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Teamsが遅い10の原因と対策|オフィス・テレワークの利用シーンごとに解説!

Teamsが遅い10の原因と対策|オフィス・テレワークの利用シーンごとに解説!

Microsoft Teams(以下Teams)のライブイベントやビデオ会議を使用していると、動作が遅い・重いと感じることがあります。Teamsの動作が遅くなると、会議中の画質や音質が悪くなり、画面共有やチャットといった基本的な機能を使えなくなるケースも出てきます。

しかし、このような問題は簡単な設定だけで改善されることもあるため、まずは自分でできる対策を試してみましょう。

こちらの記事では、Teamsが遅い原因とその改善方法を解説します。

Teamsが遅い原因と対策方法の一覧表

Teamsが遅い10の原因と対策|オフィス・テレワークの利用シーンごとに解説!

Teamsの読み込み、立ち上がりなどの動作が遅くなる原因は、使用環境によって異なります。まずは、普段よくTeamsを利用している環境から原因を探りましょう。

以下に、原因と解決策をまとめます。

使用環境 原因 解決策
オフィスワーク ネットワーク帯域のひっ迫 eCDNの導入
Teamsの設定内容の問題 設定内容の最適化
Windows資格情報の不要物 不要な情報を削除
テレワーク 混雑しない時間帯での利用 混雑しない時間帯を狙う
ネットワーク環境が不安定
  • ルーター設置場所変更
  • メッシュWi-Fi構築
  • 通信機器の乗り換え
Wi-Fiやモバイル端末の通信制限
  • データチャージ活用
  • レンタルWi-Fi
  • データ無制限サービス
Windows資格情報の不要物
  • 省電力モード無効
  • 端末の買い替え
オフィス・テレワーク共通 端末のメモリ不足 不要なタスクを切る
不要なファイル・キャッシュ
  • Webキャッシュ削除
  • アプリキャッシュ削除
Teamsのシステム異常
  • 復旧を待つ
  • 代替ツールを使用

ここからは、使用環境別にTeamsが遅い原因と解決策の詳細を解説します。

【オフィスワーク】Teamsが遅い原因と改善方法

Teamsが遅い10の原因と対策|オフィス・テレワークの利用シーンごとに解説!

まずは、オフィスワークでTeamsを利用しているときに起こりやすい原因と改善方法を解説します。

ネットワーク帯域のひっ迫

Teamsライブイベントには最大10,000名、Teams会議には最大1,000名が参加できますが、一度に大人数がツールを使用すると、ネットワーク帯域がひっ迫する可能性があります。すると回線が混み合い、動画の遅延や画質の劣化、通信速度低下による業務への支障といった問題が発生しがちです。従業員の業務内容や置かれている状況に応じて効率の良い働き方を選択できるようになるからです。

Teamsが遅い10の原因と対策|オフィス・テレワークの利用シーンごとに解説!

帯域ひっ迫の問題を解決するには契約帯域を増やす方法がありますが、増設工事が必要になるため、すぐに遅延が解消されるわけではありません。

そこで、eCDN(enterprise Content Delivery Network)の活用がおすすめです。eCDNは帯域を増やすのではなく、ネットワーク消費量を削減することで帯域ひっ迫を解消します。

Teamsが遅い10の原因と対策|オフィス・テレワークの利用シーンごとに解説!

これにより、契約帯域を増やすことなくTeamsの遅延問題に対処可能です。

Teamsの設定内容に問題がある

Teamsの設定で「GPUハードウェア・アクセラレータ」を有効にすることで、本来であれば画質が改良され映像がより綺麗に映ります。しかし、グラフィックボードを搭載していないパソコンでは、かえって画質が悪化し、さらに動作まで重くなってしまうので注意が必要です。

また、「自動起動」の設定が有効になっている場合もTeamsアプリに負荷がかかりやすく、動作が遅くなってしまう原因となります。

Teamsの動作や反応が遅い場合は、これらの設定を見直してみるのも良いでしょう。

具体的な方法としては、まずTeamsアプリの画面右上にある3点リーダをクリックし、「設定」を選択します。

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設定画面では「一般」を選択し、画面を「アプリケーション」の項目までスクロールします。

Teamsが遅い10の原因と対策|オフィス・テレワークの利用シーンごとに解説!

