News Release
平成18年2月2日



電子タグとIPv6ネットワークを活用した
自律動作型サービスロボットの実証実験について



 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、株式会社テムザック(本社:福岡県北九州市、代表取締役 高本陽一、以下:テムザック)と連携し、経済産業省が実施する「平成17年度電子タグ実証実験事業*1」に基づき、平成18年2月9日より自律動作型サービスロボット*2の実証実験を共同で実施します。
 NTT Comが提供する電子タグ*3基盤のIPv6ネットワーク経由で取得した位置情報や商品・店舗情報などを活用し、テムザックが開発したサービスロボットによるショッピング支援を実験します。なお、電子タグ基盤のIPv6ネットワーク経由でサービスロボットを操作する実験は世界で初めての試みとなります。

1.実証実験の目的
(1) IPv6ネットワークに対応した電子タグの利活用方法を検証します。
(2) 日常生活の支援におけるサービスロボットの有用性、電子タグの位置情報を活用したサービスロボットの低廉化および汎用化の可能性を検証します。

2.実験の概要
(1)実験内容
 サービスロボットにGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)などの各種センサー機能の代わりとして電子タグリーダーを搭載することで、外部の電子タグから各種情報を得て自立的に作動します。本実験に使用する電子タグはICチップとアンテナを内蔵した非接触型ICタグで、位置情報や商品・店舗情報など個別の識別情報を格納することができ、個別識別情報をネットワークを介してサーバに格納し、サービスロボットにフィードバックすることで制御します。

[1]サービスロボットのショッピング同行実験
 サービスロボットのタッチパネル式ディスプレイから店舗を選択することで、床に埋め込まれた約5,500枚の電子タグの位置情報をもとに走行し目的の店舗まで案内します。店舗前ではディスプレイにて店舗情報が確認できるとともに、店舗内の商品の一部には電子タグが貼り付けられており、商品をディスプレイにかざすことで商品情報を入手することも可能です。また、実験参加者には人認識タグを搭載したカード型アクティブタグ*4を付与するため、実験参加者のみがサービスロボットを操作することができます。なお、本カードはお客さまの荷物をロボット内のボックスに預けた際の施錠システムとしても機能します。

[2]サービスロボットの遠隔ショッピング支援実験
 遠隔地のパソコンからインターネットのブラウザでサービスロボットを操作し、ロボットに搭載されたカメラ経由で画像を確認しながら店内を探索することができます。遠隔地からTV電話形式で店員と直接対話することができ、店員が商品をディスプレイにかざすことで商品情報を取得することもできます。

(2)実施期間
 平成18年2月9日(木) 13時30分〜17時30分
 平成18年2月10日(金)〜2月15日(水) 10時30分〜17時30分

(3)実施場所
 ダイヤモンドシティ・ルクル1階イーストモール(福岡県糟屋郡粕屋町大字酒殿字老ノ木192-1)

(4)実験への参加方法
 実施期間において1日あたり先着10名までどなたでも参加できます(希望者が多い場合は抽選となります)。

(5)実験に使用する電子タグ
・位置認識用タグ・・・ サービスロボットが床に等間隔に敷き詰められたパッシブタグ*5上を通過した際に位置情報を読み取らせることができます。
・店舗情報用タグ・・・ 実験に協力する各店舗の前の床にパッシブタグを埋め込み、サービスロボットが店舗の前を通過した際にタグのアンテナ経由で店舗の宣伝情報を送ります。
・呼び出し用タグ・・・ 実験参加者が行った店舗にてパッシブタグ内蔵型PDA端末を店舗に設置したタグリーダにかざすことにより、ロボットに実験参加者のいる店舗を教えることができます。
・人認識用タグ・・・ 実験参加者が持つカード型アクティブタグの認識情報により、サービスロボットが実験参加者からの要求と認識することができます。
・商品情報用タグ・・・ 実験に協力する各店舗の商品に商品情報が搭載されたパッシブタグを貼り付け、サービスロボットのタッチパネル式ディスプレイにかざすことでパネル内のタグリーダが情報を読み取り、ネットワーク経由で取得した商品の詳細情報をタッチパネル式ディスプレイに表示することができます。

3.今後の予定
 実証実験の成果を活用し、NTT Com、テムザックは、平成19年を目途とし、事業化やビジネスの確立に向け取り組んでいきます。

別紙:実験内容イメージ

*1  平成17年度電子タグ実証実験事業・・・電子タグの活用範囲の拡大を目的として経済産業省がテーマ毎に案件を公募し、本案件「新産業創造型プロジェクト」含め8案件が採択された。
*2  自律動作型サービスロボット・・・GPSやレーザセンサー等各種センサーをサービスロボットに搭載し、サービスロボット自らが周辺環境を認識することにより、人間と共存しながらショッピング支援などのサービスを提供するロボット。
*3  電子タグ・・・個別の識別情報を格納でき、タグリーダと組み合わせて使うことで、自動認識システムとして使用できる。同様の役割を持つバーコードと比べ「非接触で一度に複数読み書きができる」「すべての物に識別番号を付与できる。」「耐久性が強い」などの特徴を有している。
*4  アクティブタグ・・・無線ICタグ(RFID)の種類の一つで、電池を内蔵して数十m程度の長距離での交信が可能なタイプのICタグのこと。自らの電源で駆動して電波を受発信するため、リーダ/ライタとの距離が数十mでも交信できるという長所があるが、電池の寿命が尽きると交信できなくなり、また、パッシブ型よりも高価である。
*5  パッシブタグ・・・自らは電源を持たず、リーダ/ライタのアンテナが放つ電波で電磁誘導を起こす手段などで駆動し、電波の受発信を行なう無線ICタグの一種。リーダ/ライタとの交信範囲は数mm〜数十cm程度に限られるが、電源を内蔵するアクティブタグよりは安価に製造でき、交信範囲が狭いため複数機器間の混信を防ぐことに利用できる場合もある。


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