試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2015年12月26日14時00分 KICK OFFジャパンラグビートップリーグ レギュラーシーズン 第7節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

近鉄ライナーズ

18vs20

前半15 - 10

後半3 - 10

敗れるも勝点1を獲得して、グループ4位確定

12月26日土曜日、愛知県瑞穂ラグビー場においてトップリーグ・レギュラーシーズン最終節を迎えました。グループAの前節までの成績は、1位パナソニック(勝点26)、2位東芝(勝点22)、3位サントリー(勝点21)、4位NTTコム(勝点21)、5位近鉄(勝点19)。
近鉄に勝てば文句無く4位以内が確定し、負けてもポイントを獲得すれば、他会場での東芝 vs サントリーの結果いかんで4位以内に入れる可能性があります。両チームにとって、ビッグゲームとなりました。

14時、風下のシャイニングアークスボールでキックオフ。

立ち上がりからセットプレーが安定しませんが、前半7分に近鉄の大黒柱であるLOトンプソン・ルーク選手が負傷退場し、シャイニングアークスにとってはアドバンテージを得ることになりました。

前半14分、近鉄がPGを狙いますが、ポストに当たって外れます。

前半17分、再び近鉄がPGを狙い、今度は成功し、0-3。

前半23分、敵陣ゴール前5mでのマイボールラインアウトからモールが崩れてラックになり、近場を攻めてHO須藤拓輝がトライ。SOエルトン・ヤンチースのゴールも成功し、7-3。

前半28分、敵陣でのマイボールラインアウトを起点に攻め込み、右大外まで振ってから今度は逆サイドに展開し、SOヤンチース→NO.8アマナキ・レレイ・マフィ→栗原大介→最後は左大外をFL金正奎が走り切ってトライ。G×12-3。

前半35分、自陣での近鉄ボールスクラムから展開されてディフェンスラインを破られトライ。G12-10。

前半38分、相手のノット・リリース・ザ・ボールの反則にショットを選択。PG15-10。

ここで前半終了。風下ながらボールポゼッションで上回り、またエリアをコントロールして、うまくゲームをまとめることができました。


後半開始。

後半7分、自陣を抜け出し敵陣40m付近でのスクラムで、相手のコラプシングの反則にショットを選択。PG18-10。

しかし、この後連続したミスから試合の流れは近鉄に傾いていきます。反則が増え、持ち前のアタックを継続することができません。そして自陣で近鉄のアタックを受けに回る時間が長くなります。

後半22分、選手入替。PR上田竜太郎→秋葉俊和。PR甲斐尚哉→小野慎介。

後半24分、選手入替。LO石神勝→ヴィリー・ブリッツ。SH光井勇人→小泉将。SOエルトン・ヤンチース→鶴谷知憲。※鶴田がSHに、小泉がWTBに、鶴谷知憲がFBに入ります。

後半24分、自陣40m付近でのシャイニングアークスのオフサイドの反則に、近鉄がショットを選択。PG成功。18-13。

この後もなかなか敵陣に攻め込むことができないシャイニングアークス。焦りからか無理なプレーで自らピンチを招く場面も。

後半30分、スクラムを起点に自陣で展開され外に振られてトライ。G18-20。ついに逆転されてしまいます。

後半37分、敵陣40m弱でのスクラムを相手が崩してコラプシングの反則。絶好の逆転チャンスにショットを選択。しかし、SO小倉順平がこれを外してしまいます。

後半38分、選手入替。LO鶴谷昌隆→小林訓也。

残り少ない時間で果敢にアタックを試みますが、得点は奪えずに試合終了。

他会場で行われた東芝 vs サントリー戦において、25-14で東芝が勝利し、シャイニングアークスがサントリーを勝点で1ポイント上回り、辛くもグループ4位が確定しました。

大混戦となったグループAでしたが、東芝から勝点5を獲得したりパナソニックと接戦を演じたりと、地力をつけたことを証明できた今シーズンのシャイニングアークス。昨シーズンのセカンドステージ、トップ8との戦いで露呈してしまったフィジカル面での弱さは大幅に改善でき、若手選手の台頭で選手層も厚くなりました。ただ、リーグ前半の勢いが後半失速していってしまった感もあります。また今日の試合では、ビッグゲームという舞台で若さ故なのかメンタル面の弱さが出てしまい、自分たち自身をうまくコントロールできなかったのかもしれません。逆に言えば、そこを強くできれば十分にトップ4とも戦えるのではないでしょうか。

