ケース3働き方改革=クラウドサービスの快適利用
ローカルブレイクアウト(LBO)の実装が成功のカギ!
顧客C社
業種 | サービス |
---|---|
拠点数 | 80拠点 |
既存WAN回線 | MPLS |
既存インターネット接続 | DC集約型 |
要約
- クラウドサービスの利用増で、通信の遅延を慢性化させない対策
- 基幹系システムの通信を遅延させない対策
- 最適なパートナーが見つからないLBO実装を再検討
課題
-
クラウドファーストの弊害
急増したトラフィックがWANを圧迫、基幹系システムにも影響
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LBO実装パートナーへの不満
大掛かりなSI案件として扱われるためコストが見合わない
効果
LBO実装をレンタル機器で解決!
C社では働き方改革、業務効率化に向けてクラウドサービスであるGoogle Workspaceを導入。しかしGoogle Workspaceの利用に伴い急増したトラフィックが社内WANを圧迫し、ネットワークの遅延が慢性化していました。さらにWindows Updateの配信による回線圧迫も深刻な課題となっており、これら特定のトラフィックをWANから切り離し、拠点から直接インターネットに逃がすLBO(ローカルブレイクアウト)の実装が急務になっていました。
パートナーを選定する段になり、同社ではLBO実装に潜む大きな問題が顕在化。いずれの事業者も現場にエンジニアを投入する大掛かりなSI案件として扱うという回答だったためです。一般的にネットワークサービスは規約上の型が決まっており、少しでもカスタマイズの必要があればNIからSIの領域にシフトしてしまいます。SI案件となればお客さま資産となる機器の購入が必要になり、それが同社のLBOプロジェクトを停滞させていました。

そんな矢先、従来のネットワークサービスではカバーできない個別対応が必要な課題にエンジニアを投入、SIの領域にも関わらずNIサービスとして解決する「Network Support Services(NSS)」が登場。同社ではNSSを提供するNTTコミュニケーションズをパートナーに選定し、併せて「OCN光 IPoEサービス ワイドプラン」の導入でLBO実装後の回線環境を整備することになりました。
- 効果1:ネットワークサービスの枠内、レンタル機器でLBO実装を完了
- 効果2:特定トラフィックをWANから分離することで慢性的な通信遅延を解消
- 効果3:VPN回線のトラブル時には迂回ルートとしてLBOを利用
最適なパートナーとの出会いが同社のLBOプロジェクトを加速。想定内の予算、想定以上のスピードでLBO実装は完了。特定のトラフィックを完全に別ルートに分離したことで、社内WANのパフォーマンスは劇的に改善しました。しかも、クラウドに直結するインターネット接続にIPoEを採用したことで、Google Workspaceが格段に快適に利用できていることも大きな収穫です。さらに「OCN光 IPoEサービス ワイドプラン」は、従来サービスから6倍の帯域設計であるほか、Windows Updateによる通信を識別し、アップデートが実行中でもクラウドサービスはその影響を受けることなく、安定した通信が可能になります。ネットワークの冗長化により、事業継続性も向上しています。