平成14年8月6日


お客さまのブロードバンドeビジネスをトータル・サポートする
「総合コンテンツ配信ソリューション」の本格提供について


 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、このたび、国内最大級のバックボーン、グローバルに展開するNTT/VERIOグローバルIP ネットワークならびに各種配信サービスにて培ってきた技術と実績を基盤として、ブロードバンドeビジネスをトータルにサポートする世界規模の「総合コンテンツ配信ソリューション」の提供を本格展開し、e-theater(注1)を実現します。

1.はじめに
 昨今のADSLを中心としたブロードバンドの急速な普及に伴い、インターネット上のコンテンツ配信ビジネスが活発になってきました。そうした中、NTT Comはこれまで、STREAMWING(注2)、eMEDIAWING(DRMWING)(注 3)、eコンテナ(注4)など、コンテンツ・プロバイダや企業ユーザのニーズに基づく、さまざまなコンテンツ配信プラットフォームサービスを提供してきました。
 このたび、NTT Comは、こうした各種プラットフォームでの機能と、今回新たに構築したブロードバンドコンテンツの配信基盤となるCDN(Content Delivery Network)を組み合わせて、ブロードバンドeビジネスをサポートする「総合コンテンツ配信プラットフォーム」を構築し、あらゆるユーザニーズに対応するトータルソリューションを提供していきます。


2.総合コンテンツ配信ソリューションの特徴
 「総合コンテンツ配信ソリューション」は、あらゆる種類のコンテンツを対象に、オープンかつ大規模な配信から品質を重視したクローズド配信まで、また地域限定からグローバルまで、さらには、コンテンツオーサリング(ディジタル化、エンコード)から課金・認証・会員管理までといった、あらゆるニーズのeビジネスにご利用可能なビジネスプラットフォームです(別紙参照)。


2.1クローズドからオープンまで
 音楽コンサートの大規模インターネット・ライブ配信のように、広くエンド・ユーザに配信したいといったニーズについては、強靭なIPバックボーンを用いて1000万ブロードバンド・ユーザを対象とした配信を可能にします。
 また、ブロードバンド・ユーザに対する品質を重視した配信や、企業内の全国に点在する拠点への限定配信は、国内の主要都市をカバーするCDN (Content Delivery Network)が実現します。
 企業内の限定配信の例としては、社長スピーチ映像の社員への配信、企業内のオンデマンド・ネット研修、新製品情報の説明映像の共有など、企業内や企業間業務のIT化のための配信プラットフォームを提供します。


2.2地域からグローバルまで
 著作権の関係から国内に配信を限定したい、あるいは、広く世界の人々に情報を発信したいといういずれのニーズにも対応します。世界に広がるNTT/VERIOグローバルIPネットワークにキャッシュ・サーバーを設置し、お客さまに快適なコンテンツ配信環境を低コストに提供します。


2.3コンテンツ配信にかかわるバリューチェーンをトータル・サポート
 コンテンツのオーサリング(ディジタル化、エンコード)やコンテンツを効果的に見せる仕組み、さらには課金から会員管理・売り上げ管理、サイト構築、マーケティング機能の提供など、豊富な実績をベースにビジネス企画から運営までをトータルにサポートします。

(1) 課金・決済
 会員DBと電子チケット(注5)を組み合わせて、月額会員制、レンタル制サービス、回数券、特定チャンネル会員、コンテンツのグループ課金といった、多用な販売形態に対応可能です。また、決済についても、クレジットカード、WebMoney(注 6)、ちょコム(注7)、ISP課金などのさまざまな方式に柔軟に対応します。

(2) 著作権管理・暗号化
 常時接続、ブロードバンド時代においては、ディジタル・コンテンツの著作権管理がますます重要となりますが、DRM(Digital Rights Management)を利用することで、ストリーミングも暗号化により安全な配信が可能となります。Microsoft社のWindows Media TechnologiesのDRM技術を利用した音楽・映像配信サービス(DRMWING)は、2年前から多くのコンテンツホルダ様に採用いただいており、国内最大級の利用実績を有しています。