あとは、必要に応じて以下の設定を行ってください。そのスペースを有効活用することで、より働きやすいオフィススタイルの構築が可能です。

  • アプリケーションの自動起動:チェックを外すとPC起動時に自動で起動しなくなる
  • GPUハードウェア・アクセラレータを無効にする:チェックを入れると無効化

設定内容は自動的に保存されるので、画面右上の「×」を押すと設定完了です。念のためTeamsアプリを閉じ、再起動させておきましょう。

Windows資格情報に不要物が溜まっている

Windows内で扱われているリソースは、「Windows資格情報」という管理システムで制御されており、長くパソコンを使用していると不要物が溜まりやすくなります。もし上記2つの改善策が効果を発揮しない場合は、Windows資格情報にアクセスし、Teams関連の不要物を削除してみましょう。そのスペースを有効活用することで、より働きやすいオフィススタイルの構築が可能です。

Windows資格情報にアクセスするには、まず「Win + R」を押し「ファイル名を指定して実行」のウィンドウを開きます。名前の箇所に「control.exe /name Microsoft.CredentialManager」と入力してください。

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コントロールパネルにある資格情報の管理ページに移行し、「Windows資格情報」をクリックします。「汎用資格情報」のなかにある「ms Teams」から始まる情報を削除すれば作業は完了です。

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コントロールパネルにある資格情報の管理ページに移行し、「Windows資格情報」をクリックします。「汎用資格情報」のなかにある「ms Teams」から始まる情報を削除すれば作業は完了です。

【テレワーク】Teamsが遅い原因と改善方法

【テレワーク】Teamsが遅い原因と改善方法

テレワークでTeamsを利用する場合、自宅で使っているスマートフォンやWi-Fiが原因でTeamsが遅くなることがあります。以下で具体的な原因と改善方法を解説します。

回線が混雑しやすい時間帯での利用

自宅のインターネット回線を利用してTeamsにアクセスしている場合は、回線が混雑しやすい時間帯に速度が低下するケースがあります。

回線の混雑を避けるには、インターネット利用者が少ない時間帯を狙うと良いでしょう。

総務省情報通信政策研究所の「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、インターネット利用量は朝から夕方にかけて増えていき、21~23時でピークに達するといいます。

回線が混雑しやすい時間帯での利用

出典:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査|総務省

Teamsの動作が遅い場合は、インターネット利用者が少ない時間帯を狙ってアプリを利用してみてください。

ネットワーク環境が不安定

自宅でWi-Fiを利用している場合、電波の干渉具合によってネットワーク速度が低下する可能性があります。特に電波の通り道に障害物があるか、電子レンジやBluetoothが干渉している場合は注意が必要です。

解決策としては、まずネットワーク速度測定ツールの「Speedtest」や「ドコモスピードテスト」などを使い速さを計測しましょう。

Teams会議でビデオ通話を行う場合、下り(ダウンロード)速度は最低でも2.5~4.0Mbps必要です。通話中に画面共有をするなら、最低2.5Mbpsの速度が求められます。

もしネットワーク環境が不安定なときは、以下の方法を検討してみましょう。

  • Wi-Fiルーターを障害物の影響を受けない場所に設置する
  • 複数台の中継機を経由できるメッシュWi-Fiの環境を構築する
  • 速度の速い通信機器への乗り換えを検討する

Wi-Fiやモバイル端末の通信制限

利用中のポケットWi-Fiやモバイル端末に通信制限がかかっている場合、最大通信速度が128kbps~1Mbps程度に制限されてしまいます。先述の通り、Teams会議でビデオ通話をする場合、最低でも2.5~4.0Mbpsの下り速度が必要になるため、速度制限下ではTeamsの動作が重く感じるでしょう。

テレワーク中の業務を正当に評価するには、目標管理ツールや工数管理ツールなどを導入して進捗状況を可視化するのが効果的です。近年はクラウド型のツールが多く、テレワークだけではなくオフィスワークにも適用できます。

速度制限中にどうしてもTeams会議を使用しなければならないときは、以下の方法を検討してみてください。

  • 利用中のサービス会社が提供しているデータチャージ機能を使う
  • 1日から借りられるレンタルWi-Fiサービスに申し込む
  • データ無制限プランを提供するサービス会社に乗り換える

パソコンやスマートフォンのスペック不足

パソコンやスマートフォンの性能が低いと、Teamsの動作が遅くなる可能性があります。あらかじめ、Teamsの推奨スペックを確認しておきましょう。

最低限必要な端末のスペックは以下の通りです。

Windows PC Mac
プロセッサ 最小速度1.1 GHz 以上、2コア インテルCore Duo
メモリ 4GB 4GB
ハードディスク 3GBの空きディスク容量 1.5GBの空きディスク容量
ディスプレイ 1024×768の画面解像度 1280×800の画面解像度

もし上記のスペックに達していない場合は、端末を買い替えることも視野に入れる必要があります。また、端末の省電力モードを無効にすると速度が改善する可能性もあるため、一度試してみてください。

【オフィス・テレワーク共通】Teamsが遅い原因と改善方法

【オフィス・テレワーク共通】Teamsが遅い原因と改善方法

最後にオフィスワークとテレワークで共通する原因と改善方法を解説します。

端末への高負荷によるメモリ不足

利用している端末に負荷がかかりすぎると、パフォーマンスが低下し、Teamsが遅くなる可能性があります。これはメモリ不足が原因で、主に以下のようなケースが該当します。

