試合日程・結果

肉薄するも…僅差で敗北、入替戦進出ならず

NTTコミュニケーションズ

33

VS

豊田自動織機

41

1月25日、入替戦進出を賭けたトップチャレンジ2最終節が大阪・近鉄花園ラグビー場で行われ、NTTコミュニケーションズ シャイニングアークスは、トップウエスト2位・豊田自動織機ラグビー部と対戦した。試合開始早々、シャイニングアークスは先制トライを奪うなど果敢に攻めていったが、ブレイクダウン(接点)を優位に支配した豊田自動織機に苦戦を強いられ、終始リードされる。後半26分には25-29と4点差にまで追いつき、1トライで逆転できる圏内にまで追い詰めるものの決定打に欠き、33-41のスコアで敗戦。入替戦進出はならず、シャイニングアークスのトップリーグ昇格の夢は来季に持ち越しとなった。

電撃的なトライで先制するも勢いに乗り切れず

アウェー関西にも関わらず、多くのファンが駆けつけてくれた

アウェー関西にも関わらず、多くのファンが
駆けつけてくれた

この日の試合会場は、西のラグビーの聖地、近鉄花園ラグビー場。試合前のアップ時には、時折雪が舞っていた。気温はわずか5℃。選手たちの吐く息も白い。しかし入場の際の、寒さをみじんともしない選手たちの気持ちが入った表情は、応援席にいるサポーターの方々も心強さを感じたのではないだろうか。ちなみにシャイニングアークス受付テントを訪れたサポーターは千人を超え、今季最高の来場者となった。遠路はるばる駆けつけたいつも応援いただいている首都圏のサポーターに加えて、関西エリアのNTTコミュニケーションズ各事業部やNTTグループ各社、そしてNTTドコモラグビー部関係者の方々にも多数足を運んでいただいた。選手にとって大変ありがたくまた心強い限りである。

前半4分、FL川上利明の突破をきっかけに先制トライ

前半4分、FL川上利明の突破をきっかけに
先制トライ

陽光も顔を見せ始めた12時ちょうど、シャイニングアークスボールでキックオフ。早い出足で敵陣に入り込む。豊田自動織機のオフサイドを引き出した後、ゴール前20mでのマイボールラインアウトからFL川上利明が抜け出す。そしてボールを抱えたHO加藤昭仁が右隅へ先制トライした。ゴールは失敗したものの、前半4分の早業でこのままいい流れに乗りたいところ。その思惑通り、その後も敵陣に入り込むことはできていた。その間、SO君島良夫がペナルティゴールとドロップゴールで追加点を狙うも、成功ならず。12分ごろから一転して、豊田自動織機に流れが傾く。ペナルティを契機に、自陣に進入した豊田自動織機は自陣ゴール前でのラックから小刻みにパスをつなぎ、ゴールポスト脇にトライ。ゴールも成功し、5-7と逆転される。20分にも、ラインアウトを起点としたオープン攻撃をスピーディーに展開。ディフェンスラインの間隙を突かれ、2本目のトライを決められた。そのトライの直後の23分にはFL川上によるトライ、34分にはSO君島によるペナルティゴールで得点を返すものの、豊田自動織機にリードを許したまま、前半を13-22で折り返す。

ボール争奪戦に参加する怪我から復帰のPR神田健司(中央)

ボール争奪戦に参加する怪我から復帰の
PR神田健司(中央)

前半の個々のプレーを振り返ると、悪い内容とは言い切れないものだった。集散は互角であり、タックルも22mラインを越えさせまいと低く当たり、1人で駄目なら2人がかりで止める場面も見られた。ただ、接点においては豊田自動織機のFW陣の速さと安定ぶりがシャイニングアークスよりも一歩抜きん出ており、それが奏功してBK陣が自由に動けるという結果につながっていた。

