インタビュー / INTERVIEWS

金正奎 Shokei Kin

FL

今年3月に行われた「ワールドラグビーパシフィック・チャレンジ2016」ジュニア・ジャパンへの招集をきっかけに、「アジアラグビーチャンピオンシップ2016」で日本代表初キャップを獲得。そして、カナダ戦とスコットランド戦でもキャップを重ねた後には、サンウルブズに追加招集されてスーパーラグビーをも経験。

怒涛のようなプレシーズンを過ごした金正奎キャプテンに、北海道合宿でのヤマハ戦試合前に話を訊きました。

金正奎選手写真

日本代表として経験を積む中で、自分の色を磨いていった

――日本代表への道が開けたきっかけは、ジュニア・ジャパンからですね。

そうですね。中竹HCからは日本代表へのセレクションも兼ねていると言われていました。

――U-20の補強という意味合いが半分と、あとの半分は日本代表へのセレクションという感じだったのですか。

自分の中では、100%セレクションの気持ちで臨んでいました。

――日本代表として臨んだ「アジアラグビーチャンピオンシップ2016」の初戦のメンバーに選ばれなかったことはどう思いましたか。

今となっては、すごくいい経験ができたと思います。あの出場できなかった第1戦があったからこそ、初キャップを獲得した第2戦はすごく頑張れたし、残りの試合もモチベーションを高く保つことができました。

――同じく日本代表に選ばれていた石橋選手とはどんな話を?

チームとしてというより、自分の色をしっかり出して行こうとお互いに話し合いました。

――短期間でしたが、いいチームになりましたね。

中竹HC代行の方針で自主性を重んじてくれました。選手たちでしっかり決めてやっていくことを心掛けていましたので、ストレスも無く短期間でしっかりコミュニケーションも取れていいチームになれたと思います。

金正奎選手写真
金正奎選手写真

――そしてカナダ戦ではまた初めての代表メンバーと組むことになりましたが。

バックアップメンバーから急遽入ることになったのですが、せっかく拾ったチャンスなので、自分の強みである低さとかブレイクダウンの激しさとかをしっかり出そうと思って試合に臨みました。後半40分だけの出場でしたが、あまりいい出来とは言えなかったですね。

――そして、いよいよスコットランド戦へ。

そうですね。ホームグランドということもあり、気合も入りました。自分の中では、とにかく楽しもうと思っていました。

――感触はどうでしたか。

ディフェンスとブレイクダウンはかなり激しくやれましたし、通用した部分も多かったので手ごたえはありました。

――第2戦の自陣でのラインアウトからのトライは見事でしたね。

ナキ(アマナキ・レレィ・マフィ選手)からパスが来ると思って、内側について走っていました。チーム全員が同じ絵を見ることができていて、僕の内側にサポートが走ってきていることもわかっていました。トライできるという自信があったプレーだったので良かったです。

――サンウルブズ参戦の話はいつ?

スコットランド第2戦の二日ぐらい前に話をもらいました。前から行きたかったですし、チャンスをもらってうれしかったです。

――サンウルブズでの経験は?

日本代表テストマッチではまだチームとして成り立っていない状況で試合に臨んでいたのですが、スーパーラグビーではどのチームも出来上がっていましたので組織力が高いチームが勝っていると思います。ワラタスもブルズもすごく強かったです。途中参加でしたが、これもすごくいい経験でした。

怪我からの復活と新キャプテンとしての心構え

金正奎選手写真
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――怪我の瞬間は?

動けなかったです。すごい音も鳴りましたし。これはやってしまったなと思いました。まあ、しょうがないと言えばしょうがないです。

――気持ちの切り替えは?

すごく悔しかったですが、すぐに切り替えました。悔しさを早く治す方に持って行っています。今はメンタル的にも落ち着いていますし、気持ちを切り替えて早く治すことにフォーカスしています。

――代表に呼ばれている間にチームとの連絡は?

代表の方に集中していましたので、なかなか取れていませんでした。ただ、いい雰囲気だということは聞いていましたので、あまり心配はしていませんでした。またチームスタッフからも、チームのことは何も心配しないで代表に集中していいと言ってもらっていましたので。

――チームに合流して、今のチームの雰囲気はどう感じていますか。

雰囲気だけでも、本当に勝ちたいという意欲を強く感じますし、語らずして優勝したいという気持ちが伝わってきます。そこは僕がキャプテンとして言う必要も無いのかなと思います。

――ニュージーランド留学組もいい刺激を受けて帰ってきましたね。

はい、僕も経験していますし。絶対いい方向にプラスすると思います。

――しばらくは試合に出られませんが、キャプテンとしてチームをどう引っ張っていきますか?

去年はどんどん前に出ていって自分の色を出して行ったのですが、今シーズンは他のみんながリーダーシップを発揮してくれています。自分としてはまずは怪我を直すことを心掛け、誰がキャプテンかわからないぐらい全員が前に出てリーダーシップを発揮していけるようなチームにしたいと思っています。そうなったら、本当に勝てるチームになると思いますので。

――周りで見ていても、勝つ意識がチーム内で高まっているような気がします。

昨シーズンはもっとできたのにという悔しさを、全員が感じているからだと思います。

――では最後に、ファンの皆さまにメッセージを。

全員が優勝を目標としてやっています。そして、グランドでの皆さまの声援が僕たちの後押しになります。ぜひ、グランドに来ていただければと思います。

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