試合日程・結果

試合中に立て直しを図れたことに、チームの成長を感じさせた一戦

ShiningArcs

36

VS

サントリーフーズ

13

10月25日、2009年度トップイーストリーグ第5戦はラグビーの聖地、秩父宮ラグビー場で行われ、ShiningArcsはサントリーフーズと対戦した。昨日からの雨はなんとか上がったが、肌寒さが増している。この日の時点では、ShiningArcsは全勝でリーグ1位につけているが、ライバルと目されているチームも順調に勝ち星を挙げており取りこぼしは許されない状況だ。それを知ってか、寒空の中、多くのサポーターが期待を込め、また選手たちの活躍を目に焼き付けるため応援に駆けつけてくれた。

要所要所の反則で、自ら攻撃の芽を摘んでしまった前半

サポーターの期待の眼差しが集まる中試合が始まったが、いきなり前半1分、自陣で反則を犯し、ペナルティを与えてしまうと、サントリーフーズはPGを選択。これをきっちり決められ、0-3。先制点を奪われる。そして、6分にもPGを決められ、さらに追加点を許し、0-6。ShiningArcsはいきなり追いかける形となってしまう。さらに、得意の突破力を生かしたBKの攻撃で追撃への突破口を開こうとするが、相手もよく研究してきたためか、相手の大型選手によってことごとく封じられてしまう。敵陣での攻防を続けるものの、ブレイクダウンでは思うように競り勝てない上、ノックオンやスローフォワード等の反則を犯してしまい攻撃のリズムに乗れない。17分にSO君島良夫が、嫌なムードを断ち切ろうと、敵陣中央のちょうどゴール直線上からDGを狙うが、失敗。反撃の糸口はなかなかつかめないでいた。前半も半分が過ぎ、選手達には焦りが出たのか、隙を与えてしまう。

27分、センターライン付近で相手のハイパントが上がると、タッチを割ると思われたボールはラインぎりぎりでバウンドする。追いかけていた相手選手がタップして味方に返し、攻撃が継続されてしまう。ShiningArcsはこの対応に遅れてしまい、追いかけるが一足遅く、そのままトライを奪われてしまった。得点は0-13となり、さらに点差を引き離されてしまう。
選手たちはインゴールで円陣を組み、軌道修正のためミーティングを行うが、調整が追いつかない。決して試合の主導権を握られているわけではないが、チャンスを得点に結び付けられずにいた。

このまま無得点で前半を終えてしまうのか。そんな不安がサポーターの中にもよぎった前半終了間際、ShiningArcsはようやく反撃の狼煙を上げる。敵陣ゴール前のラインアウトからBKに展開、SO君島からCTB川本祐輝にボールが渡ると、逆サイドにいたWTB友井川拓がラインに参加。フェイントでディフェンスを翻弄し、最後はCTB JP・ネルに託すと、そのままゴール中央にトライを決める。SO君島が落ち着いてコンバージョンも決め、 7-13となんとか6点差まで詰め寄ったところで前半を折り返した。
前半は、ほとんどの時間を敵陣で攻防を続けたにも関わらず、ミス等による自滅的な展開で苦戦を強いられたShiningArcs。前半最後に追い上げを見せたものの、まだ不安は拭いきれない。

落ち着きを取り戻し、ゲームを支配した後半

しかし、ハーフタイムで吹っ切れたのか、ShiningArcsはいきなり息を吹き返したように怒涛の攻撃に転じる。後半1分、敵陣22mライン付近でのスクラムから、BKが左に展開、CTB川本が巧みなステップで相手をかわすと、フォローに回っていたCTB JP・ネルがパスを受け、そのままトライに持ちこむ。SO君島がコンバージョンも決め、14-13とする。早々と逆転に成功すると、続いて6分、敵陣10m付近で相手が上げたハイパントをWTB友井川がキャッチ、フェイントでかわしつつ、持ち前のフィットネスで相手のタックルを持ちこたえ、 最後はFBマーク・ジェラードにつないでゴール中央にトライ。SO君島のコンバージョンも決まり、 21-13とさらに突き放した。幸先の良い出だしを見せると、前半静まり返ることもあったサポーターも、再び熱を帯びだした。後半は前半と打って変わり、自陣に、敵陣にと攻防が展開され、一進一退の膠着状態が続くこともあった。しかし、前半で懸念されていたミスの連発は見られることなく、選手たちは落ち着きを取り戻したようだった。

24分、敵陣10m付近から、SO君島がキックパスを使ってワイドに展開する。WTB友井川がこれをキャッチすると、相手ディフェンスとの狭いエリアでの競り合いとなるが、持ち前の俊足で制し、左隅にトライを決め、 26-13とする。勢いを奪い返すように得点を重ねると、前半はプレイクダウンの攻防にやや劣勢を強いられていたFWも、巻き返すように意地を見せた。
33分、ゴール前10mラインからのモールを押し込むと、ディフェンスに隙を生み出す。ここから、後半途中出場のHO加藤昭仁がサイドに抜け出て、WTB友井川につなぎ、そのまま左隅にトライ。 31-13。さらに後半ロスタイムの42分、ゴール前のラインアウトからFWがモールを組む と、そのまま一気に押し込み、FL佐藤元太がだめ押しとなるトライをねじ込んだ。36-13とスコアを伸ばしたところでノーサイド。ShiningArcsは勝利を収めた。

前半はリードされたものの、後半は5本のトライを上げた上、無失点で押さえ込み、しっかりとチームの状態を整えなおすことに成功した。不安もよぎるシーンもあったが、選手たちが試合の中で修正し直せた事は、チームの成長を垣間見ることができた試合であったように思う。

トップイーストリーグ第6戦となる対釜石シーウエイブス戦は、10月31日にいわきグリーンフィールドで行われる。中6日で油断のならない相手との対戦になるが、好結果を期待したい。

シャノン・フレーザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレーザーヘッドコーチ

反省すべき点も多くあり、学ぶことも多かった試合だったと思います。しかし、自分たちで修正点を見つけて、試合の中で修正することができた点は評価できるところだと思います。5戦目を終えて、チームの状況はいい状態にあり、まだまだ向上を続けていくチームだと思います。しかし、これから後半戦に控える対戦相手には、今日以上に苦戦を強いられることも予想されます。もう一度気を引き締め、更なる準備を進めていきたいと思います。

種本直人選手のコメント

種本直人選手

前半は、チームのDICIPLINE(規律)を守るプレーを継続することができなくて、相手のペースにのみ込まれたのが、苦戦した原因だと思います。後半は激しさを全面に出しつつ、規律を守ったプレーを継続できたことで、チームは持ち直すことが出来たと思います。
『一年目の選手』という意識を持たず、声を出し、プレーでチームを引っ張れるような存在として、チームに貢献していきたいと思っています。

君島良夫選手のコメント

君島良夫選手

僕らもサントリーフーズさんを攻略するために研究をしてきましたが、相手も我々を研究してきたこともあって、前半は中々チームの持ち味を発揮できませんでした。ですが、試合の中で修正点を見出し、改善できたことは良かったと思います。
これからの後半戦に向け、個人的には、もっとキックの精度を上げていきたいことと、周りにはいい選手がいっぱいいるので、僕はつなぎ役としてしっかり役割を果たしていきたいと思います。

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