平成16年8月4日
報道発表資料
JSAT株式会社
NTTコミュニケーションズ株式会社


「サイバーセキュリティネットサービス(仮称)」の提供に向けた
試験サービスの開始について
~ ウィルス対策ファイルやセキュリティパッチを迅速・確実に配信 ~


 JSAT株式会社(以下:JSAT、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:磯崎澄)とNTTコミュニケーションズ株式会社(略称:NTT Com、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木正誠)は、コンピュータウィルス対策用のパターンファイルやセキュリティパッチを、インターネット上のネットワーク型ウィルスの影響を受けない衛星回線経由で配信する「サイバーセキュリティネットサービス(仮称)」の実現に向け、平成16年12月より試験サービスを開始します。


1.背景と目的
 インターネットにおけるコンピュータウィルスの発生件数は最近においても減少の傾向を見せることなく、特に従来のファイル感染型ウィルスよりも、ネットワーク全体を汚染するネットワーク型ウィルスがより深刻な問題となっています。特に企業においては、ウィルス発生時に確実かつ迅速にウィルス対策ファイルの更新やセキュリティパッチの適用を行うことが重要な課題となっています。
 一方、一般的にセキュリティベンダによるこれらの対策ファイルの提供はインターネットを経由して行われるため、ウィルスなどの大量発生時には、インターネットの混雑のためウィルス対策ファイルやセキュリティパッチの入手が困難となる場合があります。最悪の場合、対応の遅れが悪循環を引き起こし、インターネット全体を機能麻痺に陥れる危険性すら考えられます。実際、今年に入ってからMydoomやSasser等のワームが発生・流行しており、企業等のインターネット接続回線の輻輳の問題やネットワークウィルス攻撃によるインターネットの混雑等により迅速な対応が行えない状況が発生しています。
 このような問題意識から、JSATとNTT Comは、インターネットの混雑の影響を受けることなくウィルス対策ファイルやセキュリティパッチを確実・迅速に配信するサービス、「サイバーセキュリティネットサービス(仮称)」の提供に向け、合意しました。
 本サービスは、インターネット網から隔離された衛星回線による配信サービスであり、感染の恐れのないクリーンなファイル、パッチ等を提供できるため、ネットワーク型ウィルスへの有効な対策となります。また、本サービス提供におけるウィルス対策ファイルについては、ファイル作成後にいかに迅速にファイルをお客さままで配信するかが非常に重要となるため、参加セキュリティベンダ各社との緊密な連携体制をあわせて構築していきます。


2.試験サービスの概要
(1) 目 的: 本格サービス提供に向けた顧客利便性の確認や顧客ニーズの掘り起こし、セキュリティベンダとの接続・配信形態の調整や効率的な配信体制などの検証を行います。

(2) 内 容: 企業ユーザを対象に、衛星回線経由でウィルス対策ファイルやセキュリティパッチを配信します。まずは、トレンドマイクロ株式会社との連携によって、より迅速に最新ウィルス対策ファイルを提供できる仕組みを構築する予定です。本試験サービスを通じて、企業独自の業務ソフトのパッチなどにも対応した配信サービスの提供などを検討していきます。また、衛星配信サービスと連動したお客さまLAN内における各端末に対するウィルス対策ファイル、セキュリティパッチの管理サービスの提供を検討していきます。

(3) 実施時期: 平成16年12月1日~平成17年3月31日(予定)

(4) 両社の役割
[1]JSAT
・衛星回線による配信ネットワークの提供
・お客さま宅内機器(アンテナ、受信PC、配信ソフトウェアなど)の提供
[2]NTT Com
・ウィルス対策ファイル、セキュリティパッチファイルなどの配信管理
・配信用データセンタおよびサーバシステム構築
・セキュリティベンダとの接続および連携体制の構築



3. 今後の展開
 試験サービス終了後は検証結果を踏まえ、速やかに本サービスの提供を開始します。
 また、本サービスの販売体制については、NTT Comのセキュリティパッケージサービスの1つとして提供する予定です。


別紙:「サイバーセキュリティネットサービス(仮称)」提供イメージ


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