インタビュー / INTERVIEWS

石橋拓也 Takuya Ishibashi

CTB

※インタビューは、宮崎合宿中の6月8日に行いました。

石橋拓也選手写真

日本代表初キャップを獲得して

――日本代表選出を意識したのはいつから?

ジュニア・ジャパン「ワールドラグビーパシフィックチャレンジ2016」遠征メンバーに選ばれ、3月4日から約3週間、U-20組にオーバーエイジメンバーが合流するような形で正奎さん(※金正奎選手)といっしょにフィジー遠征に参加したところから始まりました。

U-20組の補強の意味と我々のスキルを確認したい意向で選抜したと中竹HCには言われました。

――実際にWPCで戦ってみた感想は?

島国の選手たちの身体能力はすごかったです。今まで戦ってきた外国人選手とはタイプが違う強さを肌で感じることができて、いい経験になりました。アイランダー特有のバネだとかオフロードパスのうまさとかに翻弄された部分がありました。

――大会が終わって一度チームに戻り、4月30日からの「アジアラグビーチャンピオンシップ2016」日本代表メンバーに選出されたわけですね。

準備期間が短かったのですが、上の世代の選手たちが若い初めてのメンバーをいい雰囲気で受け入れてくれました。U-20世代もいたので、自分は中堅の世代でもあり、下と上の意見をつなぐ重要な役割もありました。上下関係を気にすること無く、コミュニケーションをとることができて、すごく楽しかったです。

――そして初キャップを獲得した時はどういう気持ちでしたか?

今まで各世代別の代表には何度か選ばれていたのですが、キャップがついたジャージは今までと違って重かったです。国の順位に関係するので絶対に負けられないという思いが、世代別代表とは全然違いました。

――韓国戦では、チームメイトの諸葛彬選手と対決しましたが。

ビンさんと敵として試合をするのは初めてだったのですが、スピードもパワーもあって優れた選手だなあと改めて感じました。

――日本代表に選ばれたことで再確認した自分の強みは?

第三戦までは13番をやったり海外の悪いグランドコンディションでの試合が続いて自分の持ち味がなかなか出せなかったのですが、四戦目で本来の自分のプレーを出すことができ、相手を抜くスキルとタックルが自分の持ち味だと確認できました。

石橋拓也選手写真Photo by Noriko Abe

――最後の試合では爆発しましたね。

トライも二つ獲れました。それまでの試合ではチームのために何かしようと考えてしまって、消極的なプレーが多くなっていました。四戦目はカナダ戦とスコットランド戦のメンバーも既に決まっていて、最後なので何をしても許されるだろうと思い、開き直って自分のやりたいプレーをやってやろうと試合に臨みました。

――カナダ戦とスコットランド戦のメンバーから漏れたのは悔しかったですね。

ナキさん(※アマナキ・レレイ・マフィ選手)も正奎さんも選ばれて、僕だけ入っていなかったのは悔しかったですね。ただ、アジアラグビーチャンピオンシップ遠征に参加して自分に足りないものが明確にわかりました。

――それはどういう部分ですか?

やっぱりスキルです。パスはまあまあだと思うのですが、キックですとかまだまだ足りない部分が多いです。それと味方を生かすプレーがもっとうまくなれば、より自分も生きるのではないかと感じました。そういった部分を成長させることができれば、自分に足りない部分が無くなってくるだろうと思います。

――逆に同じポジションのライバルたちに負けていないと思うところは?

半歩ずらして相手を抜く嗅覚だとかは、たぶんいくら練習しても身に付かないセンスのようなものがあるし、そこは負けていないと思います。そこは今まで通りしっかり伸ばして、課題であるスキルを向上させていければ、いつか花開くかなと思っています。

何か一つ持ち味があれば強みになるし、その幹を太くして枝を加えていきたいと思います。

――12番と13番では、やっぱり12番がいいですか?

やっぱり12番がやっていても楽しいですね。ただ13番ができれば幅も広がりますので、できるようにはなりたいのですが。

――12番と13番では、結構違うものですか?

実際13番をやってみると結構違いますね。12番の方がボールを多く持てますので、チャンスに絡める機会が多いですね。13番だと12番に合わせなくてはいけないのが難しいなと思いました。

石橋拓也選手写真
石橋拓也選手写真
石橋拓也選手写真

タフさは練習からしか身に付かない

――では、シャイニングアークスの話を。昨シーズンの結果に関しては?

第4節のパナソニックに負けてから調子が取り戻せませんでした。他のチームに比べると若手が多いチームなので、タフさが無かったのかなと感じます。

――今シーズン、それはどう解決していけばいいと思いますか?

若いなりの良さもあると思うんです。ただタフさは練習からしか身に付かないので、普段からの練習をより厳しく行っていかなければいけないと思います。

――この宮崎合宿の練習はどうですか?

初日から結構きつかったです。朝練が6時15分からあって筋トレも毎日ありますので、体が追い込まれてタフになってきているかもしれません。

――去年までとは、トレーニングメニューが何か変わりましたか?

新田さん(※新田博昭ハイパフォーマンスマネージャー)が新しく入ってスピード系の練習が加わったので負担が大きくなっている部分はありますが、みんなスピードが出てきて、練習の成果を実際に肌で感じることができています。それとスピードが上がった中でもスキルもうまくなってきていると思います。

――今年の目標は?

優勝したいです。それを目標にしながら、パナソニックとサントリーにはぜひ勝ちたいですね。パナソニックに勝てれば優勝できると思いますので。

石橋拓也選手写真

――今シーズン、チームで何か変化を感じますか?

厳しく言う人が増えた感じはします。キャプテンが正奎さんに変わって、正奎さんも厳しく言いますし、他の人も一つ一つのプレーに対して厳しく言うようになったので、去年とは変わってきていますね。

――日本代表から持ち帰ったものは?

そうですね。みんな意識が高かったです。自分では練習開始前に人よりも早く行ってストレッチなど準備をしているつもりだったのですが、もっと早く来て準備している人がいたり。食事の面でも食べていいものと悪いものの区別とか意識の高い選手が多かったです。自分ももっと練習から意識を高くしてやっていかなくてはと思います。

――では最後に今シーズンの抱負を。

昨シーズンは、自分の中では結構いいプレーができたと思っているのですが、今シーズンはそれに奢ることなく、相手を抜き去る自分の持ち味を生かしながらも違う面でのパフォーマンスも発揮したいと思っています。そして優勝を目指していきます。グランドで会いましょう。

石橋拓也選手写真