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導入事例
今村証券株式会社 様

[ ビジネスアドバンス第28号(2006年4月14日発行)掲載 ]

集合会議は時間ロスと移動リスクが。だがテレビ会議は高額
→[解決]既存PC+Webカメラで、遠隔会議を低コストに実現

導入の背景↓ | 選択の決め手↓ | 評価と展望↓

導入の背景

テレビ会議で、時間ロスや移動リスクを解消したいが、コストが課題

 今村証券株式会社様(以下、今村証券)は、北陸三県をネットワークする9店舗の営業網をもち、資本・人材・コンピュータシステムなどすべて完全“独立独歩”を基本戦略とする証券会社である。平成15年には有価証券の元引受け業務の認可取得、その後、東京証券取引所およびジャスダック証券取引所の取引資格も取得している。証券マンとして営業の第一線を経験し、現在は今村証券総務部総務課の課長補佐としてさまざまなプロジェクトを企画する立場にある川畑桂一氏にお話を伺った。「地方に本社のある証券会社としては非常にユニークな取り組みをしていると自負しています。たとえば、金融といえば欧米が先進国ですが、そこで新たに開発された金融商品を私どもが直接調達し、北陸三県のお客さまに供給することにも力を入れています。また、ITと金融というのは非常に親和性の高い分野です。私どもは早くからシステムの自社開発を手がけており、たとえば簡単なところではホームページの制作など、さまざまな機会を捉えて社員のITスキルの平準化を進めています」(川畑氏)。
 このようにIT活用を全社的に進める中で、テレビ会議システムの導入も検討されてきた。その経緯を川畑氏は次のように語る。「北陸三県では、たとえば冬場に会議のために人を集めること自体が、ある意味でリスクとなります。大雪や事故などの心配はもちろんのことですが、各自が本来業務に費やすべき時間を移動のためにロスしてしまうし、その間に失われるかもしれない営業機会を考えれば、移動によって生じるリスクと捉えることもできます。そうした時間ロスや移動リスクを解消するためにテレビ会議を利用できないか、という問いかけは以前からありましたが、問題はそれにかかるコストでした。9店舗という小規模なネットワークで使うには、高額なテレビ会議システムでは導入や運用の負担が大きいため、二の足を踏んでいたのです」(川畑氏)。当時、他業種でテレビ会議システムが多額の費用をかけて導入されたというニュースも話題になっていた。だが、それとは違う、もっと低コストで導入できるものがないかを探していたという。

川畑桂一 氏
今村証券株式会社
総務部総務課
課長補佐
川畑桂一 氏
(かわばた けいいち)

 導入前はテレビ会議に対する意見もいろいろありましたが、とりあえずの入門編として導入してみたら、結果的にスピーディに効率よく会議ができるというので、毎月行っている支店長会議のうちの3分の2がテレビ会議になりました。

Face Connect

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選択の決め手

Web会議ツールの採用により初期コストを低く抑えて全店舗への導入を実現

 昨年、今村証券ではNTTコミュニケーションズからWeb版ミーティングツール「Face Connect」の提案を受けた。そのときの川畑氏の感想は「ゼロがひとつ足りないのでは?本当にこれで会議ができるのだろうか?」(川畑氏)というものだった。「正直に言って、そのくらいのコストなら、テレビ会議システムの入門編という感じでWeb会議ツールを使ってみようと考えたのです。ネットワークへの負荷に関しても、当社のシステム担当部門に問い合わせたところ、心配するほど大きなトラフィックが発生しないことを確認できたので、導入に踏み切りました」(川畑氏)。
 今村証券では全店舗を結ぶネットワークと一人一台体制のPCがすでに整備されていたため、サーバ用のソフトウェアなど必要最小限のコストで「Face Connect」を導入することができた。それ以来、たとえば毎月1回開催されている支店長会議の場合、ほぼ3分の2という高い頻度で利用されているという。「音声だけでなく、画像も映り、それなりに表情の変化もわかります。知らず知らずのうちに必要なことをコンパクトに伝えるようになり、集合して行う会議よりもスピーディで効率的になった、という声もあります」(川畑氏)。
 また、「Face Connect」は既存のPCにWebカメラを接続するだけで手軽に利用することができる。そこで、金融関連の法改正などにともなう全社勉強会にも活用しているという。従来は、関係するセクションへの文書配付、もしくは担当者が各店舗を訪問して勉強会を行っていた。「いずれの方法も一方的で、なかなか相手の自発的な理解が引き出せないという課題がありました。ところが『Face Connect』の場合は、Webをベースにした気軽さとFace to Faceで相手の反応が見えるという安心感があるため、リアルタイムに現場サイドからさまざまな質問が頻繁に出てくるようになったのです。かしこまらず率直に質問できて、その場で答えてもらえる。それによって結果的に理解が深まるというメリットが出てきたといえますね」(川畑氏)。今村証券では個人情報保護法施行の際の勉強会にもこのシステムを活用したという。

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評価と展望

社内インフラとして提供しe-Learningシステムへの応用やインターネットでの活用も模索

 今村証券は、IT活用に関してまさにアイデアの宝庫といえるだろう。「現在は『Face Connect』を定例会議や全社勉強会で利用していますが、たとえば各支店でお客さま向けに提供している講演会が全支店でリアルタイムに見られる“全店ライブ”も実現させたいですし、社員のスキルがもう少しレベルアップしてくれば社内のコミュニケーションインフラとして提供し、さらに面白い取り組みをスタートさせたいですね」(川畑氏)。そうしたアイデアのひとつとして検討されているのが、いわゆるe-Learningシステムへの応用である。金融業界では今後もさまざまな制度変更が行われると予想され、社員の研修機会はますます増えるばかりである。川畑氏は、このニーズに応えるため研修系コンテンツを充実させるとともに「Face Connect」のアプリケーション共有機能を活用したe-Learningシステムへ発展させていこうと考えている。
 さらに、インターネットと組み合わせて、遠隔地の学生との採用面接やグループディスカッションなどの可能性も模索しているという。「中堅企業にとって、こうしたツールは気軽に使いこなしてこそ価値があるのです。たとえば2007年問題でお困りなら、現場の技術継承のために、社内コールセンターのような仕組みとして使ってみたらいかがでしょうか。音声と画像だけでなく資料も共有できるし、それらをすべて残しておくことも可能なのですから」(川畑氏)。証券会社のみならず、Web版ミーティングツールはこれからさまざまな現場で活躍しそうである。

システム構成
ソフトウェア 16同時接続ライセンス
ソフトウェア ドキュメント共有
ハードウェア サーバハードウェア
保守 Face Connectソフトウェア年間保守

今村証券株式会社

■設立/1944年7月 ■資本金/5億円 ■本社所在地/石川県金沢市十間町25 ■従業員数/138名(平成18年3月現在) ■事業内容/有価証券の売買、有価証券指数等先物取引、有価証券オプション取引又は外国市場証券先物取引 他

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