サブスクリプションとは? 定額制との違いをわかりやすく解説

2021年9月30日公開

(最終更新日:2023年2月3日)

サブスクリプションとは? 定額制との違いをわかりやすく解説

サブスクリプションとは「定期購読、継続購入」を意味し、商品やサービスを所有・購入するのではなく、一定期間利用できる権利に対して料金を支払うビジネスモデルを指します。英語圏では新聞、雑誌の定期購読などで古くから用いられている言葉です。

まとめ

この記事では次の内容が約7分で読めます。

  1. いまさら聞けない! サブスクリプションってどんな意味?
  2. 定額制、リカーリング、リース、レンタルとはどう違う?
  3. ほかのビジネスモデルとサブスクリプションを比較してみる

サブスクリプションとは? 意味をわかりやすく解説します

サブスクリプションとは? 定額制との違いをわかりやすく解説 | サブスクリプションとは? 意味をわかりやすく解説します

そもそもの英語の意味は?

「サブスクリプション(subscription)」には「定期購読、継続購入」という意味があり、動詞の「サブスクライブ(subscribe)」は「定期購読する、定期購入する」という意味になります。最近よく目にするサブスクリプションですが、もともとは新聞や雑誌の定期購読を意味する言葉でした。

サブスク・サブスクリプションサービスとは?

日本では、サブスクリプションを略して「サブスク」と呼ばれることが多いようです。語尾に「サービス」が続くサブスクリプションサービスとは、顧客が月1回、年1回などで料金を支払って受けられるサービスを指します。代表的な音楽配信サービス「Spotify(スポティファイ)」、動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」は月額制のサブスクリプションサービスです。一定の料金を支払えば、音楽が聴き放題、動画が見放題になるメリットがあります。

ほかのビジネスモデルとはどこが違う?

サブスクリプションとは? 定額制との違いをわかりやすく解説 | ほかのビジネスモデルとはどこが違う?

定額制/月額制、リカーリング、リース、レンタル、シェアリングエコノミーといった、サブスクリプションに類似し、混同されてしまいがちなビジネスモデルがいくつかあります。まずは、その違いを見てみましょう。

  サブスクリプション 定額制/月額制 リカーリング
特長1 短期から長期契約で商品やサービスが「定額制」で利用できる 短期から長期契約で商品やサービスが「定額制」で利用できる 短期から長期契約で商品やサービスが「従量制」で利用できる
特長2 いつでも好きなときに解約できる 購入するより割安で容易に解約できる 新たに商品を購入する必要がないためコストが抑えられる
特長3 顧客ニーズに応じて継続的にアップデートされる 契約後の商品、サービスのアップデートはない 従量課金の支払い、消耗品の購入などが必須となる
  リース レンタル シェアリングエコノミー
特長1 長期契約で高額な商品を割安に借りられる 短期契約で商品や場所などが割安に借りられる 短期から長期契約で個人の資産やスキルが借りられる
特長2 用途や好みに応じて借りたい商品を選べる 数時間から数日単位のため手軽に利用しやすい 継続利用の縛りがないため手軽に利用しやすい
特長3 途中解約できない、あるいは違約金が発生する 返却が前提となるため交換・購入はできない 個人間の貸し借りのためトラブルのリスクがある

定額制/月額制とサブスクリプションの違い

定期的に決まった料金を支払い、サービスを利用したり、商品を受け取ったりする「定額制/月額制」は、サブスクリプションと同義でとらえられることが少なくありません。しかし、双方の明確な違いはサービスのゴールにあります。一般的な定額制/月額制は顧客に固定の商品やサービスを提供することがゴールになります。一方、サブスクリプションは、顧客ニーズ分析、顧客満足度の改善などでLTV(顧客生涯価値)の向上を継続的に目指すため、ゴールがない点が大きな違いと言えるでしょう。

リカーリングとサブスクリプションの違い

「リカーリング(Recurring)」は「繰り返す・循環する」などの意味があり、ベースとなる商品やサービスとは別に、さらに価値ある商品やサービスを購入してもらうことで長期的な収益を目指すビジネスモデルです。電気、ガス、水道のような基本料金に「毎月使った分の料金」(従量課金)を上乗せして支払うサービス、あるいは利用にあたり消耗品の購入が必要になるプリンター(インク)、ウォーターサーバー(水)なども該当します。定額制のサブスクリプションとの違いは、必ずしも利用料が一定ではないこと、利用状況に応じて従量課金の支払い、消耗品の購入などが必須となる点にあります。

リースとサブスクリプションの違い

「リース(Lease)」は、比較的高額な機械や設備などを長期的に貸し出すビジネスモデルです。自費で購入するには高額なクルマ、複合機、サーバーなどを、割安な月額料金を支払うことで「借りる」ことができます。複数の選択肢から用途や好みに応じて借りたい商品を選べるメリットもあります。一方で2年などの長期契約が前提となるため、いつでも解約できるサブスクリプションは異なり、途中解約できない、あるいは違約金が発生するデメリットもあります。

レンタルとサブスクリプションの違い

「レンタル(Rental)」には「有料貸し出し」の意味があり、不特定多数の顧客に対して1日から数日(レンタカー、DVDレンタルなど)、短いものであれば30分から1時間(レンタルスペースなど)の短期契約で貸し出すことを指します。サブスクリプションとの明確な違いは「利用期間」です。一時的に借りて利用するならレンタル、長期的に繰り返し利用する場合はサブスクリプションが適しています。さらにレンタルは返却が前提となりますが、サブスクリプションは、気に入らなければ交換、気に入れば購入できるといったサービスもあります。

シェアリングエコノミーとサブスクリプションの違い

「シェアリングエコノミー(Sharing economy)」とは「共有経済」を意味します。一般的には個人の持つ乗り物、住居、家具といった資産、あるいはベビーシッター、家事代行などのスキルを他人に貸し出す、あるいは貸し出しを仲介する会員サービスのことを指します。サブスクリプションは継続的な利用が前提となりますが、シェアリングエコノミーは継続利用の縛りがなく、必要なときにその都度借りて利用できます。この点が両者の大きな違いです。なお、サブスクリプションとは異なり、個人間で貸し借りを行う際にはトラブルのリスクも踏まえておくべきでしょう。

いつでも解約できるサブスクリプションの“落とし穴”とは

サブスクリプションとは? 定額制との違いをわかりやすく解説 | いつでも解約できるサブスクリプションの“落とし穴”とは

契約しやすく、いつでも解約できるのがサブスクリプションのメリットです。一方でサービスによっては解約や削除の方法がわかりにくい場合があります。iPhone、Androidといったスマートフォンなどでサブスクリプションを利用する場合、契約前に解約や削除の方法をしっかり確認しておきましょう。解約が正しくできていないと、請求が続いてしまうので注意が必要です。

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