市場規模は急拡大! 国内サブスクリプションビジネス実態調査

2021年9月30日公開

(最終更新日:2023年2月3日)

市場規模は急拡大! 国内サブスクリプションビジネス実態調査

サブスクリプションビジネスの市場は、今後、どのように拡大するのでしょうか。さまざまな実態調査をひも解くと、国内のBtoCおよびBtoBを合わせたサブスクリプションサービスの市場規模は、2024年に50兆円に達すると試算します。

  • 弊社独自の算出方法により予想

まとめ

この記事では次の内容が約5分で読めます。

  1. 巨大な市場が生まれる? BtoC/BtoBサブスクリプションサービスの国内市場規模
  2. サブスクリプション市場急成長の背景にある消費者のライフスタイルの変化とは
  3. 年代別サブスクリプションサービスの利用率から見えてきた狙うべき“ターゲット”とは

BtoC サブスクリプションサービスの国内市場規模(推移と予測)

市場規模は急拡大! 国内サブスクリプションビジネス実態調査 | BtoC サブスクリプションサービスの国内市場規模(推移と予測)

2020年の8,000億円から2024年には1.2兆円へ拡大

国内BtoCサブスクリプション市場規模は2020年で8,000億円、2024年には4,000億円増の1.2兆円に達すると見込んでいます。サービス領域としてはファッション、美容、飲食、教育、ソフト、各種物品、食品、自動車、音楽配信、動画配信、ニュース配信、電子書籍など多岐にわたり、幅広い業界・業種の企業が参入している状況です。

  • 弊社独自の算出方法により予想

5割超の消費者が「できるだけモノを持たない暮らしに憧れる」

国内BtoCサブスクリプションの市場規模が拡大する背景には、「心の豊かさを重視する」消費者(62.0%)が、「物の豊かさを重視する」消費者(29.6%)の2倍以上に達する調査結果が示すように、消費者の価値観の変化が大きく影響しています。さらに「できるだけモノを持たない暮らしに憧れる」に当てはまるとした回答が51.9%を占める調査結果もあり、今後も「モノを所有する」から「コトとして利用する」へ移行する消費者は増えていくと考えられます。

できるだけモノを持たない暮らしに憧れる(n=3,000)
市場規模は急拡大! 国内サブスクリプションビジネス実態調査 | 「できるだけモノを持たない暮らしに憧れる(n=3,000)」のグラフ
  • サブスクリプションサービスの動向整理(消費者庁)(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/meeting_materials/assets/internet_committee_200205_0002.pdf)を加工して作成

下記のページでサブスクリプションビジネスのメリット・デメリットを詳しく解説しています。

特に動画配信・音楽配信の利用者数を中心に増加

国内のBtoCサブスクリプションサービスで人気を二分するのが動画配信と音楽配信です。有料動画配信の利用率は16.3%に達し、うち86.5%が定額の見放題サービスを利用しています。音楽配信でのサブスクリプションの売上高は、音楽配信全体644億円のうち49%にあたる315億円です。いずれも2018年の調査結果であり、現在は売上高と利用率、利用者数はさらに伸びていると考えて間違いありません。DVDやCDなどの「モノ」を購入して所有するから、動画や音楽の配信サービスを「コト」として気軽に利用するというスタイルへ、消費者の行動が明らかにシフトしていると見るべきでしょう。

有料動画配信利用率の推移
市場規模は急拡大! 国内サブスクリプションビジネス実態調査 | 「有料動画配信利用率の推移」のグラフ
定額見放題サービスの利用率推移
市場規模は急拡大! 国内サブスクリプションビジネス実態調査 | 「定額見放題サービスの利用率推移」のグラフ
  • サブスクリプションサービスの動向整理(消費者庁)(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/meeting_materials/assets/internet_committee_200205_0002.pdf)を加工して作成

下記のページでサブスクリプションビジネスの事例を詳しく解説しています。

年代別サブスクリプションサービスの利用率

次に、BtoCサブスクリプションサービスを「利用したことがある」「自身で契約した」と回答した利用者への調査結果をひも解いてみましょう。まず利用率の高いサブスクリプションサービスは、動画配信、音楽配信に次いで電子書籍・雑誌・コミック、ゲームといったデジタル系サービスが上位を占めています。これらのサービスはスマートフォンなどで手軽に利用できることから、年代が若くなるほど利用率が高くなっています。

さらに現在利用しているサブスクリプションサービスの数については、「1つ」(48.3%)、「2つ」(31.2%)、「3つ」(12.7%)となっており、約8割が1つないし2つのサービスを利用している状況です。なお20代、30代については、他の世代よりも3つ以上のサービスを利用する割合は高くなります。

利用しているサブスクリプション・サービス数(年代別)
市場規模は急拡大! 国内サブスクリプションビジネス実態調査 | 「利用しているサブスクリプション・サービス数(年代別)」のグラフ

BtoCサブスクリプションサービスではデジタル系サービスが上位を占め、まだまだファッション、飲食、生活系といった非デジタル系サービスの利用率はそれほど高くはありません。これを逆に考えれば、非デジタル系サービスには十分に新規参入のチャンスがあると言えるでしょう。

  • サブスクリプションサービスの動向整理(消費者庁)(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/meeting_materials/assets/internet_committee_200205_0002.pdf)を加工して作成

BtoB サブスクリプションサービスの国内市場規模(予測)

市場規模は急拡大! 国内サブスクリプションビジネス実態調査 | BtoB サブスクリプションサービスの国内市場規模(予測)

2024年にBtoC(1.2兆円)とBtoBを合わせて50兆円の予測

国内BtoCサブスクリプションの市場規模は2024年に1.2兆円に達する見込みですが、ここにBtoBの領域を加えると50兆円規模のマーケットになると予測します。この時代のムーブメントに“のるかそるか”の決断は、今後の企業活動に大きな影響を及ぼします。そして、いち早くデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進してサブスクリプションビジネスモデルに参入し、成果を出した企業ほど、熾烈な競争に勝ち残る確率は高くなるでしょう。

  • 弊社独自の算出方法により予想

市場規模が拡大する一方、サブスクリプションビジネスの課題もある

市場規模は急拡大! 国内サブスクリプションビジネス実態調査 | 市場規模が拡大する一方、サブスクリプションビジネスの課題もある

右肩上がりに急伸するサブスクリプションの市場規模ですが、サブスクリプションビジネスの立ち上げは簡単ではなく、しっかりとした計画が必要です。なぜならサブスクリプションビジネスを始めるにあたり、それなりの投資を覚悟する必要がある、収益を黒字化させるまで時間がかかる、解約させない仕組みをつくるといったさまざまな課題が存在するためです。

下記のページでサブスクリプションビジネスの課題と解決策をまとめています。

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