NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)と、世界最大規模のウェブ・ホスティング・サイトを有する米国のインターネット・ソリューション・プロバイダーであるVerio(ヴェリオ)社は、両社の取締役会の承認に基づき、NTT ComがVerio社株式に対して公開買付(TOB)を実施し、同社を買収してNTT Comの米国子会社と合併することに本日合意し、買収・合併契約書を締結いたしました。一株当たりの買付け価格は60米ドルで、買収総額は約55億ドル(約6,000億円 1ドル=108円で換算)となります。
(公開買付条件)
| ・買付開始 |
5月17日までに開始の予定
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| ・買付条件 |
・Verio社普通株式を一株当たり60米ドル
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・Verio社株式の過半数取得を条件として成立 |
NTT Comは昨年7月に国内長距離・インターネット・国際通信サービスを提供するNTTの子会社として営業開始以来、「世界の情報流通市場における挑戦者」として、先進的なIP系サービス(インターネットあるいは企業のコンピューター間通信)を提供するとともに、グローバルな規模でのサービス展開を最重要経営課題としてアジア・太平洋地域を中心に国際事業を推進してきましたが、今回のVerio社の買収により、米国への参入を図り、「アジア・欧・米のフルサービスプレイヤーとなる」との事業ミッションの達成に向けて重要な一歩を標すことができると考えています。
インターネットによる情報通信革命の進展は、産業構造の変革など、社会全体に大きな影響を与え、店舗を持たないドットコム企業の台頭など、新しいビジネスモデルの開発競争を引き起こしています。その結果、「IPネットワーク上で音声やデータなどすべてのサービスを統合したい」、「専用線並みの信頼性を持ったIPネットワークを活用してグローバルにEコマース事業を展開したい」といったお客さまのニーズが急増しています。
NTT Comはこうしたお客さまからのご要望にお応えするため、Verio社と共同して、数珠つなぎのインターネットではないグローバルに広がる「ワンネットワーク※1」を構築し、高品質なIP-VPNサービスなどの提供を行っていくとともに、ホスティングをはじめとするアウトソーシング環境、ネットワーク上での認証・決済機能をお客さまのニーズに合わせて柔軟にパーケージ化し、これを次世代のIPプラットフォームサービスとして提供していきたいと考えております。
Verio社は、米国内に大容量IPバックボーン・ネットワークを所有する大手Tier 1※2プロバイダーの一つであるだけでなく、米国において成長性の高いドットコム企業を中心としてインターネット接続サービス、セキュリティー・サービス、ウェブ・ホスティング、Eコマースパッケージなどウェブベースの幅広いソリューションサービスの提供を行なっています。特にウェブ・ホスティングでは世界127ヶ国に約40万の顧客を持ち、現在はより付加価値の高いEコマース・プラットフォーム(EC立上げのツール)の分野に注力、あわせて大規模ホスティングサービスのためのデータセンターを急速に展開している成長企業です。
NTT Comが1998年5月、筆頭株主としてVerio社に資本参加(約10%)して以来、両社は日米両国で幅広い業務提携を行ってきました。経営陣相互の信頼関係がすでに構築されていることに加え、Verio社の優れた米国内IPネットワークおよびインターネットソリューションサービスと日本・アジア地域を中心としたNTT Comのグローバルネットワークを統合し、インターネットを「真のQuality Network」とすることによって、従来のグローバル企業だけでなく、高い成長性を見せるドットコム企業に対しても幅広いサービスを提供することが可能になると考えています。また、両社のサービス、顧客ベース、営業力を補完しあうことでお客さまの利便性の向上、市場における競争促進に寄与するだけでなく、高いシナジー効果と成長力が見込まれるものと判断し、今回のVerio社の買収を決定しました。
Verio社の買収により見込まれるシナジー効果は以下のとおりです。
- アジアにおけるNTT ComのIPネットワークと米国におけるVerio社のIPネットワークを結合し、「ワンネットワーク」として運用、Verio社の優れたホスティング環境とEコマースプラットフォームをアジアにも展開することにより、アジア・太平洋地域でのEビジネスサポート機能を幅広い顧客層に対して提供することができる。
- Verio社の持つ高いIPネットワーク運用能力・Eビジネス関連サービスを活用することによって、より付加価値の高いサービス提供が可能になり、また、その強力な営業力を有効に活用することができる。
- こうした日米およびアジア・太平洋地域におけるサービス提供能力の強化は、お客さまの利便性の向上につながる。
- IP-VPNなど新しいグローバルIPサービスの早期展開を可能とする設備投資・サービス開発を促進することができる。
- 日米およびアジア・太平洋地域における強みを活かしながら、両社が計画している欧州展開を共同して進めることができる。
なお、Verio社の経営陣は今後とも同社に留まり、米国におけるVerio社のお客さまに対し、引き続き良好なサービスを提供することをコミットしております。加えてNTT Comと同社がシングル・ポリシーで運用する統合されたIPネットワークを通じ、高品質のIPサービスをワンストップショッピングで提供していきたいと考えています。この結果、お客さまのビジネスチャンスをグローバルに拡大するためのプラットフォームの提供が可能になり、これまで以上に、お客さまのビジネスを全面的にサポートしていくことをお約束したいと考えています。
Verio社とNTT Comの経営陣は将来のIP事業ビジョンについて共有化を図っており、買収後もVerioブランドの下にサービスを提供し、現経営陣が引き続き業務を執行する予定です。今後は現経営陣および従業員とともに共通の目標に向かって努力していきたいと考えています。
NTT Comは今回の買収により、先進的なIPサービスを中心とするグローバルなサービス提供能力を飛躍的に向上させ、将来における事業の成長と経営基盤の拡充を図ることができると考えています。
(参考)