(3) 手軽な情報発信拠点の提供
 手軽な情報発信の拠点として「ネットキャストステーション」(注8)を用意しコンテンツのディジタル化からライブ配信までを手軽に廉価に提供します。


2.4多様な端末への対応
 国内最大級の利用実績を持つeMEDIAWINGプラットフォームを利用し、今後はSTBやゲーム機、携帯端末への安全なコンテンツ配信を実施するためのサービスを提供します。


3.機能拡充予定
 総合コンテンツ配信ソリューションは、コンテンツビジネスに必要となるさまざまな機能について今後拡充を進めていきます。
 国内向けCDNについては、東京・大阪・愛知を中心とした地域を始めとして、下半期に全国展開していく予定です。将来的には、ホームゲートウェイ・情報家電・モバイル端末等のパソコン以外の端末へのコンテンツ配信、マルチキャストによるより効率的なリアルタイムコンテンツ配信を実現するため、IPv6への対応も進めていきます。
 国際CDNの展開については、「スマート・コンテンツ・デリバリー・サービス(SCD)」として、2002年秋に日米欧三極で提供を開始するほか、下半期にはアジア・エリアに展開を進めていく予定です。
DRM技術についてはその対象範囲を拡大し、2002年度にはRealフォーマット(注9)への対応を予定しています。


4.適用事例
 株式会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズが、8月1日より本格サービスを開始した会員制のブロードバンド・コンテンツ・サービス『スカパー!BB』(http://www.skyperfectv.co.jp/broadband/)(注10)のような会員制ブロードバンド・コンテンツ配信サービスや、特定の事業者・事業所に向けた研修・情報提供型クローズドネットワーク配信などさまざまなビジネスモデルやサービス・バリエーションを実現することが可能です。


5.今後の展開
 今後は、ICカードや無線LANのホットスポットといった、個人がいつでもどこでも、安心して利用可能なユビキタス環境の構築と合わせて、ブロードバンド全体の発展を支援し、新たなライフ・スタイルの基盤を提供していきます。


注釈
注1)e-theater
NTT Comでは、(1)グローバルで大容量のIPネットワーク、(2)世界各地の付加価値の高いデータセンター、(3)それらをもとに構築されるECなどの各種プラットフォーム、の3つを基本的柱としてIPサービスを展開しており、これらを劇場の舞台にたとえて“e-theater” と呼んでいます。
注2)STREAMWING
インターネットでの動画配信技術であるストリーミング技術を用いて映像コンテンツを配信するサービス。
URL: http://www.ntt.com/streaming/
注3)eMEDIAWING
ブロードバンド時代に適合した著作権管理機能、会員管理機能、多種多様な
課金機能などをワンストップで提供するコンテンツ配信プラットフォームサービス。
URL: http://www.ntt.com/release/2002NEWS/0007/0730_2.html
注4)eコンテナ インターネットを利用して大容量のディジタルコンテンツを安全・確実かつ効率的に配送するサービス。
URL: http://www.ntt.com/e-con/
注5)電子チケット
多様な販売形態(例、月額会員方式、回数券方式、セット販売方式など)を実現するためにシステム上で管理される購入コンテンツの各種関連情報を含む電子データ。
注6) WebMoney
WebMoney社が提供するプリペイド式電子マネー。
URL: http://www.webmoney.ne.jp/about/index.html
注7)ちょコム NTT Comが提供する新しいタイプの電子マネー。プリペイド形式、センター管理型で運用され、ディジタルコンテンツの購入などの少額決済においても、手数料などが極めて低コストで提供することが可能。
注8)ネットキャストステーション 専門知識の無い方でも安価な料金で簡単・手軽にライブストリーミングを体験していただくインターネットライブスタジオ。
注9)Realフォーマット
RealNetworks 社が開発した,インターネット上で映像・音声を圧縮したり復元したりしてリアルタイムに再生する技術またはファイルフォーマット。
注10)スカパーBB
株式会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズが提供する会員制ブロードバンド・コンテンツ・サービス
URL: http://www.skyperfectv.co.jp/broadband/




<本件問合せ先>