Phase 01
事業創出
誰もが自分らしく学べる世界を
サービス誕生のきっかけは、10年前にさかのぼる。当時、NTTグループでは教育ビジネス創出に対する機運が高まっており、そのミッションは文部科学省担当に着任したばかりの秋本に託されることになった。「文部科学省の実証実験にも挑戦しながら、事業の構想を固めていきました」と語る秋本は、2017年に“誰もが自分らしく学べる世界を”をコンセプトにした「まなびポケット」をリリースした。目指すのは、児童生徒の意思と学習データを掛け合わせることで、一人一人が「何を、いつ、どこで、誰と、どうやって学ぶか」という自分らしい学びを見つけることができるサービス。ひとりの児童生徒が利用するIDを一つに統合することで、学習の進捗や児童生徒の状況、提供すべき教育コンテンツがつながり合い、一人一人にパーソナライズされた環境で学習することができる。最小単位であれば無料で利用できるため、どの学校であっても導入を積極的に検討することができる。秋本は「教育のICT化の遅れは日本の課題の一つですが、導入コストという障壁を乗り越えられる学校はあまり多くありません。このサービスによってすべての子どもたちに学習する機会を提供きればと期待していました」と語る。
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