試合日程・結果

メンタルを立て直し、チーム力の充実を感じさせた一戦

ShiningArcs

69

VS

セコムラガッツ

3

11月15日、トップイーストリーグ第7戦は、今季ホーム最終戦となるNTT千葉総合運動場グランドにセコムラガッツを迎えた。対する相手はチーム強化が無くなったとはいえ、そのスピリットはいささかも衰えていない。生半可な気持ちでは戦えない相手だ。ShiningArcsは前節の試合後に、選手たちが口々にメンタル面の危うさを危惧するコメントを残したが、果たして「意識の改革」は出来たのか。それを確認するためもあってか、この日も多くのサポーターが期待を込め応援に駆けつけてくれた。是非選手たちには最高のパフォーマンスで応えてほしい。

スロースターターの汚名を払拭させた前半

ShiningArcsのボールでキックオフ。開始直後、CTB川本祐輝がキックで相手陣地のゴール前まで蹴りこみタッチに出す。相手ボールのラインアウトを、投げ入れるタイミングに上手く合わせたLO馬屋原誠が、上空で競り勝ってボールを奪う。早くも敵陣ゴール前で試合を進める。前半6分、ゴール前の密集で、相手のオフサイドによる反則でペナルティを獲得すると、怪我から復帰し、この試合がリーグ初戦となるFL川上利明がすぐにリスタート。短いパスをFWでつなぎながら右サイドにゲインする。ラックでポイントを作ると、今度はBKが左サイドに早いパス回しで展開、最後にパスを受けたWTB友井川拓の前が開き、そのまま左隅に先制トライを決めて、5-0。この日キッカーを務めたFB栗原徹の難しい角度からのコンバージョンは外れるが、まずは良い形でスタートを切った。
続く15分、密集でのターンオーバーに成功すると、キャプテン中山浩司が抜け出しゲインする。ここでもFWが短いパスでつないでさらに陣地に攻め込むと、この連続攻撃に相手の対応が間に合わない。ディフェンスラインが整わないうちにBKが展開。すると、再びWTB友井川の前が開き、そのまま連続トライを挙げる。FB栗原のコンバージョンも成功して12-0とする。
しかし25分に自陣で反則を犯し、相手にペナルティゴールを献上してしまい12-3とされる。だが、ここまで自陣には相手をほぼ寄せ付けず、相手にボールが渡ってもハードなタックルで封じ込め、続いて周りの選手が矢継ぎ早にターンオーバーを狙って何度もボールを奪い返しアタックに転じた。失点したものの、その勢いは止まることなくShiningArcsがその後もゲームを支配する。

33分、ラックから展開したボールは、復帰後も変わらぬパワフルな突進でFL川上がゲインして、LO馬屋原へとつなぎ、最後はNo.8ダレン・マーフィーがトライ。FB栗原のコンバージョンも決まり19-3とする。40分、敵陣中央付近のポイントから右サイドにBKで展開。CTB川本からWTB友井川に渡るが、相手ディフェンスに囲まれる。捉まるかと思われた場面であったが、友井川はその場でステップを踏んで相手の出てくるタイミングを一瞬躊躇させ、ディフェンスをすり抜けそのままトライを決めた。鮮やかなプレーに観客からは思わず驚きのため息が漏れる。7人制ラグビーの日本代表選手として選出され、シーズン中にハードな日程を送る友井川だが、世界で揉まれ培ったプレーは遺憾なく発揮されているようだ。コンバージョンも決まり、26-3。

43分、BKがセンターライン付近から右サイドに展開する。磯田金吾からWTB菊池功一郎にパスを回すが、既に正面には相手ディフェンスが待ち構えていた。しかし、小柄な体格にも関わらず、相手を弾き飛ばし振り切る。ゴールラインまではまだ距離が残っていたが、そこから一気に加速。相手ディフェンスが追いかけるが、全て振り切ってかわし中央にトライを決めた。難無くコンバージョンも決まって33-3。両翼の見事なトライで前半を締めくくり、後半に折り返した。

ハーフタイム。優位に展開した前半であったが、キャプテン中山は「後半は前半よりももっと良い内容にしなければならない」と選手たちに更にチームのレベルアップの意識を煽る。常に「チャレンジ」である意識を再確認し後半に臨む。

