企業情報トップ > CSRトップ > CSR報告書

CSR報告書

NTTコミュニケーションズグループ CSR報告書2007

特集 社員座談会 豊かな社会と安心で快適な生活の実現のために通信事業者として果たすべきCSRの課題を語る

2006年にNTTコミュニケーションズグループが策定した「事業ビジョン2010」では、「現在と未来を“つなぐ”パートナーとして、豊かな社会と、安心で快適な生活の実現に貢献し、世の中のお客さまに信頼される企業を目指す」ことを自らのミッションと定義しました。その実現には、各ステークホルダーの方々との信頼関係を強固にしていくCSRの視点からのアプローチが不可欠です。 そこで、代表取締役副社長であり、NTTコミュニケーションズグループのCSR委員長でもある田村正衛と4人の社員が集まり、情報セキュリティや地球温暖化対策など、現場におけるCSRの課題意識やその具体的な取組みについて、率直な意見を交換しました。

高い“ モラル” 意識で、
情報セキュリティに全力で臨む
田村
「事業ビジョン2010」で掲げた、「豊かな社会と安心で快適な生活の実現に貢献」するために不可欠な要素のひとつが、CSRの意識でありその実践です。CSRとひと口に言っても掘り下げれば、その裾野は広くさまざまなテーマがあると思いますが、まずはCSRと深く関連してくるカテゴリーである「情報セキュリティ」についてみなさんが現場で感じていることを語り合いたいと思います。
小山
私は長くインターネットにかかわってきました。そこで感じるのは、ネット空間がウイルスをはじめとして極めて“汚れている”ということです。官民共同のウイルス対策プロジェクトにも参加していますが、私たちは通信事業者として、まずはネットワークのセキュリティ確保に関して、責任を果たしていく義務があると思っています。加えて指摘したいのは、単にシステムなどの安全のカタチのみを追求するのではなく、使い心地の良さなども含めた、セキュリティの本質的なあり方を考える必要があるということです。
境野
ええ、それは私も思います。高いセキュリティを前提としつつ、ストレスのない使いやすいシステムを提供することは重要なテーマのひとつ。そうした考え方やアプローチが、企業だけでなく、街や生活の安全を守る情報通信の仕組みを進化させていくファクターになると思いますね。
小笠原
たとえば、セキュリティシステムのひとつにIDカードがありますが、多くの企業で入退室は“カード頼み”になっている現状があります。果たして、それだけで本当にセキュリティが保たれるのかどうか、考えるべき課題だと思いますね。
小山
そうですね。セキュリティというとシステムや対策ツールが注目されますが、私は“モラル”という点に着目したいと考えています。そもそも、個々人のモラルを呼び戻すことこそが、セキュリティ確保の前提になるのではないか。そんな気がしています。
坂本
私もそれは痛感します。セキュリティ確保のためにさまざまな対策はあるものの、最終的には個人のモラルに帰するのではないかと思いますね。
小山
そして、モラルの確立・醸成のためにはコミュニケーションの密度が問われてくると思います。希薄化しつつあるコミュニケーションとモラルの欠如は同一線上の関係にあると思いますから。
田村
社員同士の密なコミュニケーションをベースにしたモラルの確立。それが確かな情報セキュリティを実現する基本にあることを、社員全員で共有したいと思います。
地球温暖化対策への取組み
リーダーとしての立場で外部に発信する
田村
私たちが避けては通れない課題に「地球温暖化対策」があります。そのためNTTコミュニケーションズグループは、電気通信事業、オフィスにおける省エネ活動を、さまざまな機会を通じて積極的に進めてきました。日経環境経営度調査で通信・サービス業の1位にランキングされたことも活動の成果のひとつだと感じています。
坂本
私はネットワークの電力マネジメントを担当しており、省エネやCO2排出削減は日常の業務と直結しています。環境負荷の低い通信機器の導入、通信機器の直流化、冷却効率の高い空調設備の導入など、さまざまな取組みを進めていますが、地球温暖化対策というのは、社員みんなで取り組まねばならないテーマであり、情報セキュリティ同様に個々人の“モラル”や行動が大切だと感じますね。
小笠原
私の部署が担当しているサーバのレンタル、つまりホスティングサービスにおいても“仮想化”の仕組みを導入することによって、環境負荷の低減を実現しています。
境野
私は大学時代から地球温暖化に関心を持ち研究対象としてきました。今後は、地球環境保全に資するソリューション事業モデルの開発も進めていきたいと考えています。先日、バリューパートナー(販売代理店)を対象に、環境問題についてアンケートを実施しました。その結果、NTTが持つ環境保全のノウハウを共有して欲しい、あるいは環境ソリューションサービスを提供して欲しいという声が非常に多かったのです。私たちは環境問題の取組みを、もっと外に向けて情報発信すべきという印象を強く持ちました。
小山
確かに、NTTグループとしてCO2削減に関して、もっと徹底した取組み、アクションを起こして外に向けて発信する必要があると思います。国内電力消費量の約1%がNTTグループによるものという観点に立てば、私たちの取組み自体が大きなインパクトをもたらすと思います。
境野
NTTグループが先導役になって、異業種と連携し地球温暖化対策のためのコンソーシアムなどをつくるような構想があってもいいと思いますね。
坂本
ええ、現場の立場から言いますと、ぜひハードメーカーなど、多彩な業種のノウハウや知恵、力を統合するようなプロジェクトが生まれることを期待したいですね。
田村
持続可能な社会の実現のために、私たち通信事業者が地球温暖化や地球環境保全のために何ができるかを模索し、2008年7月に開催される「北海道洞爺湖サミット」に先駆けて発信していきたいと思っています。
事業を通じて社会に貢献する「ICT ソリューション」
社員一人ひとりの力がCSR を進化させる
田村
私たちが進めている事業である、「ICTソリューション」そのものの提供が、環境保護に貢献するというアプローチもあります。
境野
私たちが提供するICTによって人やモノの移動が効率化され、それが地球温暖化対策や社会の環境負荷低減に大きく貢献できるという考え方ですね。次に大切なことは、情報通信を活用して、消費されるエネルギーの“見える化”を進めることだと思います。
坂本
ええ、定量的に把握して数値を明確に示すことができれば、エネルギー消費量は鈍化しますからね。エネルギー消費量を1%削減するだけでも、相当のコストや労力を必要とします。“見える化”はその負荷を緩和する有効な施策だと思います。
小笠原
社内の取組みとして、社員一人ひとりが課題意識を持ち、業務改善を進めていく“カイゼン”活動は共通言語として定着・浸透してきていると思いますね。この活動のポイントは、“見える化”の要素があることだと思います。“カイゼン”活動には、やり遂げた達成感がある。その実感が仕事のみならず、CSRへのより高い意識や意欲を培っていくと思いますね。
小山
一方で、個人や家庭のあり方も見つめなおす必要があると思います。私は最近、インターネットに関して思うのですが、個人がネットにかかわる時間を減らして、たとえば家族で地球環境の話をするような、そんなコミュニケーションのあり方へシフトすべきなのではないか。そういった啓発もCSR活動のひとつにあっていいのではないでしょうか。
田村
それは、ある意味で新しいライフスタイルの創造ともいえますね。
境野
ライフスタイルを考える場合、会社や組織が、やりがいある場・仕事を提供しているかどうかということも重要だと思います。やりがいを実感することは、従業員の満足度を向上させCSRの実践にもつながっていくのではないかと思いますね。
田村
今日は、社員が日常考えている課題認識を共有することができ、とても有意義な時間を過ごせました。今後も、こうした機会をつくっていきたいと思っています。そして社員一人ひとりの意識改革の継続によって、NTTコミュニケーションズグループのCSRを進化させていきたいと考えています。本日はありがとうございました。
  • 写真:田村 正衛
    田村 正衛

