平成14年10月9日


NTT/VERIO グローバルIPネットワークを用いた
高品質かつ低廉な国際CDNサービスの提供開始について
〜スマートコンテンツデリバリーのサービスラインナップ拡充〜


 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、「NTT/VERIO グローバルIPネットワーク」の更なる高機能化と高付加価値化を目的として、日本、米国、欧州の三極においてコンテンツ配信用キャッシュサーバを新設し、全世界に向けたコンテンツ配信を高品質かつ低廉に実現する国際CDN(コンテンツ配信ネットワーク)サービスの提供を始めます。
 Tier1(注1) ステータスを有するIPバックボーンである「NTT/VERIO グローバルIPネットワーク」のキャパシティを最大限に利用することで、コンテンツ配信用キャッシュサーバの設備および運用を大幅に効率化、コストパフォーマンスの極めて高いサービスをお客さまに提供いたします。

 NTT Comグループはコンテンツ配信サービスに関するトータルパッケージの提供をめざし、「総合コンテンツ配信ソリューション(CDS)」として取り組みを強化しておりますが、本サービスの展開はその一環であり、NTT Comのコンテンツ配信プラットフォームのカバレッジを国内から海外まで大きく拡げるものとなります。

 NTT Comでは、これまで、Verio(ヴェリオ)社とともに運用するNTT/VERIO グローバルIPネットワーク(国際IPバックボーン)を用いて、グローバルIPv6インターネット接続サービス、グローバルIPセキュリティゲートウェイサービス(IPSec VPN)などを展開し、付加価値を高めると共にお客さまに多彩なソリューションを提供するプラットフォームの構築を行ってきました。
 また、コンテンツ配信関連系サービスとしても、ストリーミングサービスSTREAMWINGおよびコンテンツの認証・課金サービスeMEDIAWINGなど、コンテンツ配信ビジネスをサポートするプラットフォームを幅広く展開しています。

 今回の国際CDNサービスの提供開始は、こうしたNTT/VERIO グローバルIPネットワークの高度化ならびにコンテンツ配信ソリューションメニューの幅広い提供を実現するものです。

 このたび提供を開始する国際CDNサービスの具体的な内容は以下の通りです。


1.Tier1バックボーン性能を最大限に利用したCDNパフォーマンス
 Tier1ステータスを持つ高速・広帯域なNTT/VERIO グローバルIPネットワーク上の日本・米国・欧州における主要接続ポイントにコンテンツ配信専用のリバースプロキシーキャッシュ(注2)を設置、コンテンツホルダのお客さまのコンテンツを保存し、エンドユーザから見て最も近い場所から配信することで、アクセス時間・ダウンロード時間を短縮します。

 当社のキャッシュサーバ設備がお客さまのオリジンサーバに成り代わって海外での配信を行うため、お客さまご自身が自前のコンテンツサーバを国外に設置することなく、容易にコンテンツ配信のカバレッジをグローバルに拡げることができます。

 キャッシュサーバの設置によるダウンロード時間の削減のみならず、グローバルに単一のポリシー(AS)で運用されるNTT/VERIO グローバルIPネットワークの特性を活かしたBGPエニキャスト技術(注3)によりDNS解決時間(注4)を大幅に短縮し、トータルとしてのCDN性能を更に向上させています。


2.幅広いコンテンツプロトコルに対応
 対応するコンテンツとしては、HTTPによるテキストならび静止画などのスタティックコンテンツはもとより、市場拡大が大きく見込まれている動画配信の主要フォーマットであるWindows Media Technology、Real、QuickTimeのすべてに対応します。動画についてはオンデマンド(アーカイブ型)とライブ配信の双方をサポートします。


3.国内関連サービスとバリューチェーンを構成
 国際CDNサービスは、既に国内で展開中のSTREAMWINGおよびeMEDIAWINGなどとバリューチェーンを構成、日本にあるストリーミングコンテンツなどの海外配信などをフルサポートし、お客さまのコンテンツビジネスのグローバル展開を-効果的にサポートします。
 更には、日本国内に張り巡らされたNTT Comの国内CDN網と組み合わせ、海外コンテンツの日本への配信についても大きな威力を発揮します。


4.サービス提供地域
 国際CDNサービスの運営は、NTT Com、Verio(米国)、Verio Europe(欧州)により行われますが、今年度後半はアジアにおける出資提携ISPと共に更なるカバレッジ拡大とCDNとしての性能向上を図る予定です。


5.サービスラインナップ
 今回の国際CDNサービスを実現するリバースプロキシーキャッシュは、平成12年4月から提供している「スマートコンテンツデリバリーサービス」の新たなラインナップとして加わり、従来からのサーバ負荷分散サービス(ローカルサーバロードバランスおよびグローバルサーバロードバランス)と共に、お客さまに幅広いソリューションを提供してまいります。
(国際CDNサービス提供後のスマートコンテンツデリバリーサービス全体の概要については別紙をご参照ください)


注釈
注1) インターネットの品質を上流のプロバイダに頼らずに、自らコントロールできる世界規模の広帯域IPバックボーンを保有するISPグループのこと。
注2) ウェブサーバのコンテンツを蓄積または中継し、代理配信を行うサーバのこと。
注3) インターネットにおけるルーティングプロトコルの一つであるBGPを用い、DNS解決のリクエストが自動的に一番近いDNSサーバに誘導される技術です。これにより、一般なコンテンツダウンロードの効率的な配信だけではなく、その前工程であるDNS解決時間も短縮でき、トータルの配信時間を更に改善できます。
注4) エンドユーザがブラウザなどに打ち込んだURL(www.ntt.comなど)を対応するIPアドレスに変換することを指します。


<本件に関するお問い合わせ先>