インタビュー / INTERVIEWS

出場全試合振り返り:「初戦のニュージーランド戦の勝利が全て!」

大会1日目 vs ニュージーランド戦

試合 対戦相手 試合結果 羽野選手試合出場情報
男子一次リーグ ニュージーランド 14-12 WIN 先発フル出場

――それでは初戦のニュージーランド戦を振り返ってください。普通に勝ってしまったように見えましたが。

はい、普通にやれていると思いながらプレーしていました。

――ニュージーランド戦の対策は?

大量得点されないように、スローテンポを心掛けました。例えばペナルティをもらったら、ゆっくりタッチキックを蹴ってラインアウトにして…というように、相手をイライラさせるようにしました。相手のディフェンスが厚いので流れの中で抜くことは難しく、セットプレーから一発でトライを獲るサインプレーをずっと合宿から練習してきました。その強みであるセットプレーとスローテンポでやることを心掛けて、それがうまくいきました。

――ニュージーランドは、個人プレーが多かったように見えましたが。

そうですね。相手はどの選手も個人で打開できるスピードとパワーを持っていますが、逆に日本としては個人でやらせるように仕向けました。すると相手は焦り始めてミスも多くなり、個人プレーに走ってノットリリースザボールなどの反則も増えていきました。作戦通りになりましたね。

――ソニービル選手はどうでしたか。

ビデオを見てずっと対策を練ってきました。オフロードパスがすごくうまくて、ふたりぐらいの選手を引き付けてからパスして簡単にトライに繋げてしまうので徹底マークしていました。

開始早々に怪我をして交替してしまいましたので、申し訳ないですが日本にとってはラッキーでした。慣れないセブンズをやって来て、体に負担がかかっていたんだと思います。

――試合後に瀬川HCからはどういう言葉がありましたか。

本当に良くやってくれたということと、後はしっかり切り替えて次のイギリス戦に向かおうということでした。あまり笑顔はありませんでした。心の中ではすごくうれしかったと思うのですが、選手の前ではそれを見せずに次戦に集中させてくれました。目標はニュージーランドに勝つことでは無く、メダル獲得でしたので。すごく冷静でした。


大会1日目 vs イギリス戦

試合 対戦相手 試合結果 羽野選手試合出場情報
男子一次リーグ イギリス 19-21 LOSE 先発出場
前半3分途中交替

――では、第2戦のイギリス戦に関して。合同チームとなった相手は?

対戦する一週間ぐらい前に得た情報では、イギリスチームはずっとセレクションを続けてきてメンバーを固定できず、本番最終登録12人のメンバーではまだ試合をしたことが無いという話でした。だからチーム力としては絶対日本の方が上だと思っていました。

ですから自信を持って試合に臨みましたが、開始早々に続けてトライを獲られてしまいました。そして、獲り返さなければ思っていたところで、自分は怪我して交替になってしまいました。ただ、やはりディフェンスには結構穴があって、インサイドなどを抜くことができましたが、最後はコンバージョンが決まらず接戦を落としてしまいました。

――前半に負傷交替してしまいましたが、怪我の具合はどうだったのですか。

ハイボールを相手選手と争って、背中の上、首の下ぐらいから落ちてしまって痛めてしまいました。試合後はガチガチに固まってしまいました。実際はひどい怪我で痛みが抜けなかったのですが、根性で次のケニア戦に出場しました。


大会2日目 vs ケニア戦

試合 対戦相手 試合結果 羽野選手試合出場情報
男子一次リーグ ケニア 31-7 WIN 先発フル出場、1トライ

――ケニア戦では見事な先制トライを挙げました。

はい。それで、ケニア戦を終えて言われた一言が、「お前、大丈夫じゃないかよ!」でした(笑)。背中は最終の南アフリカ戦までずっと痛かったのですが。

――ケニア戦では、モールも有効に使っていましたね。

モールも、ケニア対策の一つでした。ひとりひとりはすごく強いのですが、モールの止め方とかのスキルは無いチームだとわかっていましたので、そこをしっかり突いていこうと話していました。この試合では大差で勝ちましたが、実際にはケニアの方がランキングでは格上です。思っていた通りの試合ができました。

――どうして急にそんなに強くなったのでしょうか。

やっぱり初戦のニュージーランド戦に勝ったことが全てだと思います。逆にもしそこで負けていれば、全敗の可能性もあったのかなと思います。


準々決勝 vs フランス戦

試合 対戦相手 試合結果 羽野選手試合出場情報
準々決勝 フランス 12-7 WIN 先発出場、後半3分交替

――そしていよいよ決勝トーナメント、フランス戦ですが。

この試合の前にベスト8が確定しました。今までのセブンズ大会ではベスト8が2回ありましたが、それ以上はありませんでした。瀬川HCも、「ここからは未知の領域だ」とおっしゃっていました。ただ、その対戦相手がフランスで良かったという思いはありました。

――なぜですか。

フランスには過去2回勝ったこともあり、オーストラリアよりもやりやすいチームだと考えていましたので。

――どういうところが優位だと考えていたのですか。

相性も良かったと思いますし、相手のキープレーヤーは一人だけだとわかっていましたので、その選手を止めてしまえば大丈夫だと考えていました。それとここまで2勝していましたので、チーム全体に自信と勢いがありました。

またこれまでにフランスとは結構試合をやっていましたので、対策はできていました。試合前もみんなで「ベスト4行けるぞ!」と言い合って、モチベーションも高かったです。

――試合後にフランスの選手がみんな泣いていたのが印象的でした。

みんな、しゃがみこんで泣いていましたね。フランスもこの大会では調子が良く、オーストラリアにも勝っていますし、波に乗っていて、まさか日本に負けるとは思っていなかったはずでショックが大きかったんでしょうね。


準決勝 vs フィジー戦

試合 対戦相手 試合結果 羽野選手試合出場情報
準決勝 フィジー 5-20 LOSE 先発出場、後半3分交替

――そしていよいよ準決勝のフィジー戦ですが。

やっぱり相手が世界一でした。何も言うことありません(笑)。日本は、しっかり二人で仕留めて倒して相手よりも早くボールに働きかけるということをずっとやってきたのですが、倒れないですし、倒れる前にパスを放られますし、そこに対応していくとどんどん数的優位をつくられてしまいますし、一番やりにくい相手でした。

――やっぱり相手が上でしたか。

これで勝ったらメダル確定だったのですが、相手が上でしたし、我々もミスが多かったです。


3位決定戦 vs 南アフリカ戦

試合 対戦相手 試合結果 羽野選手試合出場情報
3位決定戦 南アフリカ 14-54 LOSE 先発出場、後半8分交替

――そしてメダルをかけて3位決定戦の南アフリカ戦。

南アフリカはその前にもう一方の準々決勝でイギリスと戦っているのですが、そこで勝ってもらって3位決定戦の相手はイギリスに出てきて欲しかったです。実力から言えばイギリスよりも南アフリカの方が強いと思うのですが、なぜかイギリスが勝ってしまいまして、「おいおい、相手は南アフリカかよ」とみんなで話していました。

南アフリカは、ワールドカップで日本に負けた一件がありますので、本腰入れて向かってきたなという感じでした。

羽野一志選手写真
羽野一志選手写真
羽野一志選手写真