    代表取締役副社長

    グループCSR委員長

  • 写真:小山 覚
    小山 覚

    株式会社NTTPCコミュニケーションズ

    ネットワーク事業部

    バリューサービス部 部長

    10年以上にわたってインターネットにかかわり、その功罪を熟知している。また、官民共同のプロジェクトである「ISP連携ウイルス対策プロジェクト」のチーフを務める。

  • 写真:境野 哲
    境野 哲

    ネットビジネス事業本部 営業推進部

    次世代コミュニケーション担当

    担当課長

    五感を刺激し感性に訴える「香り通信」サービスなど、次世代を見据えたコンテンツサービスの企画開発を手がける。地球温暖化対策に向けた新しい事業モデルも構想中。

  • 写真:小笠原 賀子
    小笠原 賀子

    ITマネジメントサービス事業部

    サーバマネジメントサービス部

    システムマネジメント部門

    担当課長

    社内の社会貢献ワーキンググループの初期メンバーとして「やさしいインターネット教室」の立ち上げに尽力。現在もボランティア社員として教室の開催・運営に携わっている。

  • 写真:坂本 晴人
    坂本 晴人

    ネットワーク事業部

    統合ネットワーク部

    ネットワークSE部門

    NTTコミュニケーションズグループの事業活動のなかで、最も環境負荷が高い電気通信設備の省エネ対策、CO2排出削減など、日々、環境負荷の低減に挑んでいる。

このページのトップへ