試合日程・結果

自らの反則を最小限に抑え、今季初の完封勝利!

ShiningArcs

55

VS

栗田工業

0

10月17日、2009年度トップイーストリーグ第4戦はNTT千葉総合運動場グラウンドで行われ、ShiningArcsは栗田工業ラグビー部と対戦した。
第3戦では勝利を飾りながらも、多くの課題を残したShiningArcs。それからサテライトリーグを挟んだ3週間を経て、チームはどのように変化してきたのだろうか。
試合開始前、円陣の中、キャプテン中山浩司は選手たちに語りかける。「お互いを信じ合って、目の前の一つ一つのプレーをしっかりやっていこう」落ち着いた表情ではあるが、選手達に送る眼差しには、チームが練習で積み重ねてきた自信があるように窺えた。

序盤から終始ゲームを支配した前半

栗田工業のボールでキックオフ。序盤、ShiningArcsは怒涛の攻撃で、ほぼ一方的に試合を進める。その口火を切ったのは前半3分。敵陣22m付近のポイントからBKに展開。CTB川本祐輝を経由してCTB JP・ネルにボールが渡ると、弾け飛ぶ弾丸のごとく相手ディフェンスを突破。そのままゴール右隅に先制のトライを挙げる。やや角度のあるコンバージョンもSO君島良夫が落ち着いて決め、7-0とする。

勢いある滑り出しを見せると、続く5分。センターライン付近でBKが上げたハイパントを相手がキャッチすると、スピードに乗ったFWのタックルが突き刺さり、あっという間にターンオーバーし、攻撃に一転する。俊足ルーキーWTB菊池功一郎にボールが渡ると一気にゴール前までゲインする。ラックで一度ポイントを作り、最後はCTB JP・ネルがこの試合二つ目のトライを決める。SO君島のコンバージョンも成功し14-0。
WTB菊池の快走も光ったが、アグレッシブなタックルが得点のチャンスを引き寄せた。前半は随所にターンオーバーに成功するシーンが目立った。
またこの日は、キックに、ランに、グラウンドを縦横無尽に駆け巡る期待の新規加入選手、FBマーク・ジェラードが輝きを放つ。
8分、敵陣10m付近でのラインアウトからBKに展開。FBマーク・ジェラードに渡ると、相手ディフェンスを十分に引き寄せ、守備を掻き乱したところでCTB川本、WTB菊池とつなぎ、最後はWTB友井川拓が左隅にトライ。19-0。
さらに13分、自陣で相手FWの連続攻撃を受け、じりじりと陣地を下げられるが、粘り強いディフェンスでターンオーバーに成功。BKに展開して攻撃に転じると、FBマーク・ジェラードが大きく力強いストライドで大幅にゲインする。そしてゴール前、フォローに回っていたWTB友井川がパスを受け連続トライ。SO君島のコンバージョンも成功し、26-0。スターティングメンバーの大幅な入れ替えがあったこの試合だったが、不安をよそにチームの歯車がいきなり噛み合いだし相手を圧倒する。

立て続けに4本のトライを奪ったあとは、しばらく得点の動かないシーンが続く。しかし、なおも相手のボール支配は許さず、30分には相手の反則からペナルティを獲得。SO君島が敵陣22m付近からPGを決めるなど、着実に点差を引き離した。
前半最後に観客を沸かせたのは、先制点を挙げたCTB JP・ネルだった。35分、自陣でボールを受けると、すぐさまトップスピードに乗り、相手の戦意を奪い取るかのような独走トライを決める。得点を奪われることなく、34-0で前半を折り返す。

ハーフタイム。一方的な展開となった前半ではあったが、選手たちはFW、BKに分かれ、プレ-を振り返り、入念に確認を繰り返す。緩みなく、緊張感漂うミーティングを行い、グラウンドへ戻っていく。

