平成16年5月21日

日系キャリアとして初のインドでの国際IP-VPNサービス(MPLSタイプ)の
提供について


 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)とインド最大の国際通信キャリアVidesh Sanchar Nigam Limited(略称:VSNL)は、インドにおける「ArcstarグローバルIP-VPNサービス」の提供について平成16年5月21日に合意しました。これに基づき、両社は、インド国内のムンバイにIP-VPN通信設備を設置し、5月末よりサービスを開始します。今回の合意により、NTT Comは、インドにIP-VPN通信設備を設置した初の日系通信キャリアとなります。

 NTT Comはインドにおけるパートナーとして、国際通信サービスのリーディングカンパニーであるVSNLと提携することにより、インドにおける競争力の向上を図ります。またVSNLは、NTT Comの持つ世界最大級の国際IP-VPNサービス(MPLSタイプ)を提供することで、国際メニューの充実を図ります。

 インドでは、安価で優秀なソフトウエア開発エンジニアおよび英語対応のコールセンタ人員が豊富なことから、欧米企業を中心に、多くの多国籍企業が進出しています。日系企業も、すでに200社以上が進出しており、MPLS(Multi Protocol Label Switching)*技術を用いた、高セキュリティ、高速、高品質な、国際IPプライベートネットワークサービスの要望が高まっています。今回の合意により、インドにおいても「ArcstarグローバルIP-VPNサービス」の利用が可能となり、両社としても日系企業の高まるニーズにお応えしていきます。


* MPLS:IPパケットにラベルを付加して高速伝送する技術。転送先の決定にIPアドレスではなく付与したラベルを用いることにより、複数のお客さまのIPアドレス体系を区別して取扱うことができ、IP-VPNを実現できます。

VSNL社について
 インドの国際通信、国際インターネットサービスの最大手キャリア。インド国内の長距離国際サービスのリーダーであり、インド国内長距離に強いプレゼンスを持つキャリアとして、インドにおける企業データ市場のリーダー的存在である。伝統的に、キャリア向けサービスにも強かったが、タタ財閥が所有する現在、タタインディコムブランドの元、リテールサービスも急成長している。


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