5Gとは?特長や移行における注意点を解説

5Gとは?特長や移行における注意点を解説

高速通信規格「5G(第5世代移動通信システム)」とは、4Gに続く最新の通信技術のことで、通信速度の向上や低遅延などを特長としています。本記事では、4Gと5Gの違いや、5Gの特筆メリット解説のほか、5G普及率の見込みと導入にあたっての注意点もご紹介します。モバイルネットワークの導入や、5Gへの切り替えをご検討の際には、ぜひ参考にしてください。

目次

5Gとは

5G(ファイブジー、5th Generationの略称)とは、「第5世代移動通信システム」と呼ばれる最新の通信規格です。これまでの4Gと比べて、速度や通信容量、基地局からの接続数など、さまざまな面でメリットがあります。

1980年代に始まった第1世代(1G)から約10年ごとに大きく進化し、2010年代に普及しはじめた第4世代(4G)では、スマートフォンの普及とともに、動画コンテンツ、音楽ストリーミング、ゲームといった大容量コンテンツを、気軽にスマートフォンなどで利用できるようになりました。第5世代(5G)では、スマートフォンの利用体験を向上させる一方で、モノがインターネットにつながるIoTなど、ビジネスへの活用も期待されています。

5Gの特長

5Gの特長やメリットを

  1. 大容量・高速
  2. 同時接続可能デバイス数の増加
  3. 低遅延

の3つのポイントで解説します。

4Gと5Gの違い

大容量データを高速で通信できる

4Gの通信速度は100Mbps~約1Gbpsですが、ユーザー数や送受信されるデータ容量が急増したことにより、とくに大都市では時間帯によって遅延が発生して、つながりにくい事案が発生しました。
5Gでは、高周波帯を用いることで広帯域が確保され、これまでの100倍ほどの超高速通信が可能となり、これまで処理しきれなかったような大容量データでも、超高速でやり取りできるようになります。

参照元:総務省「第5世代移動通信システム(5G)の今と将来展望」

同時に接続できるデバイスの台数が増える

1台の基地局で、同時に接続できるデバイスの数が大幅に増えることも5Gの特長です。1平方キロメートルあたりの同時接続は、4Gの10倍にあたる100万台もの端末が接続可能になり、これまでインターネットに接続されていなかったモノをネットワークにつなげることが可能になりました。センサー経由で遠隔にいるロボットに作業させるといった活用方法など、IoT(Internet of Things(モノのインターネット)の登場によって、生産効率の改善などが進んでいます。製造業なら、倉庫内で製品の位置や在庫数を管理するのに活用、農業や建設業などでは、リアルタイムで遠隔地の機器を操作するといった活用例が、5Gを活用することでより多く実現できます。

通信による遅延が少なくなる

無線の最小送信単位を短くすることで、送信や復号などの時間を抑え、通信時の遅延が減少していることも5Gの大きなメリットです。総務省の資料によると、5Gは1ミリ秒(1/1000 秒)程度の低遅延とされており、これは4Gの遅延の10分の1以下です。
低遅延によって、たとえばスポーツ中継を見る際に、ユーザーはスマートフォンでリアルタイムでの視聴が可能になり、VRを活用してより臨場感のある体験ができます。救急医療の現場では、移動中に高精細映像を見ながら医療マシンを介して、遠隔手術をする使われ方も見込まれています。

参照元:総務省「第5世代移動通信システム(5G)の今と将来展望」

5Gの普及率はどのくらい?

総務省が2022年10月に発表した「5Gの整備状況(令和3年度末)の公表」によると、2022年3月末における5Gの人口カバー率は、全国で93.2%でした。都道府県別では、すべてのエリアで70%を超えています。2025年度末には、全国カバー率は97%、都道府県別では90%程度以上を目標として整備が進んでいます。

参照元:総務省「5Gの整備状況(令和3年度末)の公表」

5G利用で気を付けたいポイント

ここでは5G移行にあたって3つの注意点を紹介します。

セキュリティ対策を万全にする

5G通信では、1つのネットワークに対し、多くのデバイス端末が接続できる一方で、サイバーセキュリティのリスクの増大が懸念されます。IoTで接続先が増えれば、セキュリティ監視の負担も大きくなります。なぜなら接続先のいずれか1つにでも脆弱性があった場合、そこからのサイバー攻撃がありえます。
また、IoT機器は長い期間に亘って使用されるため、経年変化によるセキュリティ対策が陳腐化してしまうリスクもあります。
そのため、5Gを利用する際には、こうしたリスクを十分に認識し、サイバー攻撃対策をしておくことが不可欠です。複数事業者の機器同士がインターネット経由でつながるようになるため、自社だけではなく、取引先含めたサプライチェーン全体でセキュリティを意識する必要があります。

専用のデバイスを導入する必要がある

5Gを利用できないデバイスがあることにも注意が必要です。また、通信キャリアとの契約は、5Gに対応したプランを選ぶ必要があります。
5Gが登場した2020年ころは、対応デバイスがまだ少なく、選択肢が限られていました。しかし、現在は対応機種が増えていて選択肢も豊富です。

5G対応エリアを確認する

5Gは現在エリアを順次拡大中で、前述したように2022年3月末における人口カバー率は全国で93.2%です。まだ一部5Gがつながらないエリアが残っているため、該当の地域や職場などがエリア内かあらかじめ確認しましょう。
5Gの対応エリアは、通信キャリアによって異なります。NTTドコモでは、オフィシャルサイトに「サービスエリアマップ」を掲載しています。まず、エリアマップ種別で「5G」を選び、現状か今後の拡充予定かを選択します。住所の一部や施設名でも検索できます。条件を入れて検索すれば、どの範囲が5Gエリアかを地図で直感的にチェックできます。

電波が繋がらないときや速度が遅い場合などは、下記よりWeb、電話、LINEから24時間365日いつでもお問い合わせ可能となっています。もちろん法人担当者経由での依頼でも受け付けています。

その他、5Gエリア改善に向けて、下記のようなサービスもあります。

ドコモの5Gエリア改善サービス

手軽に早く、より安価に5Gエリア化「キャリー5G®︎

「キャリー5G」は、ご要望の場所に期間限定の5Gエリアを構築できる、持ち運び可能な基地局です。イベント会場や工事現場など、さまざまな場面でご利用いただけます。

適切なワイヤレス環境を実現「ワイヤレスコンサルティング」

ドコモが培ってきた無線技術を活用して、通信環境を総合的にコンサルティングします。お困りごとのヒアリング、専門測定器などを用いた調査を通して通信環境の問題点を分析し、ご要件に適した改善策をご案内します。

参照:ドコモ「サービスエリアマップ」

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5G対応の法人・ビジネス向けプラン

5Gには、従来の4Gと比較して、高速大容量通信、多数同時接続、低遅延など、さまざまなメリットがあります。NTTコミュニケーションズ(NTTドコモ)では、法人のお客さま向けの5Gモバイルサービスを提供しています。
ドコモ5Gはキャリアで唯一、異なる周波数帯で3つの新周波数を獲得しています。既存の利用事業者の通信を阻害しないように、使用する周波数帯を調整する必要があるのですが、ドコモは3つの周波数帯を確保しているため、エリア化する手段を複数持つことができ有利になります。ゆえに他社がエリア化できない、調整に時間がかかるような場所でも、ドコモはスムーズにエリア化ができます。
データ量を気にせず使えるプランや、ムダなく使った分だけ支払うプラン、モバイルルーターを使う際などに便利な2台目プランなど豊富に取りそろえているため、ニーズに合わせてお選びいただけます。

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