イータックスで出来ること。個人から法人まで解説

イータックスで出来ること。個人から法人まで解説

公開日:2023/2/8

イータックスは、「政府が運営している税金申告のためのシステム」という認識は多くの経理担当者や個人事業主は知っていると想定されます。しかし、確定申告や年末調整以外ではどのような使い方ができるのか、個人と法人で何か違いがあるのかまで知らないというケースもあるのではないでしょうか。

今回は、イータックスの概要にふれたうえで、個人、法人でできること、必要な準備などについて詳しくふれていきます。

イータックスとはどのようなものか

イータックスとは、確定申告をインターネット上で行うことのできるシステムです。各種税金の先生だけでなく、申請した上で発生した税金もコンビニなどで納付することができます。

イータックスは、2004年の6月から運用が開始されたシステムであり、 運営は国税庁が行っています。税理士・従業員・個人事業主、法人など税金の報告が必要であれば利用可能です。

また、利用する場合は、マイナンバーカードやICカードリーダ、利用者識別番号などの準備も必要です。利用者識別番号については、秘密の答えを設定せずに忘れてしまった場合は管轄の税務署で変更手続きを行わなければなりません。

イータックスで個人事業主・企業が申請できること

ここからは個人事業主と企業がイータックスでできることについて解説していきます。個人の場合、確定申告が行える点に注目しがちですが、青色申告の開始や廃止、開業・ 廃業の届出なども実施できます。

個人事業主

個人事業主がイータックスで申請できる項目は次のようになります。

・年間の総所得から所得税を確定する確定申告
・事業を新しくスタートした場合の開業届、廃止した場合の廃止届
・白色申告と比較して控除額が高い青色申告の開始・取りやめに関する届出
・税金を支払うことによって生活が困難となる場合などに申請できる国税の猶予制度
・誤った金額の納税を行った場合に更正の請求(所得税)

税金に関する手続きだけでなく、開業届や廃止届などもイータックスのシステム上で手続き可能です。また、所得税に関する手続きはイータックスのみで行えるものも多いといえます。

企業

企業がイータックスを利用してできる項目は次のようなものがあります。

・法人税及び消費税の申告
・源泉徴収関連の手続き
・事業税、都道府県の申告

法人においても国税に関わる殆どの申請や手続きが可能です。

イータックスを利用する意味

ここからは、イータックスを利用する意味についてみていきます。実際に、確定申告や税金のあらゆる申請はイータックスでなくとも郵送や直接持込でも対応できます。そのうえで、イータックスを利用することで、還付金のスピードや青色申告の控除額が変化するなどの影響がある点は知っておきましょう。

還付金のスピードが早まる

還付金は、払い過ぎた税金がある場合に年末調整や確定申告から1カ月後に還付される金額のことを指します。そして、イータックスを利用した場合、還付金の振り込みまでの速さが最短で2週間程度に短縮されます。

なるべく早く還付金を受け取りたい場合は、イータックスを活用しましょう。

青色申告の控除額が変化する

青色申告の特別控除額は、イータックスを使用しなければ最大55万円です。しかし、イータックスを利用することで最大65万円となります。より多くの控除額を適用したい場合は、イータックスから確定申告を行うことが大切です。

準備すればどこでも申請できる

イータックスは必要な準備を行えば、どこからでも申請可能です。そのため、日本にいない状態だったり、旅行中だったりした場合でも申請を行えます。管轄の税務署まで提出しに行く手間を省けます。

また、紙で必要だった次のような書類の提出を省略することが可能です。

・源泉徴収票
・生命保険控除の証明書
・雑損控除の証明書

各証明書は全て添付が必要ないものの、5年間は書類の保管義務があります。

各証明書の保存に関しては、電子帳簿保存法も無視できません。電子帳簿保存法の内容が気になる方はこちらからどうぞ。

イータックス以外の確定申告の方法

ここからは、イータックス以外の確定申告の方法について解説していきます。手軽さでいえばイータックスの利便性が高く、青色申告であれば控除額まで変化するものの、やむを得ない場合は、郵送と税務署への持ち込みで対処可能です。

郵送

確定申告に関しては、管轄の税務署へ向けて郵送で送ることが可能です。メリットは消印さえあれば、期日ギリギリであっても期期切れとして処理されない点や税務署に出向く必要がない点が挙げられます。

しかし、郵送代が発生する・修正があった場合に手間がかかる点はデメリットといえるでしょう。

管轄税務署への持ち込み

確定申告は管轄の税務署へ持ち込むことによって申請することが可能です。メリットは対面で、必要書類や手続きを教えてもらうことができる点だといえます。

しかし、確定申告の時期であれば混雑する可能性が高く、足りない書類があれば後日また出向く必要があるため、時間と手間がかかる点はデメリットになります。

イータックスを利用しやすくするための準備

イータックスはインターネットを介して、税金の申告ができるシステムです。そのため、経費精算システムや会計ソフトを使用した場合、スムーズな計算が可能となり、業務効率化や時間の短縮を図れるでしょう。

例えば、業務で移動頻度が多い場合は、NTTコミュニケーションズが提供する経費精算ツールSmartGo®Stapleを活用できます。とくに、交通系ICカードであるSuicaと連携できるため、交通費に関係する経費精算の業務を効率化できるでしょう

まとめ

イータックスは、インターネットを介して税金の申告が可能なシステムです。個人から法人まで幅広く対応することができます。また、還付金の振込みのスピードが早くなる、青色申告の特別控除額が変化するため、有効に活用しましょう。

ただし、ソフトウェアインストールやインターネット回線、ICカードリーダーなどの事前準備が必要です。

NTTコミュニケーションズでは、経費精算ツールでSmartGo®Stapleを提供しています。交通系ICカードのSuicaと連携できるため、Suicaを使用した移動の機会が多い場合に経費精算の業務を効率化できます。交通費の精算する時間の多さで、頭を悩ませている場合はSmartGo® Stapleの導入を検討してみましょう。

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