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ICカード導入プロジェクトについて <プロジェクトの目的と経緯> このたびの学生証、教職員証のICカード化は、全学共通ID(個人番号)体系の構築とそれによる学籍データの効率的な処理、事務作業の円滑化、セキュリティ水準の高い入退館管理、保健センターにおけるデータ管理、などさまざまな方面から検討が始まりました。 さらに、コーポレートカードの導入をも含む革新的なカードを開発、導入することを企図して、ホームページ上にて公募、DCカードとNTT Comの協働チームとの連携が成立するに到りました。これにより、さまざまな機能を盛り込んだ便利なカードの導入が可能になり、事務効率が向上するのと同時に、学内の諸サービスを拡充できることになりました。 <カードの機能と東京大学のメリット> ICカードの性能とクレジットカード機能が融合して、3つの機能が実現します。 第1に、基本的に学生証、教職員証ということです。これは、個人に特定のIDを付与するということですが、学部や事務組織を超えて個人を共通のデータで把握できれば、学務事務を格段に効率化することができます。たとえば、どの学生がどの学部に進学しても、さらには大学院へ進学しても、このカードを使えば引き続き1人の学生として認識されることになります。部局間のデータ交信を高速、正確にするだけでなく、部局単独業務の効率化にも役立ちます。たとえば、保健センターが長期間にわたって管理する個人データの管理や、定期健康診断業務の円滑化にも有効です。 第2に、キャンパス内のさまざまな建物への入館証として機能します。現在は、建物ごとにそれぞれの方式で管理しているうえに、磁気ストライプやICなど複数の方式が並立しています。そのため、たとえば図書館と研究棟とで2枚のカードを持ち歩く不便が生じています。既存設備で広く活用できるよう配慮して、ICカードには、ICチップのほか磁気ストライプも入っており、将来的には入退館カードは1枚だけで足りるようにしていく計画です。 第3に、多様な決済機能が実現できます。たとえば、コーポレートカードとして旅費の一部および一般費の支払いに使うことができます。これは、教職員の公的費用の使用手続きを大幅に簡素化することを狙いとしています。また、私的利用も認めることから、学内外を問わず、支払いのとき1枚のカードで済みます。さらに、少額決済機能により、学内キャッシュレスも実現可能です。 なお、学生には、希望者にのみICカード学生証とは別個にクレジットカードを発行する予定です。加えて、ICカード学生証自体の性能を活用した、口座引き落とし方式によるポストペイ方式を導入します。 <導入スケジュール> ICカード学生証の配布は来年3~4月頃、ICカード教職員証の配布と学内キャッシュレスサービスは、同秋頃以降の開始を計画しています。 |
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