敗れるも勝点1を獲得して、グループ4位確定
12月26日土曜日、愛知県瑞穂ラグビー場においてトップリーグ・レギュラーシーズン最終節を迎えました。グループAの前節までの成績は、1位パナソニック(勝点26)、2位東芝(勝点22)、3位サントリー(勝点21)、4位NTTコム(勝点21)、5位近鉄(勝点19)。
近鉄に勝てば文句無く4位以内が確定し、負けてもポイントを獲得すれば、他会場での東芝 vs サントリーの結果いかんで4位以内に入れる可能性があります。両チームにとって、ビッグゲームとなりました。
14時、風下のシャイニングアークスボールでキックオフ。
立ち上がりからセットプレーが安定しませんが、前半7分に近鉄の大黒柱であるLOトンプソン・ルーク選手が負傷退場し、シャイニングアークスにとってはアドバンテージを得ることになりました。
前半14分、近鉄がPGを狙いますが、ポストに当たって外れます。
前半17分、再び近鉄がPGを狙い、今度は成功し、0-3。
前半23分、敵陣ゴール前5mでのマイボールラインアウトからモールが崩れてラックになり、近場を攻めてHO須藤拓輝がトライ。SOエルトン・ヤンチースのゴールも成功し、7-3。
前半28分、敵陣でのマイボールラインアウトを起点に攻め込み、右大外まで振ってから今度は逆サイドに展開し、SOヤンチース→NO.8アマナキ・レレイ・マフィ→栗原大介→最後は左大外をFL金正奎が走り切ってトライ。G×12-3。
前半35分、自陣での近鉄ボールスクラムから展開されてディフェンスラインを破られトライ。G○12-10。
前半38分、相手のノット・リリース・ザ・ボールの反則にショットを選択。PG○15-10。
ここで前半終了。風下ながらボールポゼッションで上回り、またエリアをコントロールして、うまくゲームをまとめることができました。
後半開始。
後半7分、自陣を抜け出し敵陣40m付近でのスクラムで、相手のコラプシングの反則にショットを選択。PG○18-10。
しかし、この後連続したミスから試合の流れは近鉄に傾いていきます。反則が増え、持ち前のアタックを継続することができません。そして自陣で近鉄のアタックを受けに回る時間が長くなります。
後半22分、選手入替。PR上田竜太郎→秋葉俊和。PR甲斐尚哉→小野慎介。
後半24分、選手入替。LO石神勝→ヴィリー・ブリッツ。SH光井勇人→小泉将。SOエルトン・ヤンチース→鶴谷知憲。※鶴田がSHに、小泉がWTBに、鶴谷知憲がFBに入ります。
後半24分、自陣40m付近でのシャイニングアークスのオフサイドの反則に、近鉄がショットを選択。PG成功。18-13。
この後もなかなか敵陣に攻め込むことができないシャイニングアークス。焦りからか無理なプレーで自らピンチを招く場面も。
後半30分、スクラムを起点に自陣で展開され外に振られてトライ。G○18-20。ついに逆転されてしまいます。
後半37分、敵陣40m弱でのスクラムを相手が崩してコラプシングの反則。絶好の逆転チャンスにショットを選択。しかし、SO小倉順平がこれを外してしまいます。
後半38分、選手入替。LO鶴谷昌隆→小林訓也。
残り少ない時間で果敢にアタックを試みますが、得点は奪えずに試合終了。
他会場で行われた東芝 vs サントリー戦において、25-14で東芝が勝利し、シャイニングアークスがサントリーを勝点で1ポイント上回り、辛くもグループ4位が確定しました。
大混戦となったグループAでしたが、東芝から勝点5を獲得したりパナソニックと接戦を演じたりと、地力をつけたことを証明できた今シーズンのシャイニングアークス。昨シーズンのセカンドステージ、トップ8との戦いで露呈してしまったフィジカル面での弱さは大幅に改善でき、若手選手の台頭で選手層も厚くなりました。ただ、リーグ前半の勢いが後半失速していってしまった感もあります。また今日の試合では、ビッグゲームという舞台で若さ故なのかメンタル面の弱さが出てしまい、自分たち自身をうまくコントロールできなかったのかもしれません。逆に言えば、そこを強くできれば十分にトップ4とも戦えるのではないでしょうか。
次戦は、優勝をかけた順位決定トーナメント「LIXIL CUP 2016」一回戦が、1月9日大阪・金鳥スタジアムで、ヤマハ発動機ジュビロ相手に行われます。
新年も、グランドで会いましょう。