企業がエシカル消費に取り組むメリットとは?

企業がエシカル消費に取り組むメリットとは?

エシカル消費とは、地域活性化や雇用などを含む、人、社会・地域・環境に配慮した消費行動です。生産者である企業がエシカル消費に取り組む方法や、そのメリットについて考えます。

目次

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1.SDGsが話題のいま、注目が集まるエシカル消費とは

2015年に国連で決められた、17個の国際社会共通の目標「SDGs」は、日本においても社会に浸透しつつあります。こうした、サステナブルな社会への関心が高まる中、注目されているのが「エシカル消費」という言葉です。SDGsの目標のなかでは「つくる責任、つかう責任」に深く関係しています。

エシカル消費とは、地域の活性化や雇用なども含む、人や社会、環境に配慮した消費行動のことです。自分の欲求のためだけの消費ではないことから、「倫理的な」という意味のエシカルという言葉が使われています。

エシカル消費の考え方では、消費者は社会や環境、人権などに配慮した商品・サービスを選択することが推奨されます。そうすることで、生産者の意識も変わり、社会や環境に優しい商品が市場に多く出回ることになります。

つまり、“つかう側”が責任をもって行動することで、“つくる側”にも責任が生まれるというサイクルが生まれるのです。こうした消費行動のサイクルを持続可能な社会へと結びつけていくことが期待されています。

2.エシカル消費はどのように実践するのか

では、実際に人や社会、環境に配慮した消費行動を行い、エシカル消費を実践するためにどのような行動をすればよいのでしょうか。

まずは、商品を購入するとき、その商品がどのような流通経路をたどっているのかを意識しましょう。誰が・どこで・どのようにして、店頭まで運ばれているのか、ということを調べます。さらに、それが環境に優しい方法なのか、人々の暮らしを守って作られたものなのかを考え、購入を決定することが大切です。

次に、買い物をする際は必要な分だけ購入しましょう。大量に買い込み、商品を使わず無駄にしてしまっては、環境にもよくありません。自分のほかにも必要としている人がいることを想像して購入数を決めるとよいでしょう。

そして、エシカル消費を意識した行動は、購入したものを処分する場合にも有効です。たとえば、一度使用した後も、シェアやリサイクルなどを心がければ、資源を大切にすることにつながります。人口増加や、気候変動などにより、世界ではさまざまな資源の枯渇が懸念されるなか、資源を大切に使うこともエシカル消費の一歩なのです。

エシカル消費はどのように実践するのか

3.企業はどのようにエシカル消費に取り組むべきか

消費者がエシカル消費に取り組む一方、生産者の立場となる企業では、どのようにエシカル消費に取り組めばいいのでしょうか。

企業がエシカル消費に取り組む際は、消費者が安心してその商品を選べるものづくりを行うことが大切です。そのため、まずは環境や社会に配慮した製品をつくる必要があります。代表的な例として、再生エネルギーの使用や、カーボンニュートラルを考慮した製品などが挙げられるでしょう。

エシカル消費を推進するために、認証ラベルやマークも存在しています。森林認証やエコマーク、海のエコラベルといった、エシカルマークを取得することで、自社の取り組みを広く消費者に紹介することが可能です。

あわせて、企業のエシカル消費の実践には、サプライチェーンについて考えることも大切です。労働者の人権を侵害していないか、途上国との取引でフェアトレードを行っているかという点をあらためて見直しましょう。サプライチェーンの情報を消費者へ公開し、アピールする方法もあります。ほかにも流通経路を見直し、地産地消を行うのも効果的でしょう。

企業はどのようにエシカル消費に取り組むべきか

4.企業がエシカル消費へ取り組みことのメリットとは

では企業がエシカル消費に取り組むとどのようなメリットがあるのでしょうか。まず、挙げられるのが、企業イメージが向上するということです。扱う商品やサービスが、環境や社会に配慮されたものであると、しっかりと伝えられれば、企業に対する消費者や投資家の印象は良くなるでしょう。

特に、Z世代と呼ばれる若い世代は、サステナブルな社会への関心が高いと言われており、こうした世代を対象とするならばエシカル消費への取り組みは、特に効果が期待できます。

しかし、エシカル消費という言葉の広がりの一方で、本格的に取り組む企業はまださほど多くありません。そのため、早期から取り組めば、社会からの注目度は高まるでしょう。

そもそも社会的課題を解決するためには、これまでにない製品や、これまでとは異なる生産、流通の方法が必要になることが予想されます。こうした分野にいち早く参入することで、他社との差別化が明確になり、新しいビジネスチャンスをつかむきっかけになる可能性もあります。

エシカル消費は、消費者が身近なことから始められる、社会や環境課題改善への取り組みですが、企業にも推進が期待されています。消費者を始めとするステークホルダーからの信頼を高めるなど、企業が取り組むメリットは小さくありません。まずは、小さなことからでもエシカル消費を意識したビジネスを行ってみてはいかがでしょうか。

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