  • Webブラウザ上で同時に数多くのタブを開いている
  • Webブラウザと同時に複数のソフトを起動している
  • バックグラウンドでセキュリティソフトが稼働している

現在メモリをどの程度消費しているかという目安は、Windows のタスクマネージャーから確認可能。「Ctrl + Alt + Del」のボタンを同時に押し、タスクマネージャーを開きましょう。

「パフォーマンス」のタブをクリックし、「メモリ」の項目から状況を確認できます。

端末への高負荷によるメモリ不足

Webブラウザやソフトを開いていない状態であれば、50%以内のメモリ使用率が理想的です。Webブラウザやソフトを使用している最中は、80%を超えると動作が重くなり始めます。高くても70%台におさまるよう不要なタスクを終了させましょう。

不要なファイル・キャッシュが溜まっている

Webブラウザに蓄積されているキャッシュは、ページの表示速度を速めるほか、ログイン時の入力作業を簡素化させる役割があります。しかし、長くWebブラウザを使用していると、処理すべきキャッシュやファイルが膨大になり端末のパフォーマンスを低下させるのです。

Webブラウザのキャッシュを削除するには、Google Chromeの場合、画面右上にある3点リーダをクリック。そのなかにある「その他のツール」から「閲覧履歴を消去」を選択しましょう。

不要なファイル・キャッシュが溜まっている

閲覧履歴データの削除画面に移行し、データを削除する期間を選択、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「データを削除」をクリックします。

閲覧履歴データの削除画面に移行し、データを削除する期間を選択

また、Web版ではなくアプリ版Teamsを利用している場合は、アプリ内に蓄積されている古いキャッシュやファイルも削除しておくと良いでしょう。アプリ内のキャッシュとファイルは、エクスプローラーの「AppData」に保存されています。

エクスプローラーを開き「PC」からローカルドライブにアクセス。「ユーザー」のフォルダをクリックしましょう。

エクスプローラーを開き「PC」からローカルドライブにアクセス。

「AppData」のフォルダは隠しファイルなので、表示されていない場合はエクスプローラーの「表示」タブから「隠しファイル」のチェックをオンにします。「隠しファイル」にチェックを入れた後、「ユーザー」フォルダ内の「Default」をクリックします。

「AppData」のフォルダは隠しファイルなので、表示されていない場合はエクスプローラーの「表示」タブから

「Default」のフォルダ以降は以下の順にクリックしていきましょう。

● Default → AppData → Roaming → Microsoft → Teams

最後に、「Teams」のフォルダ内にある不要なキャッシュやファイルを削除します。システムに影響を及ぼさない削除可能なファイルは以下の通りです。念のためコピーをとってから削除してください。

  • blob_storage
  • Cache
  • Code Cache
  • databases
  • GPUCache
  • images
  • Local Storage
  • logs
  • meeating-addin / Cache
  • Service Worker
  • Session Storage
  • tmp
  • watchdog
  • logs.txt
  • old_logs_xxxxxxxxxxxxxx.txt
  • watchdog_xx.json

Teamsのシステムに何らかの異常がある

Teamsのシステムにトラブルが発生すると、アカウントにアクセスできずWeb会議も開けない状態になります。システムの復旧はTeamsのメンテナンス次第なので、こうなると待つしかありません。

トラブル発生中に緊急の会議を開きたい場合は、アカウントなしで簡単にアクセスできる「Zoom Meetings(ズーム・ミーティング)」や「Google Meet(グーグルミート)」などで代用する手もあります。

オンラインでのコミュニケーションをもっと快適に

Teamsの利用によりネットワーク帯域がひっ迫したり、Teamsのシステムに何らかのトラブルが発生したりした際の対策として、よりネットワーク通信量の小さなコミュニケーションツールを用意しておくこともできます。

NTTコミュニケーションズが提供するオンラインワークスペース「NeWork(ニュワーク)では、用途に合わせ配信する音声や映像の品質の最適化を行っているため、他のWeb会議サービスと比較してネットワーク通信量の削減を図ることができます。

さらに、「NeWork」では他の人が何をしているのか、いま話しかけてOKなのかを一目で判断でき、そのまま気軽にワンクリックで話しかけられるので、会議だけではない「偶然の立ち話」もオンライン上で実現し、社員同士のコミュニケーションの質と量の向上が見込めます。

  • チームのコミュニケーションを活性化したい
  • 離れている拠点間の情報連携を強化したい
  • 新入社員や若手がちょっとした相談をもっと気軽にできるようにしたい

オンラインでの簡単なアカウント登録でFreeプラン(無料)からスタートできること、国産サービスでセキュリティ対策やサポート面が充実していることも、メリットです。

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