次戦は、優勝をかけた順位決定トーナメント「LIXIL CUP 2016」一回戦が、1月9日大阪・金鳥スタジアムで、ヤマハ発動機ジュビロ相手に行われます。

新年も、グランドで会いましょう。

ロブ・ペニーHCの試合後コメント

ロブ・ペニーHC

前半は風下の中で優位にゲームを進めることができて良かったのですが、後半は焦ってパニックになってしまいました。そこから近鉄にポジションを奪われて、この結果となってしまいました。

昨シーズンに引き続き、トップ8に入ることができました。特に今シーズンは、トップ8にふさわしい実力を身に付けたと言って良いでしょう。あともう少しでトップ6に入ることができたので、残念です。

LIXIL CUPに向けて良い準備をしていきます。

金正奎ゲームキャプテンの試合後コメント

金正奎ゲームキャプテン

前半いい入りをしたのですが、後半ペナルティを重ねてしまいました。また、自分たちのミスで簡単に相手にボールを与えてしまいました。

自分たちのメンタリティをうまくコントロールできなかったことが敗因だと思います。技術面では劣っていたとは思わないのですが、メンタルで弱さが出てしまいました。不用意なペナルティに対して、自分たちにベクトルを向けるべきだったのですが、相手に向かってしまいました。その結果、後半チームが一つになることができませんでした。メンタルを強くしていけばもっと上に行けると思いますし、今日はいい勉強になりました。

幸運にもLIXIL CUPに出場できることになりましたので、十分に反省して試合に臨みます。

友井川拓選手の試合後コメント

友井川拓選手

前半は風下の中でリードして折り返せましたので、いい戦いができたと思います。ミスもありましたが、しっかりマネージメントして戦えましたので、前半は悪くなかったですね。

後半はエリアマネージメントがうまくできませんでした。キックがダイレクトタッチで出てしまって戻されたり、ペナルティで自陣にくぎ付けになってしまったりして、自陣から脱出できなくなってしまったのが、後半の敗因です。

(10月3日のプレシーズンリーグでのNEC戦以来の出場になりますが)眼底の怪我で一か月ぐらいは体を動かせませんでした。今日の試合ではチームとしていいアタックができず、個人的にもボールをもらうチャンスがあまり無かったので、見せ場も作れませんでした。体は全く問題ありません。

(LIXIL CUPに向けて)今日は試合に負けながらもチャンスを掴めました。これをポジティブに捉えて、ヤマハ戦に向けて休むところは休んでみんなでハードに練習して、いい結果を出せるように頑張ります。応援よろしくお願いします。

小泉将選手の試合後コメント

小泉将選手

今日は絶対に勝たなければいけないという試合の中で、ミスが多かったことがもったいなかったと思います。後半も最後にボールをキープしなければいけないのに、ミスをしてしまって終わったのが残念です。

自分たちも相手も絶対に落とせない試合になり、勝ちたいという気持ちが強すぎてミスが多く出てしまったのかもしれません。相手はその中でも得点を獲り切ったのですが、我々はそれができませんでした。

(今シーズンはリザーブ出場が多いですが)リザーブであってもやることは変わりありませんので、やりづらいということは特にありません。相手も疲れてきたところでインパクトを与えたかったのですが、それが今日の試合ではできませんでした。

今シーズンは、S&Cのメニューが充実していたおかげでサイズアップもできて、プレーに強さを出せていると思います。外でチャンスを作ったりトライを獲り切ることが自分の役目だと思いますので、それが昨シーズンよりはできるようになったかなと思っています。

個人的に課題としていることは、運動量を意識しています。ウィングでしかもリザーブで出場するということは、他の選手よりもボールタッチを増やさなくてはいけないと思っています。そのために動き続けることを今シーズンは意識しています。

今日の試合では負けてしまいましたが、リーグ前半戦で勝点を重ねてきたことがグループ4位に入れたことにつながっていると思います。LIXIL CUPではしっかりと準備して勝ちを狙っていきます。

*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。