Subsphere

事例:株式会社ノムラシステムコーポレーション

野村芳光氏の写真

代表取締役
野村 芳光 氏

識名祥隆氏の写真

次世代戦略事業部
部長
識名 祥隆 氏

川野邉春生氏の写真

次世代戦略事業部
技術責任者
川野邉 春生 氏

バックオフィス業務で知見、スキルを蓄積
SAP×サブスクリプションを武器に世界と戦う

課題

  • SAP×サブスクリプションモデルでストックビジネスへの強化を図りたい
  • 顧客への提供に先駆けてサブスクリプションの知見、スキルの社内蓄積

対策

  • 日本の商習慣に合致した請求サイクルを柔軟に設定できるSubsphereを選定
  • SAPと連携するサブスクリプション管理システムをバックオフィス業務に導入

効果

  • Excelベースの業務を廃止、Subsphereによる一元管理で業務を効率化
  • NTT Comとの共創によるサブスクリプション展開でSAP市場の拡大を狙う

課題
SAP×サブスクリプションでストックビジネスの強化へ
提供に先駆けて知見、スキルの社内蓄積が急務に

「社員の物心両面の幸福を追求します」「社会の進歩発展に貢献します」の企業理念のもと、ノムラシステムコーポレーションは短期的な売上、利益追求ではなく継続的、長期視点での成長を目指している。同社では約25年にわたりSAP導入コンサルティングを主軸にビジネスを展開。一気通貫でプロジェクトに対応し、難度の高い案件を成功させてきたコンサルティング力は多くの顧客から高く評価されている。

「弊社の強みは延べ100名のSAP認定コンサルタントによって蓄積されたノウハウにより迅速かつ緻密で親身なSAP導入サービスを提供できることです。SAPを構成する各モジュール単位でチームを持っていますので一元的な対応もできます。現在、2027年に向けてSAP S/4HANAへのリプレイス需要の取り込みを進めており、そこに新たな付加価値を加えることで、もっと面白いことが起こせると考えていました」と、代表取締役の野村芳光氏は今回のプロジェクトの背景を語る。

トップからの意向を受けて、プロジェクトの指揮にあたったのが次世代戦略事業部の識名祥隆氏だ。「最近、ビジネスモデル改革に向けたDXコンサルティングの引き合いが増えており、フロービジネスからストックビジネスへの転換、とくにモノ売りからコト売りへとシフトするサブスクリプションビジネスに多くのお客さまが関心を持っています。しかし、SAP S/4HANAのみではサブスクリプションへの対応は困難なため、別にビジネスフローを支える管理システムを用意する必要があったのです」

加えて、管理システムのポテンシャルを最大限に引き出すには、管理システムのフロント側にあるCRM/SFA、バック側にあるSAPなどの基幹システムとのデータ連携が重要になる。しかし、データ連携のためには管理システムとSAPの双方に精通したパートナーを探し出す必要もあった。「スムーズなSAPとの連携は間違いなくお客さまの課題にもなります。まずは管理システムを社内導入し、サブスクリプションの知見、スキルを蓄積する狙いから、最適なサービス、パートナーの選定を開始しました」(識名氏)

対策
日本の商習慣をカバーできる国産の「Subsphere」を選定
SAP連携の管理システムとしてバックオフィスに導入

同社では複数社のサービスの比較検討を行い、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)のサブスクリプションビジネス支援サービス「Subsphere」の導入を決断。これは豊富なノウハウが詰まったプラットフォームとプロの支援で簡単にすばやくサブスクリプションビジネスを開始できるサービスだ。20年以上のサブスクリプションビジネスの経験、知見を持つNTT Comをパートナーにできることも大きな魅力だ。

「やはり国産のサービスであることを評価しました。国内でサブスクリプションビジネスを展開されていくお客さまがターゲットである以上、日本の商習慣をしっかりカバーできる管理システムである必要があったのです。しかもSAPとのデータ連携にかかる工数も抑えられ、私たちが想定するビジネスモデルを高いレベルで実現できる機能も充実していたのです」と識名氏は選定のポイントを説明する。

続けて、技術責任者としてプロジェクトに参加した川野邉春生氏もSubsphereを高く評価する。「実際に弊社のストックを使って設計を試したところ、見積り、契約、請求、売上といったデータ管理がしやすく、サブスクリプションビジネスの請求サイクルを柔軟に設定できるのです。最初は設定方法の理解に苦労したものの、NTT Comの手厚いサポートもあり狙い通りのビジネスモデルに落とし込めました」

確かな手応えをつかんだ識名氏はさっそく稟議書を会社に提出したところ、すぐにトップからのゴーサインが出た。「私たちは全社的なDXの取り組みを進めているのですが、トップのスピーディな決断が重要になります。回ってきた稟議書を見て、これは面白いと判断し、すぐにサインをしました」(野村氏)

こうしてSubsphereは、SAP連携の管理システムとして同社のバックオフィス業務に導入された。

効果
脱・Excelでバックオフィス業務を効率化&顧客メール対応を不要に
共創によるサブスクリプション展開でSAP市場の拡大を狙う

Subsphereをバックオフィス業務に活用することで、いくつかの効果が生まれた。まず、従来はExcelベースで実施していた見積り、契約、請求フローをSubsphereで一元管理することで、業務のムダが大きく排除された。「私は事務処理が苦手というか嫌いです(笑)。Excelでのやり取りでは人によってかたちがバラバラになるため、読み解き、整理してシステムに落とし込むのに時間がかかるのです。それがSubsphereで一元管理できるようになったことで、かなり管理負荷は軽減できています」(識名氏)

さらに、外部の顧客にフロント画面のアカウントを提供、直接データ参照してもらうことで顧客との煩雑なメールのやり取りも不要になったという。「フロント画面でいつでも知りたいことがわかるため、個別のメール対応が不要になりました。ライセンスの期限が迫ると、期限を確認する問い合わせが増えて大変だったのですが、そういう稼働がなくなりました」(川野邉氏)

「サブスクリプションを難しく考えすぎないこと」が今回のプロジェクトで得た気づきだと識名氏は明かす。「サブスクリプションに関するデータはSubsphereで管理、売上データのみをSAPに連携すれば影響を最小限に抑えられます。もう1つ、サブスクリプションビジネスで重要なのは魅力的なサービス設計ですが、バックオフィス業務を支えるシステム設計がなければ、なにも実現できないことも知ってほしいですね」

最後に今後の展望を野村氏は熱く語る。「私は新たに手に入れたサブスクリプションを武器に、外資系コンサルと対等に渡り合い、日本のお客さまを奪還したいと考えています。国内でお金を回して日本経済を活性化させたいのです。今後もNTT Comとともに挑戦を続けていきます」

株式会社ノムラシステムコーポレーション

事業概要 1986年に創業、1990年代後半よりITコンサルティング事業に経営資源をシフトし、SAPスペシャリストとして導入コンサルティングから導入後の保守・運用までをワンストップでサポートしている。
URL https://www.nomura-system.co.jp/
  • 掲載内容は2023年2月現在のものです。
  • 記載されている会社名や製品名は、各社の商標または登録商標です。

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