試合日程・結果

無敗で“Finish FIRST”を達成し、いざ日本選手権へ!

ShiningArcs

38

VS

豊田自動織機

35

1月30日、2009年度トップチャレンンジ1第3節は秩父宮ラグビー場で行われ、ShiningArcsは、トップウエスト1位の豊田自動織機と対戦した。先日の23日に行われた、豊田自動織機対マツダブルーズーマーズ戦で豊田自動織機が勝利したことにより、ShiningArcsと豊田自動織機のトップリーグ昇格は既に決定している。ゆえに悲願は達成されたように思えるが、チームの掲げるスローガンはあくまでも「Finish FIRST」。常に「FIRST」という結果にこだわることにある。その上、この日対戦する豊田自動織機には昨季のトップチャレンジ2で敗れており、借りを返さなくてはならない。今季やり遂げてきたことを、選手たち自身が納得するためにも、今日の勝利を固く誓っているに違いない。 それを知ってか秩父宮ラグビー場には、メインスタンドのみならず、バックスタンドまで多くのサポーターの方々が応援に詰め掛けてくれた。

先制点を相手に与えてしまうが、徐々にペースをつかむ

14時。豊田自動織機のキックで試合開始。ShiningArcsはこれまでの戦い方と同じく、キックで前進し、陣地の獲得を狙う。豊田もキックで返すが、ShiningArcsの早いプレッシャーによりダイレクトタッチのミスを誘い、まずは相手陣に踏み込むことに成功。セットプレーも安定し、落ち着いた立ち上がりを見せる。だが大型FWが揃う豊田は、ブレイクダウンなどの接点に強く、少人数にも関わらずラックやモールのポイントから素早く次の展開へボールを供給する。ShiningArcsはこの勢いに自陣へ押し戻されると、前半4分、早くもピンチを招く。豊田のFW選手にタックルを解かれ右サイド自陣のゴール前までゲインを許すと、豊田はさらにFWが縦への連続攻撃によりゴールラインを脅かす。これによりディフェンスの意識が集中してしまったのか、一瞬自陣左サイドが手薄となる。空いてしまった左サイドのインゴールに向かって豊田がキックパスを放ち、これを押さえ込まれてしまう。しかしオフサイドの判定が下り、トライは無効となって失点は免れた。サポーターからは安堵のため息が漏れたが、なおもピンチは続く。

続く6分。ShiningArcsのPKでプレーは再開され、タッチに出して自陣でマイボールのラインアウトとなるが、LO馬屋原 誠のサインの声が相手応援団の大声援にかき消されてしまい、HO種本直人に伝わらず、ボールを投げ込むのに時間が掛かってしまい、ディレイザスローイングの反則を取られる。豊田はPKからすぐにアタックに転じ、途切れることなくボールをつながれて、ディフェンスの数が足りなくなり、最後は自陣左隅にトライをねじ込まれてしまう。コンバージョンも決められ、0-7と先制を許してしまう。1回は無効になったものの、再現するかのようなトライシーンを目の当たりにし、ダメージも大きかったと思う。しかし、豊田のペースに飲まれることなく、ShiningArcsは冷静さを失わなかった。

10分。相手陣に蹴りこんだボールはキックで返されそうになるが、LO馬屋原誠がチャージ、前進していたFWがボールを奪い、敵陣ゴール前でプレーが継続する。豊田が倒れこみの反則を犯して、ゴール正面でペナルティを獲得する。ShiningArcsはPGを選択。SO君島良夫が決めて3点を返し、3-7。
さらに、22分。27分にも、いずれも相手陣内で与えられたペナルティでPGを選択し、SO君島が3点を積み重ねて9-7と逆転に成功し、落ち着きを取り戻す。
その後は両チームとも、受けることなく互いに攻める展開を見せ、目まぐるしく陣地が変わる攻防にサポーターも声を張り合い、応援合戦も一層ヒートアップする。

29分。自陣で豊田の突破を許すと、短いパスで継続され、ゴール前でラックとなる。ディフェンスラインを張るShiningArcsは、相手SHのパスに合わせて一斉に飛び出す。CTB JP・ネルがこのパスコースを読み、豊田のSOにボールが渡る前に手を伸ばしてインターセプトに成功する。そのまま一気に独走し、ディフェンスに追いつかれる寸前でインゴールに飛び込み、トライを奪う。コンバージョンは惜しくも外れるが、14-7とリードを広げる。
待望のトライが生まれ、流れが傾いてきたのか、前半終盤は敵陣でプレーする時間が増える。豊田は逆に焦りからか反則も増えて、ShiningArcsは33分にもゴール正面でペナルティを獲得する。位置は22メートルライン手前で少々距離はあったが、SO君島は真っ直ぐキックを放って追加点を挙げる。17-7。
37分に迎えたPGの場面では惜しくも外してしまうが、ディフェンスにおいても集中力を切らさず、そのまま点も奪われること無くリードをしたまま前半を折り返した。

今季、前半は歯車が噛み合わず、スローなスタートを切ることが多かったShiningArcsだが、序盤から高い集中力を維持することで強敵を相手にリードを広げることに成功した。チームが自らに与えた課題に対して、しっかり準備を進めてきたことがうかがえる。だが、一瞬でもその集中力が途切れれば、豊田の爆発的なアタックに引き込まれる恐れは拭いきれない。点差も十分に引き離してはいない。勝負の後半がスタートする。

一時は突き放すも、終盤の相手の猛攻に辛くも勝利!

