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ICT用語ガイド
GUIDE 024 デジタルサイネージ(Digital Signage)
〜ネットワークが創り出す新しいメディアの可能性〜

パート2 【インタビュー】IPネットワークを活用した、デジタルサイネージソリューション

NTTコミュニケーションズが提供しているデジタルサイネージソリューションについて、プラットフォームサービス部の高田直子さん、ネットビジネス事業本部次世代コミュニケーション担当の中居千絵さんににお話を聞きました。

QNTTコミュニケーションズが提供している、デジタルサイネージソリューションについて教えてください。

プラットフォームサービス部 PFエンジニアリング部門 高田 直子

NTTコミュニケーションズが提供しているデジタルサイネージソリューション「スポットメディア」は、IPネットワークを利用してさまざまな場所へコンテンツを配信し、あらかじめ設定されたスケジュールにより自動的にコンテンツを再生するサービスです。

システムは配信サーバーと、ディスプレイが接続された表示端末で構成されており、コンテンツは表示端末のアプリケーションが自動的にサーバーからダウンロードし保存されます。クライアントはサーバーに対し定期的にポーリング※1をかけ情報更新するpull型配信※2であるため、クライアントに固定IPアドレスを割り振らずに利用でき、再生環境やロケーションに合わせた柔軟な表示が行えます。急なタイムセールやイベントの表示などもWeb管理画面からコンテンツを差し替えて表示させたり、テロップ内容を変更して表示させることが可能です。

スポットメディア イメージ図

また、新しく表示端末にスマートフォンを活用した通信機能付電子POP「SpotMedia Mobile」も発表しています。3.7インチ液晶ディスプレイと端末とが一体化した小型版の配信システムです。PHS回線を利用してコンテンツをダウンロードして保存します。小売店の売り場などに簡単に設置でき、販促ツールやPOPなどとして利用できます。

※1 ポーリング(Polling)
コンピュータシステムや通信ネットワークにおいて、周辺の機器などに対して定期的に信号を送信して問い合わせを行い、処理要求の有無を確認する動作のこと。機器の監視や制御、障害検知などが可能となる。
※2 PULL型配信
「PULL=引く」の意味の通りに、クライアントがサーバーからコンテンツを取りに行き、ダウンロードする配信方式。これに対してPUSH型は、サーバーなどから自動的にコンテンツがクライアントに送信される方式を言う。

QNTTコミュニケーションズでは「香るデジタルサイネージ」という実証実験を行っていますが、「香り通信」というサービスについて教えてください。

ネットビジネス事業本部 次世代コミュニケーション担当 中居 千絵

「香り通信」とは、複数種類の香りデータ(香りレシピ)をインターネット経由で流通させ、香り発生器(アロマディフューザー)でレシピ情報によって合成された香りを発生させるサービスです。アロマディフューザーには6種類のアロマオイル(精油)※3が入っており、インターネットを通じて端末にダウンロードされたレシピを適用することで香りが発生します。

この「香り通信」は現在、帝国ホテル大阪の客室に導入されており、チェックイン時の寛ぎの香り、おやすみの香り、朝のお目覚めの香り、チェックアウト前のアクティブな香りなど4種類のレシピが自動的にブレンドされ発生するようになっています。通常であればスタッフがアロマオイル(精油)を交換するのですが、ネットワークを介してレシピをダウンロードすることによりアロマオイル(精油)交換の手間を省き、きめ細かな対応を行うことが可能となっています。

また、2006年のゴールデンウィークには、ハリウッド映画「ニュー・ワールド」の公開に合わせて映画館にアロマプレミアシートを設け、映画のシーンに合わせた香りを座席下に設置された発生器から発生させるイベントを実施し好評でした。

※3 「アロマオイル(精油)」とは植物の花・葉・果皮等から抽出した100%天然のオイルのこと。植物が持つ香りによって、心や体によい影響を与えるといわれています。

Q「香るデジタルサイネージ」について教えてください。

香るデジタルサイネージ イメージ

香るデジタルサイネージとは、香りの出る新しい電子広告サービスです。アロマオイル(精油)の香りが持つさまざまな効果についてはいくつかの実験でも実証しており、都内の大型書店において香りを出した場合では売り上げが4.78%上がるという結果が出ています。また、「デジタルサイネージ」は、NTTコミュニケーションズにおいて製造業、流通業、サービス業などへの導入実績があり、売り場演出の販促プロモーションツールとして、売り上げ向上などの効果を上げています。そのような効果をもつ香りをデジタルサイネージによる映像と組み合わせることでマーケティング効果をさらに高めることができると考え、「香るデジタルサイネージ」の実証実験を実施しています。

現在行っているのは、都内のビアレストラン(キリンシティ八重洲地下街店)においてデジタルサイネージで放映されるヒーリング映像とプロモーション映像に合わせ、香りを発生する場合としない場合の集客及び売り上げ効果を測定するものです。この実証実験は、来客や店舗にはかなり好意的に受け止められています。

デジタルサイネージがメディアとして本格的に活用されるのはこれからです。しかし、単独で映像を流す媒体としてではなく、すべてがネットワーク化された時に新たな価値を生み出すことは容易に想像できます。一方で、デジタルサイネージを展開しようと考える企業にとって障害となっているのは、ハードウェア、ネットワーク、コンテンツ、運用メンテナンスなどを行う企業がそれぞれ別であることが多く、それぞれ個別に発注しなければならないなど、手間がかかることでしょう。NTTコミュニケーションズが提供するデジタルサイネージソリューションは、すべてをワンストップで利用できることが特長の一つです。
このように従来のメディアではできなかったようなきめ細かいプロモーション展開や、消費者の行動に合わせて広告展開が可能となる新しいツールとして、デジタルサイネージを活用する企業もますます増えていくことでしょう。

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