平成15年1月21日
【報道発表資料】
NTTコミュニケーションズ株式会社
株式会社ワイ・ディ・シー


NTTコミュニケーションズ、ワイ・ディ・シーによる
電子契約サービス基盤の開発について
―アドビ、SII、日本オラクルの各社が技術協力を表明―


 NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 正誠、略称:NTT Com)、株式会社ワイ・ディ・シー(本社:東京都府中市、代表取締役社長:宮坂 博、略称:YDC)の両社は、NTT Comの法人向け電子認証基盤および認証事業の構築支援サービス「BLADE(ブレード)」に、電子署名文書の真正性を検証するDVCS(Data Validation and Certification Server)*1を搭載した電子契約サービス基盤の開発を行います。
 開発後は、NTT ComとYDCの販売提携のもと、医療、行政機関、横河電機グループなどに順次サービスを展開します。また、開発とサービス展開に関してはアドビ システムズ 株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:石井 幹、略称:アドビ)、セイコーインスツルメンツ株式会社(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長:入江 昭夫、略称:SII)および日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅 正明、略称:日本オラクル)の各社が技術協力を行います。


 電子契約サービス基盤は、SIIの「クロノトラスト」*2、日本オラクルの「Oracle Internet File System」*3、アドビの「Adobe(R) Acrobat(R) 5.0日本語版」*4の技術によって実現するもので、このたびのサービスは、NTT Comが提供する法人向け電子認証基盤および認証事業の構築支援サービス「BLADE(ブレード)」における電子契約文書の真正性を長期に渡って検証・管理する基盤サービスです。また、同サービスにおいては、電子契約文書の署名検証に国内で初めてRFC3029 DVCSの技術仕様を実装しており、署名者の公開鍵証明書の有効期限が切れた後も署名の有効性を検証できるなど、長期に渡って電子文書の証拠力を保持することが可能です。  


(*1)DVCS:(Data Validation and Certification Server):電子署名検証、公開鍵証明書検証などの機能を提供するための技術仕様。RFC3029(Request For Comment)で定義されている。

(*2)クロノトラスト:ネット上の時刻認証サービス。協定世界時と同期した原子時計とユーザをPKIで結び、厳正な第三者として時刻配信・監査・認証を行う。

(*3)Oracle Internet File System:「Oracle9i Databaseにあらゆるデータを格納するための画期的なコンテンツ管理拡張機能です。優れたコンテンツ管理機能を標準で搭載し、検索性やセキュリティにも優れ、企業内に散在するあらゆるデータ資源を一括管理します。

(*4)Adobe(R) Acrobat(R) 5.0日本語版:Adobe Acrobatは、Adobe Acrobat Readerで閲覧、印刷が可能な電子ファイルAdobe PDFファイルの生成、また生成したファイルへの複数の電子署名の付与・セキュリティ・注釈・編集などを行ないます。



1.事業背景とサービス内容
 電子政府の推進やインターネットに関連する法制度の整備などにより、申請や契約などの公式文書の電子化が急速に進んでいます。しかし、改ざんが容易な電子文書には、従来の紙書類と同様の安全性と信頼性が求められ、特に、長期的な保管が必要となる電子データの真正性を検証・管理するソリューションが必要となります。
 このような状況から、NTT Comなどの5社は、電子データの真正性を証明する電子署名の署名検証から、公式文書として認証する電子公証、その公証文書を長期的に保管し、かつ保管された文書の真正性を常時検証できる統合的なサービスを開発することで、ASP型の基盤サービスとしてワンストップでの提供を行います。


2.サービスの特長
 本サービスは、以下の5つの機能を提供します。

■電子証明書・電子署名検証機能の提供
電子署名された電子文書の作成者・有効性をリアルタイムで認証し、電子文書の真正性を証明します。また、電子文書の承認フローに対して、複数の署名の管理も行います。

■電子公証機能の提供
電子文書が作成された際の電子的な日付付与や内容が改ざんされていないことを第三者として保証し、電子受領書を発行します。

■電子文書保管機能の提供
上記の電子公証機能に基づき、電子文書を長期に渡って安全に保管します。また、保管後の見読性機能を持つことで、複数人での共有、検索、閲覧、修正およびアクセス権限の設定などすべての操作履歴を記録する文書管理サービスを提供します。