揺るぎないフィジカルを見せつけた後半

後半になっても選手たちの集中力は途切れることなく優位に試合を展開する。
12分、敵陣中央付近からCTB川本がドロップゴールを狙うが、相手のチャージを受けてしまう。しかし、こぼれたボールをすかさず拾い、一度ポイントを作り直すと右サイドに展開、後半交代出場のNo.8ブラッドリー・ミカがパスを受け、後ろから走りこんできたWTB友井川に託した。相手のディフェンスを一人かわして、ゴール右隅に後半最初のトライを決める。コンバージョンは外れるが、38-3として、追加点を重ねた。

16分、セコムはFWの選手のラフプレーによりシンビンを課せられる。これで数的優位に立ったShiningArcsはさらに攻撃を畳み掛ける。
19分、敵陣中央付近のラックからBKが左サイドに攻撃を展開、後半CTBにポジションチェンジした栗原の素早いパス回しで、後半交代出場のFBマーク・ジェラードにボールが渡ると、瞬く間に相手ディフェンスのギャップに走りこんでトライを奪い去った。コンバージョンは失敗に終わり、43-3。 24分には、敵陣中央のShiningArcsのラインアウトからFWがモールを形成。そのまま押し込んで、最後はNo.8ブラッドリー・ミカが抜け出てディフェンスを跳ね除けながらトライを挙げた。キッカーはマーク・ジェラードに変わり、コンバージョンも成功して50-3とする。

この時間帯になるとフィジカルの差も歴然と現れ、相手の戦意を折るような攻撃が続く。続く31分、敵陣中央付近でのラックから、キャプテン中山が密集サイドをステップで切り抜けてゲインすると、No8.ブラッドリー・ミカがフォローする。タックルを受けるが、ハンドオフで相手を突き放し、連続トライ。マーク・ジェラードのコンバージョンも成功し、57-3。
攻撃の手を緩めることなく34分、敵陣ゴール前のラックからBKが右サイドに展開、アタックラインの内側から走りこんできた後半交代出場のCTB倉林がパスを受けてそのままゴールラインを走り抜けた。64-3。そして39分にはマーク・ジェラードがだめ押しとも言えるトライを決め、そのままノーサイド。69-3。今シーズン最後のホームグランドでの試合を快勝で締めくくった。

ShiningArcsの次戦は、11月21日、サテライトリーグ第3戦。今季トップリーグを全勝で勝ち抜いている三洋電機ワイルドナイツが相手だ。チームの総合力を図り知るために、こちらの試合も見逃せない。トップイーストリーグ第8戦となる対三菱重工相模原戦は、11月28日に秩父宮ラグビー場で行われる。全勝同士の対決であり、トップリーグ昇格の命運をかけた大一番となる。ぜひとも多くのファンの方々の声援を期待したい。よろしくお願いします。

山本和林監督のコメント

山本和林監督

今日の試合自体は悪くなかったと思っています。また、選手たち自身が、目の前の試合だけではなく、先の試合を見据えて一戦一戦の重要さを認識する意識が芽生えてきていますので、それは素晴らしいことだと思います。

シャノン・フレーザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレーザーヘッドコーチ

まず相手にトライを取られなかったことは評価したいと思います。しかし、セットピース(スクラムやラインアウト)から次のプレーに向うときに、さらにプレーの精度を高めなくてはならないと思います。また、試合に向けて精神的な準備をしっかりすることも、これからの後半戦ではとても重要な要素になりますので、メンタル面の強化も行っていきたいと思います。

川上利明選手のコメント

川上利明選手

今年の夏合宿で怪我をしてしまい、久々の公式戦でしたが、改めてファーストジャージの重みを感じ、少し緊張しました。今日の試合では、意図したきっかけでトライすることが出来た点は良かったです。ただ、セコムさんに昨年までのような外国人選手がいなかったこともあり、プレーに軽さが出てしまったことは反省すべき点です。トップリーグ昇格を目指してもっと体を張ったプレーでチームに貢献したいと思います。

馬屋原誠選手のコメント

馬屋原誠選手

前半はいい形で入れたので良かったと思います。ですが、後半になると、プレーに乱れが出る場面が増えました。強豪チームと戦う場合には、さらに後半の戦いが重要になってきますので、一つ一つのプレーの精度を上げていかなければならないと思います。

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