ShiningArcsのキックで後半が開始。開始直後、後半も先手を打ったのは豊田だった。後半6分。自陣22メートルライン付近で豊田のラインアウトから、FWがサイドアタックを仕掛けてくる。これをFL川上利明が強烈なタックルを浴びせ倒しスタンドが沸きあがるが、プレーは継続されて相手SOがディフェンスのわずかに空いたギャップに走りこんでゴール真ん中にトライ。コンバージョンも決められ、17-14と点差が縮まる。不安がよぎる。

しかし、後半交代出場のFBマーク・ジェラードがサポーターの期待を背負う中、見事応えてくれる。直後の8分。ハーフウェイラインでマイボールのスクラムから左サイドに展開、SO君島がステップで一人をかわしゲインする。フォローについた交代出場のNo.8ブラッドリー・ミカがパスを受け、さらにボールはFBマーク・ジェラードへ。そのまま自ら持ち込みタックルを受けながらもインゴールへ倒れこみ、手を伸ばしてボールをしっかりグラインドして左隅にトライ。難しい角度だったが、SO君島がコンバージョンを決め、24-14と再びリードを奪う。

豊田も後半に交代選手を次々に投入。勢いは衰えを見せることなくShiningArcsの陣地へにじり寄る。
14分。自陣でディフェンスラインを整えるShiningArcsだが、タックルのタイミングを読み違え、相手BKにかわされて、ゴールライン手前で何とか捕まえるがフォローの選手に対応しきれず、トライを奪われる。コンバージョンも決められて、24-21。再び緊迫の時間が戻る。だがこの日、選手たちの集中力の高まりは、確実に得点のチャンスを引き寄せる。

22分。敵陣ゴール前で豊田ボールのラインアウトをLO申 鏞澈が上空で叩きこみ、ボールを奪い返す。そのままプレーを継続させ左サイドに展開。最後はWTB友井川、ポジションチェンジしたCTB栗原徹とボールをつなぎ、交代出場のCTB佐藤晴紀がトライ。コンバージョンも決め31-21。31分には敵陣ゴール前のラインアウトから一度ラックに持ち込み、モールを形成すると後半出場のHO加藤昭仁が押し込んでトライ。コンバージョンも決め、38-21。
後半終盤で2トライ2ゴール差以上引き離し、勝利が徐々に近づいてきた。しかし、油断したのか、試合終了間際の36分、39分に立て続けにトライを奪われ、38-35と迫られるが、時間はここまで。ラストワンプレイのホーンが鳴ると共に、SO君島がキックをタッチアウトに蹴り出し、ノーサイドの笛が鳴る。

接戦の末ShiningArcsは雪辱を果たし、トップチャレンジ1も全勝の成績で優勝した。これにより、2月7日から行われる「第47回 日本ラグビーフットボール選手権大会」に名誉ある出場権を獲得した。トップイースト初優勝、トップチャレンジマッチ優勝、そしてトップリーグ昇格と何とも喜ばしい結果が続くが、選手たちの戦いはまだ終わらない。
第47回 日本ラグビーフットボール選手権大会第1回戦となる、対東海大学戦は、2月7日(日)、秩父宮ラグビー場で行われる。引き続き熱い応援で、戦い続ける選手たちをバックアップしていただきたい。
また2月6日(土)には、東芝ブレイブルーパスとのBチーム同士の練習試合も行われる。相手は、1月31日の三洋電機との決戦でトップリーグ優勝を決めたばかりである。だが、今までは「胸を借りる」立場であったが、来季からはトップリーグでしのぎを削るライバルである。日本選手権で対戦する可能性もあり、熱戦が期待される。
連戦となりますが、ぜひこの試合の応援もよろしくお願いします。

山本和林監督のコメント

山本和林監督

昨年のチャレンジマッチで豊田自動織機さんと対戦した時は、我々が今まで対戦したことの無いタイプのチームだったこともあり、敗戦をきっしてしまいましたが、今日再び対戦する日を迎えて、このような結果が残せたことは非常に素晴らしいことだと思います。日本選手権に初めて出場するにあたっては、非常に名誉なことですが、我々は今まで通りしっかりいい準備をして、やってきたことを80分間しっかり出す。それだけだと思います。東海大学さんはいいチームですし、これまで対戦した相手以上にクイックに動いてくるかもしれません。いいチャレンジになると思いますので、精一杯ぶつかっていきたいと思います。

シャノン・フレーザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレーザーヘッドコーチ

この1年間で我々がどれだけレベルが上がったのか、それを試すのに最適な試合だったと思います。選手たちの努力の成果が見られた非常に良い試合だったと思います。昨年のシーズンが終わり、何を向上すべきか良く話し合いをしました。そして今季、試合をしていく中で修正を重ね、強くなり、そして全勝でここまで勝ち進んできたこのチームを、選手たちをとても誇りに思っています。我々のシーズンはまだ終わっていません。ですから、まだその時期ではありませんが、この先の日本選手権が終わったときに、もう一度、良かったところ、悪かったところを振り返って、この1年でやり遂げたことをチームの皆で喜びを分かち合いたいと思います。

中山浩司キャプテンのコメント

中山浩司キャプテン

前半は、豊田自動織機さんのアタックにディフェンスがうまく機能できないところもありましたが、試合の中で修正できて、相手のリズムを止めることが出来ました。特にディフェンス面でうまくコミュニケーションがとれた事が良かったと思います。初めての日本選手権ですが、特に気負わず、チームとしてやってきたことを、楽しく出せるようにしっかり準備していきたいと思います。

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