■署名再検証機能の提供
署名再検証機能の提供により、長期間の保管が求められる申請や契約などの電子文書が、署名に使用した証明書の有効期限切れや失効後であっても、確定時の有効性検証を可能にします。

■開発ツールの提供
SDK(Software Development Kit)の提供により、既存の業務アプリケーションとの統合や、その他各種アプリケーションとの接続を容易に実現できます。



3.各社の役割
 NTT Comの「BLADE(ブレード)」の電子契約基盤サービスにアドビ、SII、日本オラクルの各社の技術を統合し、本サービスの開発を行います。また、NTT ComとYDCは、開発作業の完了後、共同でサービス展開を行う予定です。なお、各社の役割は次のとおりです。
 
NTT Com: 各社の技術を統合した電子契約基盤サービス(署名、署名検証、電子公証など)の開発とアウトソーシングサービス(電子認証局の運用、電子証明書の発行、カスタマーサポートなど)の提供
YDC: コストパフォーマンスの高いアプリケーションインタフェース(API)を具現化するためのコンピテンスセンタの設立。BLADEを利用するお客さま向けの実装ベースでの各種検証の実施、およびインタフェース設計・開発
アドビ: Adobe PDFへの複数署名機能を持つ「Adobe Acrobat 5.0 日本語版」および関連技術の提供
SII: 時刻認証サービス「クロノトラスト」を用いた時刻認証、タイムスタンプ技術の提供
日本オラクル: 「Oracle9i」による堅牢なデータ管理に支えられた「Oracle Internet File System」(「Oracle 9iFS」)による電子文書保管技術の提供



4.サービス提供開始予定
 平成15年4月頃


5.売上見込み
初年度は10億円を見込み、3年後には年間40億円の売上を目指します


■NTTコミュニケーションズ株式会社の「BLADE」について
法人の電子認証基盤および認証事業の構築支援サービスである「BLADE」は、シングルサインオンや電子署名など、様々な最先端技術を利用して構築された電子認証基盤の上で、安全かつシームレスな電子商取引や各種アプリケーションサービスの提供および利用を実現するためのサービスです。http://www.ntt.com/blade


■株式会社ワイ・ディ・シーについて
株式会社ワイ・ディ・シー(YDC)は1972年創立のシステムインテグレータです。横河電機グループのIT専門企業としてデータベースやセキュリティ、ネットワークなど基盤技術をベースとしたERP、EAIソリューションを製造・流通サービス業など数々の企業に提供・構築しております。今回、「BLADE」の基盤APIの開発を担当しており、お客さまの各種アプリケーションの構築を支援します。http://www.ydc.co.jp/ydc.html


■アドビ システムズ 株式会社について
アドビ システムズ社は、1982年に設立された、米国カリフォルニア州サンノゼに本社をおくソフトウェア会社です。これまで、法人ユーザおよびクリエイタ向けにさまざまなソフトウェアを提供し、ネットワークパブリッシングを推進してきました。また、ERP, CRM, SCMなど高度に電子化されたコアビジネスシステムと、契約書、報告書、提案書、請求書などの文書に依存したビジネスプロセスをスムーズに統合するソリューションを企業・行政機関に提供しています。アドビ システムズ 株式会社はその日本法人です。詳細な情報は、Web サイトhttp://www.adobe.co.jp/でご覧いただけます。


■セイコーインスツルメンツ株式会社について
1937年、第二精工舎として創業。腕時計製造を通じて培われた精密技術を基礎に電子部品、携帯情報機器、産業用機器などの事業を展開。2002年からSEIKOブランドによる時刻認証サービス「クロノトラスト」を事業化。信頼できる第三者機関としてネットワーク上で時刻を配信・認証し、安心して取引や情報交換ができる環境をサポートします。(SEIKOはセイコー株式会社の登録商標です)URL:http://www.sii.co.jp/


■日本オラクル株式会社について
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点としたEビジネス構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日の店頭市場への株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1623名(2002年5月末現在)。http://www.oracle.co.jp/





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