豊富なメンバー交代に、チーム力の成長を魅せた後半

「後半も最初から相手の出鼻を折ろう」と、勢いに乗るShiningArcs。後半4分、相手ボールのラインアウトをLO馬屋原誠が奪い返し、BKに展開。ここでもFBマーク・ジェラードが大きくゲインすると、WTB友井川に託し、後半最初のトライを挙げる。続いて6分、BKが蹴りこんだボールは、相手のキャッチミスにより転がると、ボールを追っていたWTB菊池がこれを拾う。すぐにディフェンス二人に捉まるが、これを振り払って突破し、そのままトライを決める。SO君島のコンバージョンも成功し、48-0。囲まれそうな状況の中、瞬時に走りこむコースを見出した判断力もさることながら、そこから突破できる能力は、選手たちが日々フィットネスを高めている証に思える。

しかし、後半は出だしこそ良かったものの、後が続かない。ShiningArcsのボール支配は続くが、ミスなどで連携が乱れ、攻撃が持続しない。とは言え、戦略的交代により、後半は多くの選手が入れ替わっていることもあり、現時点では「新たな修正課題」として前向きに捉えるべきだろう。
34分、FBマーク・ジェラードが魅せる。敵陣中央、相手ディフェンスとの1対1の状況となる。ディフェンスがやや先に出てプレッシャーを掛けたが、裏に空いたスペースを見逃さなかった。グラバーキックをディフェンス裏側に蹴りこむと、自ら追いかけキャッチ、そのままトライ。世界的プレーヤーに魅了され、観客からはこの日一番の拍手喝采が起こった。
結局、最後まで相手の得点は許さず、55-0でノーサイド。今季初の完封勝利を飾った。

今季4戦目を終え、試合を重ねる毎に課題も見えてくるが、チームの状況は良くなりつつあるように思える。特に、新規加入選手やルーキーの活躍が見られるのは、新チームが軌道に乗り始めていることを意味するのではないだろうか。

トップイーストリーグ第5戦となる対サントリーフーズ戦は、次の日曜日10月25日。舞台は移り、今季初となる秩父宮ラグビー場で行われる。ラグビーの聖地に、また多くのファンの応援を期待したい。

山本和林監督のコメント

山本和林監督

栗田工業さんは調子がいいということを聞いていたので、いい緊張感の中で試合に臨めました。そして、練習の中で積んできた成果を、しっかり発揮できたことが、いい結果に繋がったと思います。しかし、試合の中で多少の緩みが出てきたことは否めません。ただ、早い段階で修正出来たことは、評価できます。ルーキーも活躍しているので、チーム全体が活性化されて、いい形になりつつあるのではないかと思います。

シャノン・フレーザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレーザーヘッドコーチ

今日はディフェンスからボールを奪い返し、攻撃に転じるシーンが多く見られました。さらに無失点に抑えられたことで、ディフェンス面では満足のいく結果を残せたと思います。ただし、ミスも多く、相手にボールを奪われることもありました。そのミスの原因を追究し、しっかり修正をしていきたいと思っています。アタックもディフェンスも、まだ改善の余地は多々あります。我々は日々止まることなく、進化し続けたいと思っています。

マーク・ジェラード選手のコメント

マーク・ジェラード選手

開幕からこれまでの3戦は、勝つには勝ってきたが、チームは我々が求めているレベルには達していなかったと思います。しかし、今日の第4戦では、求めているレベルに一歩近づいた内容で試合が出来ました。そういった意味では、今日の勝利は価値のあるものだと思います。ShiningArcsはトップイーストに留まるようなチームだとは思っておりません。自分自身のスキルアップに努める事も当然のことながら、自分が積んできた経験も生かして、チーム全体のレベルアップ、そして、トップリーグ昇格に貢献していきたいと思います。

菊池功一郎選手のコメント

菊池功一郎選手

今日の試合では、キックの後、如何に「相手の動きを止められるか」ということを、自分の課題として掲げていました。何回か上手く止められることも出来たし、その競り合いの中、最後は自分でトライを取ることでチームに貢献できたことが嬉しかったです。今後も積極的に自分の持ち味を発揮して、試合に出続けられるように頑張りたいと思います。

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