も跳ね返す毎に、雨の中で声援を送るサポーターのボルテージも上がり、場内も興奮につつまれていく。遂にトヨタの猛攻をしのぎきり、40分を告げるホーンが鳴りボールを蹴り出し13対10でノーサイド。日本選手権の雪辱を果たすとともに、全勝のトヨタをやぶるという金星をあげた。ノーサイドの瞬間に喜びを爆発させる選手、スタッフそしてサポーターの様子からも、単なるリーグ2勝目ではなく、今後トップリーグで戦う上での大きな自信となるものを手に入れた試合であった。チーム二人目となるマンオブザマッチには、攻守にわたり活躍した山下大悟が選ばれた。

大沼照幸監督のコメント

大沼照幸監督

―今日の試合を振り返って

勝つにはどうしたらいいかと考え、ひたすら前に出ることにフォーカスしました。強いトヨタさんに対し、前に出るディフェンス、エリアマネージメント、ブレイクダウンで勝ることがこの試合の勝機とイメージし準備してきましたが、その通りに選手たちがパフォーマンスを発揮してくれたと思います。トヨタさんのミスに助けられたこともありますが、それ以上にうちの選手たちの気合いのこもったディフェンスが上回っていたところがあったと思います。

―選手交代をどんどんしていきましたが。

フィジカルが勝負と試合前から考えていましたので、選手が出し切ってくれたところで、選手交代は早めに積極的にいきました。

―シンビンで数的に不利になった場面の判断は?

特にコーチングスタッフから指示を出すことはなく、スクラムは選手の判断で8人でやっていました。

中山浩司キャプテンのコメント

中山浩司キャプテン

―今日の試合を振り返って

試合前にチーム全員で一つになってディフェンス、前に出るディフェンスを、と気持ちを高めて臨みましたが、その通り、前・後半通して組織でディフェンス、また個人でも前に出ることができた、というところが今日の勝因だったと思います。今までの試合でも前に出るという気持ちは持ち続けていましたが、連携という面で難がありました。今日は全員が前に出ることができたというところが大きかったと思います。これを今後の試合につなげていきたいと思います。

―交代後もピッチの選手に大声で指示をしていましたね。

前半から全て出し切っていました。交代で出た選手、入った選手も気持ちが一つになっていたと思います。その気持ちが、交代後も無意識で大きな声を出していた原因かもしれません。今日はずっとチームに一体感を感じていました。特にディフェンス面ではチームが一つになってできているということを、試合中も感じていました。一人では無しに、周りの誰かが続けて前に出ていく…1対1の場面でもそういった連携で戦えたというところが大きいと思います。

―シンビンでひとり少なくなってからの展開は?

今日は特にサイドからのディフェンスをフォワードががんばってくれました。また私が交代してからなんですけど、倉林選手が気迫のこもったタックルを決めるなど、フォーワード・バックス関係なく前にいくディフェンスができたと思います。

―実際にカラダを当てたトヨタさんの試合前と試合後のイメージの違いは?

スピード、フィジカル面で、トヨタさんが強く精度の高いプレーをしてくるということは、イメージしていました。それに対して気持ちの面で一人一人が絶対に受けないで一歩でも二歩でも前に出ようという気持ちの方が強かったので、戸惑いということはありませんでした。

友井川拓選手のコメント

友井川拓選手

―トライのシーンに関して

トヨタさんのビデオを見せてもらって、ここが空くんじゃないかと話していましたので。そこを狙っていこうというのはチームの中でありました。

―後半始まってすぐ逆転されて、チームの雰囲気は?

トヨタさんがこのまま終わるわけないっていうのは僕らも判っていましたし、後半始めから仕掛けてくることには心構えができていましたので、一本取られましたが落ち着いていました。

―普通はああいうトライを取られるとガタガタっといってしまう場面が多いのですが

トヨタさんはオフェンスの力がすごくあるチームなので、1本トライ取られただけでへこんでいるわけにはいかないですし、今日は雨のコンデションだったということもあり、フォワードは対等に戦えていたと思います。ディフェンスでしっかりすればキックでエリアを取れるので、ディフェンスからやっていこうという話をしました。

―格上のチームに勝ったことで自信になりますか?

自信には、もちろんなります。先週、三洋さん相手にいい試合をできていなかったので気持ちを切り替えて、今日は気持ちを全面に出せたいい試合だったと思います。

―アジア競技大会7人制日本代表入りの発表もあって、気合いが入りましたか?

それはあんまり関係ないですけれど(笑)。…いいメンバーが揃っているので楽しみですね。トップリーグに入ってから自分自身ではあんまりいいパフォーマンスをできていないと思うのですが、それでも評価してもらっているのでうれしいです。間合いの取り方とかコンタクトとか勉強したものを、チームにも持ち帰りたいですね。

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