国内クラウドサービスの市場規模はすでに1兆円を突破
クラウドサービスの市場動向
“クラウド”という言葉が社会に広まり、ビジネスにおけるITの利活用に大きな変化を生み出してから10年近くが経過しました。この間クラウド自体も大きく進化し、従来は対応できなかった課題を解決できるサービスも登場しています。果たして、最新のクラウドサービスを使うことで、IT環境をどのように変革できるのでしょうか。
2016年12月にMM総研が発表した、国内クラウドサービスにおける2015年度(2015年4月~2016年3月)の実績を見ると、国内クラウドサービスの市場規模はすでに1兆円を突破しており、着実にクラウドサービスが各企業に浸透しつつある様子が伺えます。また同レポートでは、2020年度には市場規模が3兆円を超えると予測しており、今後もクラウドが広まり続けるのは間違いないでしょう。
このレポートでは、広く一般にサービスが提供されている「パブリッククラウド」と、VPNサービスなどを利用して接続し、自社のプライベートクラウド基盤のようにクラウドサービスを利用する「ホステッド・プライベートクラウド」の2種類に分け、各クラウドサービスのシェアも公表しています。それによれば、ホステッド・プライベートクラウドにおいて、NTTコミュニケーションズが提供する「Enterprise Cloud」は19.2%でトップシェアを獲得しています。
出典:MM総研「国内クラウドサービス需要動向」(2016年12月)