News Release
平成18年1月23日



企業向けセキュアードIM(インスタントメッセージ)の開発について
-フィリピンePLDT社でも利用開始-



 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、IM(インスタントメッセージ)*1通信の機密性を確保し、添付ファイルを含めた通信記録がネットワーク上に保存可能な「セキュアードIM」を開発しました。NTT Comでは、将来の商用化に向けた実証実験を進めており、フィリピンのePLDT社*2でも、2005年12月15日より社内での利用を開始しました。


1.セキュアードIMの主な特徴(別紙参照
 本IMは、送受信されるメッセージがすべてセキュアドIMサーバを経由するという独自のアーキテクチャーの採用により、以下のような特徴を持ちます。
すべてのメッセージのログがサーバ上で保存・管理できます。
IMの添付ファイルもサーバ上で保存可能です。
各端末とサーバ間の通信はSSL型VPN*3により機密性を確保します。
IPv4/v6対応
携帯電話で利用可能
 これらは米国のSOX法*4に対応した機能となっており、日本版SOX法の法制化議論の高まる中、日本国内においても企業(特にIT管理部門)にニーズがあるものと期待しています。


2.利用形態の例
 IMは手軽なコミュニケーションツールとしてビジネスの現場でも普及が進んでいますが、本IMのログ保存機能を活用することで、メールよりも手軽な操作性と同時に、お客さま対応の現場で使えるレベルの信頼性を持つことができます。例えば、コールセンタでお客さまと音声で対応中に上司や技術専門家に指示を仰ぐなど、バックグラウンドコミュニケーションの手段として利用する場合、対応時間の短縮と顧客満足度の向上が見込めるだけでなく、対応記録が保存されるため、SOX法で要求される内部統制の実現にもつながります。ePLDT社では、プロジェクトマネジメントやカスタマリレーションといった重要な業務に関わる社員が在席状況をプレゼンスで確認しながら、文字によるリアルタイムコミュニケーションを行うことが可能となっています。


3.今後の予定
 NTTコミュニケーションズでは、企業内でセキュリティの高いIMの需要が予想される日本版SOX法導入にむけ、他のシステムに影響を与えず、IMのみで低コストで導入できる本IMをホスティングの付加価値サービスとして本年中に提供することを検討しています。


*1 IM(インスタントメッセージ):
ネットワーク上にあるPC同士で、文字情報やファイルを直接送り合うことのできるアプリケーションソフト。

*2 ePLDT:
フィリピン電話会社大手であるPLDT(Philippine Long Distance Telephone Co.)社が株式を所有する完全子会社。データセンター事業やインターネットプロバイダ事業をはじめとして、各種インフラ構築やICTソリューションを提供する。
URL: http://www.epldt.com/

*3 SSL型VPN:
Webアクセスなどで広く実績のある暗号化技術であるSSL(Secure Socket Layer)を使い、拠点間を仮想的なネットワークで結び通信のセキュリティを確保する方法。

*4 SOX法(日本版SOX法):
サーベンス・オクスリー法。2002年、米国政府が制定した企業改革のための法律。株式公開企業に対して、電子メールを含めた監査プロセスを示すすべての記録を7年間保存するよう義務付けている。日本においても、2005年7月に金融庁より日本版SOX法の草案が公表され、法制化の検討が進められている。



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