インタビュー / INTERVIEWS

3. ワイカトでの日々が自分を変えたこと

練習写真

――三か月のワイカト生活で、自分のどんなところが変わりましたか?

上田メンタルコントロールの仕方ですかね。前はきついと思ったら、このくらいかなという限界を自分で決めてしまっていた部分があったのですが、ワイカトでは毎週試合の中で、調整も無く筋トレだとかフィットネスだとかでずっと追い込まれるんですよ。

きつくても出し切るっていうか、やれちゃう。人間ラクな方に行っちゃうので、この宮崎合宿でもそれを忘れないために、チームで朝練が無い時でもマサと二人で自主トレをやっています。

マサ今、竜太郎が言ったことが確かに僕も変わったところですね。限界を自分で決めてしまうのは良くないなと思いました。何に対しても自分の100%でしっかり臨むこと。

あとは自分たちがすごく恵まれた環境でラグビーをやらせてもらっていると感じました。せっかくいい環境にいるのに、自分に甘えて限界を超えられないでいましたね。今まではすごくだらしなかったなあと思いました。

仕事を午前中で終わらせてもらって、午後のほとんどがラグビーの時間で、トレーナーもメディカルの方もいて、栄養補給もしっかりできて…というような恵まれた環境にいるのに、今まで甘えていたなあと実感しました。

ハル一番変わったと思うのは、メンタルの部分ですね。言いたいことは二人と大体一緒なんですけど、ウェイトにしても、例えば回数が5回と決まっていれば、5回でできるぎりぎりまでしっかり重さを上げろと言われるし。

最後の方に2週連続で山登りトレーニングをしたんですね。階段がすごくたくさんあるところを登っていったりだとか、グネグネの坂道を5kmぐらい走ったり、ほんとに終わりが見えなくて相当しんどかったです。今まで感じたことの無いしんどさでした。

そこで自分に勝たなければ駄目だなと感じました。それを日本にいても継続しなくてはいけないということと、自分だけでやるんじゃなくて、周りを巻き込めればシャイニングアークスがもっといいチームになるかなと。それと、練習でどれだけコミュニケーションを取れるかですね。やっぱりコミュニケーションは大事だなとつくづく感じました。

小倉まず人間の体はそんな簡単には壊れないということがわかりました(苦笑)。それと練習で200%やっていないと、試合で100%出せないっていうことですね。

例えばこの合宿で他の選手がきついって感じる練習を、僕ら4人はこれならできるよねっていうメンタルはできました。練習でどれだけ出し切れるかということが、試合になって重要なんだなとつくづく感じました。

――日本に帰って、ラグビーだけやっていたワイカトの三か月のような生活を続けることができなくなる中で、その経験をどう生かしていきますか?

マサ今のウィークリーの中に、ワイカトの経験をちょっとずつ入れていくことだなと思います。例えば与えられた練習メニューだけじゃなく、自主的にもっとやるとか。せっかく向こうで高まったメンタルの部分を落とさないように。

ハルフィットネスだったり、ウェイトだったり、一回一回の練習をワイカトと同じメンタルの高さでやること。それだけでも効果が出ると思います。

マサ簡単に言えば、今までここからあっちまで走るとして、ゴール手前でスピードを緩めていたのをゴールを過ぎるまでトップで走り切るとか。一つ一つの練習にどれだけ100%で向かえるか。向こうで鍛えられたメンタルをどれだけ維持できるかにかかっていると思います。

午前中仕事して午後練習して試合に臨む生活パターンに、向こうでの経験をどうフィットさせていくか。シーズンが始まってからも、毎日の過ごし方が大事。

リカバリーだけやっていればいいというわけでもないし。ラグビーをやっていない時間の自己管理をどれだけ自分に厳しくできるか。食事もそうだし、何時に寝るかだとかも。

(つづきます)