1トライで逆転までに迫るも、及ばず

試合の随所に激しい接点の攻防が見られた

試合の随所に激しい接点の攻防が見られた

流れを止めたいシャイニングアークス、しかしいきなり出鼻をくじかれてしまった。後半ホイッスルが鳴ってすぐ、キックオフから豊田自動織機にラッシュをかけられ、右隅にこの日4本目のトライ。難しい角度だったがゴールにも成功し、13-29と突き放される。以降は、シャイニングアークスはアタック3:ディフェンス7のペースで、試合が進行。敵陣ゴール前まで攻め込んでいても、相手からの物理的なプレッシャーはもとより、点差が離されつつある焦りから生じる精神的なプレッシャーを感じたのだろうか、肝心な局面を詰め切れないのが気にかかる。だが流れを完全に手放したわけではなかったシャイニングアークスは、20分、FL川上が左中間に飛び込む。これで10点差。さらに、25分には敵陣ゴール前ラックからSH中山浩司からHO加藤、WTB友井川拓へとボールが渡り、友井川がインゴールに回り込んでトライ。プレースキッカーがFB栗原徹に代わり、ゴール成功。スコアは25-29、1トライで逆転できる、十分な射程距離に入った。

切れの良い走りで、後半2本のトライを決めたWTB友井川拓

切れの良い走りで、後半2本のトライを決めた
WTB友井川拓

残り時間はあと10分。何とか豊田自動織機の激しいアタックをしのぎ、とにかく前に出るチャンスをうかがっていたシャイニングアークスだったが、32分にはBK陣の展開から、38分にはFW陣にラックから押し込まれてのトライを決められ、試合を決定づけられた。ロスタイムの43分にWTB友井川が意地でトライを奪うも、もはやなすすべはなく、33-41でノーサイド。トップチャレンジ2を1勝1敗、2位の成績で終え、シャイニングアークスの入替戦進出、トップリーグ昇格の夢は来季に持ち越しとなった。

敗北したとはいえ、来季に向けた可能性も見えた一戦だった

敗北したとはいえ、来季に向けた可能性も見えた
一戦だった

昨季に引き続き結果だけで見れば目標に到達できなかったものの、プレーオフを勝ち抜き、トップチャレンジに駒を進められたこと、そしてこの日の試合からトップリーグ昇格にあたって何が足りないのかが選手自身が体を通じでわかったことなど、今季はシャイニングアークスというチームが成長するにあたって必要な経験値を十分に得たのではなかろうか。試合終了後、サポーターの方々の拍手も昨年以上に大きなものになっていた。しかし、選手にとっては、涙が出るほど悔しいはず。来季に心から笑える結果が得られるよう、シャイニングアークスの活躍を祈念したい。

山本和林監督のコメント

山本和林監督
まず最初に、本当に多くのサポーターの方々、出場した選手、グランドに立てなかったけど仲間を支えてくれた部員、スタッフ、サポートの方々、多くの人たちのおかげでいいシーズンを送ることができました。ありがとうございました。今日は相手が非常に強かったのは当然なのですが、普段我々がしないようなミスが集積し、修復できないまま80分間が過ぎたという印象です。充実はしていましたが、もっと高いレベルに達しなければ、トップリーグも挑戦する資格がないと気づきました。もう一度いい準備をして来季に臨みたいと思います。

シャノン・フレーザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレーザーコーチ

応援ありがとうございました。私は、試合前、そして試合後に、選手たちにこう伝えました。「このトップチャレンジに出場できる権利を持つことができてよかった。誇りに思ってほしい」と。今季、チームの中には自分が持っている以上の力を出してプレーしてくれた選手が何名もいました。確かにこの結果は悔しいです。本当に悔しい。でも、来季に向けて、いい結果を出すための材料になると確信しています。

加藤昭仁キャプテンのコメント

加藤昭仁キャプテン
リーグ序盤は危ない試合が多かったのですが、後半はチーム力が高まり、「トップリーグへ昇格するぞ」という意識がチーム全体に浸透して、充実したシーズンだったと思います。今日の結果は結果として受け止め、来季につなげる経験として生かしていきたいと思います。来季もまた引き続き応援をお願いいたします。

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